地域支部会合 – 2022年はバーチャルと対面で実施!

By: Local Chapters & Communities Working Group (LCCWG) 

地域支部およびコミュニティワーキンググループ(LCCWG)は年に一度、対面とバーチャルで地域支部会合(Local Chapters Congress)を開催することを試みています。やんごとなき理由により、2020年と2021年のイベントはバーチャルのみで開催されることとなりました。しかし2022年には、対面とバーチャル、その両方を実現することができました! この記事では、バーチャルと対面、両方の会合について説明します。

State of the Map フィレンツェ – リアルでの対面ミーティング!

8月19日、フィレンツェで開催されたState of the Mapで、LCCWGは対面式(ィヤッホウ!)のミニ会合を開催しました。 もし見逃しているかたは、この実りある楽しい議論から生まれたアイデアをぜひ御覧ください。2023年後半に開催される次回セッションへの参加を検討いただければ幸いです!

セッションは大陸ごとに分かれて始まりましたが、すべての大陸グループに参加者が集まっていました! 同じ地域でも、知らない人が数多くいることがわかりました。  

次に、Allan Mustard、Tobias Knerr、Jean-Marc Liotierが、OpenStreetMap財団の視点から見た地域支部の役割について話をしました。 

そして、参加者には2色の付箋紙が配布され、自分のコミュニティでうまく行ったことや、直面した課題を共有してもらいました。多くの素晴らしい回答があり、多くの共通点が見いだされました。

コミュニティを集めることに成功している地域

組織を設立するかどうか、という観点では、特定のトピックに関する専用のチャットルームを保持することが大事である、というグループがありました。また逆に、組織としての諸々はCollabora、LibreOffice、LimeSurveyなどのオープンソースソフトウェアに移行するほうがシンプルだ、と感じたグループもありました。また、多くのグループが自治体と連携し、State of the Mapのようなローカルイベントを開催することに成功していました。その他に見いだされた共通項では、コミュニティ形成と地図プロジェクトの存在がありました。世界各地のコミュニティでは、人間関係の構築、他コミュニティとの協力、定期的な非公式ミーティングの開催に重点を置くことで、より成功を収めているようです。参加者は皆、自分たちの空間をオープンで居心地のよいものにしようと努力しています。  

OSMデータを最新の状態に保つために、コミュニティが自治体と連携することもよくあることです。例えば、Covid対応に必要となる健康インフラのマッピング、建物や住所のマッピング、地図編集に使われる地図メモのフォローアップ、新しいマッパーが自分たちで編集活動を始める、などの活動が、地図編集プロジェクトのためのパートナーシップにつながることがままあるようです。  

コミュニティを組織することの難しさ

もう一つの付箋には、コミュニティが直面した困難が記されていました。一般的なテーマは成長期の苦しみ、つまり、どうやって始めるのか、小さなグループからどうやって正式な組織に変わってゆくのか、地域支部としてコミュニティが取り組むべき新しい目標をどうやって見つけるか、地域によってはボランティア活動をすること自体が難しい地域もありました。また、長く活動してくれるひとを確保することが難しい地域もあります。

そして共通の話題として、地域でグループを維持することに伴う制度的・財政的な課題がありました。組織の資金繰りをどうするのか、商業活動をどのように扱うのか、私達のセッションでは、地域支部による有償マッピングの限界点、非公式なグループから公式な活動への移行に伴う成長痛、地域支部になるための手続き、またボランティアとして外部からの依頼対応や運営を行うには相当の時間が必要となるケースについて議論されました。  

その他、オープンなチャンネルとクローズドなチャンネル(WhatsAppのように、既に多くの人が集まっているチャンネル)をどのように使い分けるか、多すぎるチャンネルの課題、グローバルイベントに参加するためのビザ取得、低所得国におけるボランティアの増加、Covid後の再集合などの課題がありました。

また、こと地図編集については、支部はさらに多くの関心を寄せています! しかし地域によっては、ボランティアのインセンティブ設計や適切なインターネット接続などリソースの不足が障壁となっています。また、共通のマッピング目標を達成するために、同じ方向を向いている人を集めたり、どのマッピングツールを使うかを決めたりすることも大変です。確かにOpenStreetMapを改善できるような質の高いオープンデータも増えてきています。しかし、それらを活用するのはとても大変なことです。

地域支部会合 – オンラインでのコミュニティ対話

2022年11月12日、世界のOSMコミュニティが第3回となるバーチャルな地域支部・コミュニティ会合2022に集いました。様々なOSMコミュニティのリーダーやメンバーが、OSM財団の公式な地域支部もOSMマッパーの一般的なユーザーグループも、共に話題を共有し、互いに学び合いました。

ライトニングトーク、LCCWGメンバーによるプレゼン、そしてたくさんの素晴らしい議論が交わされました。OSMイタリアは、フィレンツェで行われたSotMについて楽しいビデオを発表しました。Adrés Gómezはコロンビアのコミュニティがどのように大量の地図メモ(Notes)をうまく処理しているか、そしてプロジェクトがどのように他国に広がっているかについて話をしてくれました。Janet Chapmanは、Crowd2Map Tanzaniaに関する話題を提供しました。そして、community.openstreetmap.orgにある新しいDiscourceフォーラムについての議論を行いました。 最後に、世界中の多くのコミュニティからの話題を共有しました。

アジェンダの全容はWikiにまとめられており、当日のプレゼンテーションはYoutube   のプレイリストに残っています。 


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初のプラチナ法人会員としてTomTom社が参加

この度、当財団初のプラチナ会員としてTomTom社が入会されたことをお知らせします。いただいた寄付金は、私達の運営とインフラへの重要な直接的財政支援となり、世界最大のクラウドソーシングによる地理空間プロジェクトの成長にを長期的に支え、持続可能とするための資金として使われます。 この寄付は、世界最大のクラウドソーシングによる地理空間プロジェクトの成長に伴い、長期的な持続可能性を確保するために不可欠な、我々の運営とインフラへの重要な直接的財政支援となります。

OpenStreetMapの参加者は、作成されたオープンな地図データが広く役立ち、利用されることに期待を寄せています。TomTomのユーザ基盤を通じて、さらに多くの人々がOpenStreetMapのデータに接し、そして、その中から私達のコミュニティに興味を持って、さらによりよいものとするために参加してくれるかたが現れるかもしれません。自分の身の回りに関する地図上の小さな問題を解決するためであっても、生涯をかけて地図に情熱を注ぐようになるための第一歩であっても、そうした参加や貢献はすべて大歓迎です。

TomTom社がOpenStreetMapを幅広く支援してくれていることに感謝します。TomTom社は金銭的な貢献だけでなく、ワーキンググループやアドバイザリーボード(諮問委員会)、地域のOpenStreetMapコミュニティに対しても積極的に参加をいただいています。TomTom社がOpenStreetMapのデータの重要性を認識したことは、私達のプロジェクトが提供する価値を証明するものです。これを端緒として、他の企業パートナーもぜひメンバーとして参加し、OpenStreetMapを支援していただけることを願っています。

TomTom社からの詳しい発表内容はこちらを参照ください。

データモデルに関する意見募集

データモデル研究

OpenStreetMap Foundationのエンジニアリングワーキンググループ(EWG)は2022年の初頭、既存のデータモデルをどのように改善するかについての調査を発注しました。 Jochen Topf氏は、OpenStreetMapのデータモデルをより計算効率がよく、よりアクセスしやすくする方法に関する提案を含む、この研究の結果を提供しました。

研究結果では、2つの重要な提案が成されています。

  • ポリゴンを表現するためのareaデータ型の導入
  • タグ無しノードの削除

コミュニティでの協議

このプロセスの次の段階を決定するにあたって、私達は開発者のコミュニティとより多くの議論を行いたいと考えています。なぜなら、提案された変更は、直接または間接的にデータモデルに依存しているOpenStreetMapソフトウェアに影響を与えるからです。

潜在的な利点

エリアの複雑さの低減

OSMにはまだAreaデータ型が存在しないと聞いて、驚くマッパーもいるかもしれません。iDエディタにはポイント、ライン、エリアを描くためのボタンが用意されています。マッピングをすると、期待通りの形状がマップに表示されます。OSM wikiでは、それぞれのタグが通常、エリアに使用されるかどうかを文書化していますし、Overpass Turboでもクエリでエリアを指定することができます。

しかしこれらのエリアは、裏側ではウェイやリレーションとして表現されています。OSMデータを扱うそれぞれのツールは、特定のウェイがラインを表すのか、エリアを表すのか、独自のルールを使って推測しています。エリアをOSMデータモデルの適切な一部にすることで、アプリケーション間で一貫した解釈が可能になり、壊れたエリアデータがアップロードされるのを防ぐAPIが実現可能になり、最終的には非常に大きなエリアの部分ダウンロードのサポートにつながるかもしれません。

OSMデータの処理容易化

現在、ウェイは複数のノードへのリファレンスで構成されており、これらリファレンスの状態を確認することによって、ウェイ同士がどのように接続されているかを決定しています。これらノードへのリファレンスによる座標解決は、OpenStreetMapのツールチェーンを用いた場合、高性能なハードウェアであっても数時間から数日かかるため、コストの高い処理となっています。

将来的に、私達はウェイを緯度経度の単純なリストとしてモデル化するかもしれません – ただしこれは、最終的に行われる実装によります。これは大きなパフォーマンス上の利点をもたらしますが、タグなしノードの削減は重要な変更となります。

一見しただけでは、性能の向上があまり見込めないように思えるかもしれません。しかし、私達のデータを容易に扱えるようにすることは、OpenStreetMapが世界全体にとっていかに有用であるかに直接影響します。Jochen氏の観察によれば、「この目的は、OSMデータを使うにあたって数十億ドル規模の企業だけでなく、ノートブックで世界地図を作りたい学生や、寄付された中古のコンピュータを持つ活動家も利用できる素晴らしいリソースとしてあり続けることができるようにすることにあります」

よりよい履歴情報の提供

ウェブサイトの履歴タブで実際に表示できるものがいかに少ないかに気がついた時、多くのマッパーは残念さを感じます。OSMChaやAchaviのような多くのツールがありますが、それらを使うにはある程度の熟練が必要です。

これはなぜなのか、と問われるかもしれませんが、答えは非常に技術的なものです。ウェイを表現するバージョンでは、多くの場合、座標情報が管理されていません。変更内容のトラッキングが比較的初心者にとっつきにくいツールで、専門的な分野にとどまっているのはこのためです。データモデルを変更することで、この障壁から開放され、より優れたツールの開発がきたいできるようになりますが、ウェイのバージョンと座標情報を適切に取得できるようになるまで、それは実現しえません。

分単位でのベクトルタイル生成

現在、ベクトルタイル生成には多くの成熟したツールが存在していますが、まだいくつかの課題が残っています。

  • ひとつは、openstreetmap.orgのためのベクトルタイルにどの機能を入れるか。
  • もうひとつは、許容できるレベルのベクトルタイルのパフォーマンスと、分単位での更新をどのように調和させるか。

もしタイルの生成を本当に並列化できるだけではなく、変更されたウェイがどのタイルに含まれるかを見つけ出すという、コストの高い最初のステップを省略することができれば、この作業は一段と簡単になります。

また、その処理のために必要となるコンピュータパワーをカプセル化する方法を開発できる人を見つけられるかもしれません。ただしその場合でも、これはそのパートナーへ依存度としては極めて望ましくありません。

つまり、データモデルの変更を行わなかった場合、openstreetmap.orgで分単位の変更を行うベクタータイルの実現は、可能ではありますが非常にコストが高く、特別なハードウェアが必要となります。

未来に声を上げよう

今後、何かしらの変化は避けることができません。OSMデータベースの成長速度はハードウェアの高速化スピードを上回っていますし、IDベースのデータモデルではすべての処理を並列化して高速化することが不可能です。変化に対するこれまでの対応は簡単でしたが、これからはさらなる工夫が必要です。将来的には、分単位での変更に対応するための特別なハードウェアが必要になるかもしれません。

しかしながら、この課題に対しては様々な対応方法が考えられます。今こそ、開発者コミュニティで意見を出し合うチャンスです。


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OSM.orgへのコミュニティタブ追加のご紹介

OSMコミュニティを発見し、つながるための新しい方法が増えました。

OSM.org の右上に “コミュニティ” タブが追加され、正式な地域支部とその他OSMコミュニティの一覧を表示する単一ページにリンクされています。 多くのOSMコミュニティが存在しており、OSMが急速に成長していることを考えると、それぞれのコミュニティにコンタクトをとるための目立つ方法を追加するにはよい時期であると言えるでしょう。

LCCWGメンバーのJoost Schouppeさんによれば、この新しいタブは、「おそらくosm.orgで地図メモ機能が追加されて以来、最も目につく変更」とのことです。

新しい “コミュニティ” ページに移動すると、地域支部の一覧データが OSM Community Index (OCI) を介して動的に配信されていることがわかります。 実のところ、このプロジェクトで最も難しかったのは、単に地域支部の一覧を静的コンテンツとして追加するのではなく、OCIデータをページに統合する方法を見出すことでした。「OCIを介することで、新しい支部が追加されたときに自動的に更新されますし、すでにサポートしている46の言語から支部名の翻訳をすべて再利用できるのです」と、ウェブサイトの管理者であるAndy Allanさんは述べています。   

今のところ、あまり公式化されていない他のコミュニティをすべて動的に把握する方法はありませんが、「その他のグループ」のセクションを追加することで、その存在を強調し、より多くの情報への道筋を示すことができるでしょう。  

LCCWGのメンバーで、このプロジェクトにも参加したAdam Hoyleさんは、「これはまだスタート地点に過ぎません」と言います。  「理想は、人々やコミュニティがお互いを見つけるための、より優れた集中型ページに成長させることです」と述べています。 

地域支部の一覧を表示することは、基礎となる様々な技術的課題が解決された今、実現可能な事柄の表面を削ったに過ぎません。 例えば、新しいマッパーが自分の活動地域をプロフィールに設定すると、地域フォーラムやマッピンググループの一覧が表示され、自分の活動場所に合わせたコミュニケーションチャネルがすぐに個人ダッシュボードに表示されるようになります。 

“コミュニティ”のページをさらに改善するためには、ボランティアの協力が不可欠です。 「このコミュニティ情報はすでにOCIの中にあるものです。なので、あとはこの統合活動を拡充してくれる人が必要です」とAllanさんは述べています。Schouppeさんは、「この課題は2020年10月からLCCWGの議題になっており、Adamさんは2021年1月に作業を開始しました。私たちは皆ボランティアなので、osm.orgのウェブサイトを進化させるには多くの時間と労力が必要ですが、この作業が実現可能であることを示しています」と述べます。

→ OSM.org の開発に参加するには、メインの作業場所となる Github 、そしてぜひこの issue を御覧ください。Issueでは多くの既存の pull request が表示され、どのように貢献するかのアイデアが示されています。

→ 地域コミュニティの成長を支援するLCCWGの活動をサポートするには、LCCWGのチャンネルに参加してみてください。

 忍耐強く作業を進めてくれたAdam Hoyleさんに感謝の意を表します。  時間がかかったとはいえ、これにより、技術的な基盤が整備され、将来の作業への礎を築くことができました。さらに、OCIチームの協力によって行われたOCI側の構成変更によって、  翻訳された文章を簡単に扱えるようになっています。-Andy Allan


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Overtureプロジェクトの始動に関するOpenStreetMap財団の見解

Overture Maps財団 が始動したことは、オープンな地図データの世界における重要な進展です。Overtureの設立メンバーは、技術業界における影響力が強いリーダーたちであり、多くのリソースをコミットしています。Overtureに関する詳細はまだ不明ですが、OpenStreetMap財団はこのプロジェクトをより詳しく理解しようと関心を寄せています。最善のシナリオで進んだ場合、OpenStreetMapは、データの面でも資金的な面でも、Overtureが今後開発するソフトウェアの恩恵を受けることになるでしょう。しかしながら私達はリスクも認識しており、私達のコミュニティを発展させ、今後の開発と私達のインフラに資金を提供する能力をこれからも強化してゆきます。

OpenStreetMapのデータは、趣味の地図調製者からグローバル企業まで、誰でも利用することができます。私達はOvertureもまた、私達と同様にコミュニティの期待とライセンス条件に従って、同じ道を歩んでくれることを奨励します。データ品質のチェックやデータ統合、スキーマへの調整といった、Overtureが取り組む技術的な問題は、どの地図データプロバイダーにとっても貴重なものです。私達は、あまりにも長い間、それぞれのデータ利用者がこれらの課題に対して個々に取り組んできたことを知っています。これらの問題点を共有の場に持ち出し、ツールをオープンソース化してゆくことで、私達は全員が利益を得ることが可能となります。

Overtureによる発表の後、私達はOvertureの関係者と非公式な会話の場をもち、質問をし、さらに知見を深めました。特に、Overtureで行われる作業領域がOpenStreetMapとどのようにオーバーラップするか、そしてOpenStreetMapのメンバー企業の将来的な関わり方について質問しました。回答は有益なものでしたが、疑問がすべて解決されたわけではありません。私達はOvertureに対し、私達のコミュニティと関わり続け、彼らの考える計画を広く共有することを奨励しました。ここでは、非公式の場で議論されたいくつかの論点を共有します。

私達が会話をした誰もが、OvertureはOpenStreetMapに取って代わったり、フォークしたりする意図が無いことを強く主張しました。彼らはOvertureでの作業は、補完することである、と考えています。それぞれ個々の企業はOpenStreetMapと直接作業を続けることを期待しており、経済的な貢献を含め、活動への関与を深める可能性もある、としています。OpenStreetMapに適した地図編集は、OpenStreetMapに対して行われるべきです。このように、OpenStreetMapにおける作業とコミュニティ、双方に対するコミットメントを表明することは、Overtureに参加する企業とLinux Foundationが、財政的な観点でOpenStreetMapを支援することに前向きであることを示すものです。Overtureは小さなグループからスタートし、成長し、細かな点まで多く作業を行ってゆこうと考えています。彼らは、OpenStreetMapの関与は最も高い意味があり、歓迎の意思を表しています。

OpenStreetMapコミュニティは、地理データの多様で複雑な現実を前に、それらを統一化された世界規模のデータセットとして纏め上げるための膨大な知識と経験を有しています。この知識は、自動化のアプローチによって支援されることはあれ、置き換えられることはありません。私達は、コミュニティによって手動されるデータ収集へのアプローとが、あらゆるグローバルな地図の礎であり続けることを確信しています。OpenStreetMapコミュニティの成長と発展はOSMFのミッションであり、これまで以上に重要なものとなります。

私達はOvertureが、当財団およびコミュニティと関係を保ち、そしてOvertureの包括的な戦略検討の一部として当財団とコミュニティを位置づけることを推奨します。良い関わり合いを通して、私達は競合・重複する取り組みを生み出すのではなく、両者ともに、OpenStreetMapの中核を改善し、協力するべき分野を特定することができるようになるでしょう。Overtureの創始者たちがプロジェクトに注いでいたリソース、そしてOpenStreetMapの活動やコミュニティに対して彼らが示すコミットメントは、彼らが優れた地図に価値をおいていること、さらにOpenStreetMapの指名の中核を成す領域への改善の支援となる可能性を示しています。私達は、彼らOvertureが今後OSMF理事メンバーと議論を交わし、継続的なコミュニケーションや意思決定、協力関係、そして支援を促進する最善の方法を探ることを歓迎しています。

OSがオープンスペースを披露

それは3つのOSです、数えてください。 OS OSは彼らのgmapsのようなAPIです。 これはベータ版で、非商用で、OSGBがプロジェクトされています。 スリッピーマップ、マーカー、バブル…それはすべてそこにあります。 聴衆の誰かが、田舎のデータ品質は、現在利用可能なもの(例えば、Google)よりもはるかに優れていると指摘しました。 まだリンクはありません。

OSMのための新ディスカッションフォーラム開始

OpenStreetMap Foundationは、community.openstreetmap.orgとして、OpenStreetMapコミュニティのための新しいコミュニケーション・プラットフォームを開始します。興味ありますか? ぜひ試しに触ってみて、次のステップをどう進めるか、ご意見をいただけたらと思います。

Screenshot of the new forum’s “feedback” category

このプラットフォームの裏側では、最新のオンラインフォーラムとして開発されているオープンソースソリューション、Discourseが動いています。OSMのアカウントと完全に統合されていますが、既存のユーザー名でログインすることも可能です。Discourseは使いやすく、2020年代のソーシャルオンラインスペースに期待されるすべての利便性を提供します。同時に、パワーユーザーには、メールでの投稿や受信、RSSフィードの購読などなどオプションで高度な機能が提供されています。

もちろんこのプラットフォームは、マッパーが語りたいと思うことを話し合う場として特化した初めてのものではありません。しかし、この新しいコミュニティスペースは、財団が提供する既存のプラットフォーム(特にフォーラム、ヘルプサイト、メーリングリスト)と並行して設立されており、これらのプラットフォーム上のサブコミュニティが最終的にこの新しいサイトへ移行することを期待して作られています。同様に、現在独自のツールを使っているコミュニティにも、コミュニケーションの必要性から新しいサイトを採用することを検討していただきたいと思います。これについては特に、地域コミュニティや地方支部と協力する用意があります。地域の活動を話し合うための新しい場所として、あなたのコミュニティに必要なものを Discourse フォーラムでお知らせください!

オープンソースソフトウェアに基づいたソリューションを私たち自身のインフラでホストするという選択は、オープンなコミュニケーションチャンネルに対するOpenStreetMap Foundationのコミットメントと結びついています。生産的な会話と快適な環境を確保するため、新しいフォーラムに参加する際には、最近更新されたエチケットガイドラインを尊重してください。OSMコミュニティの全てのメンバーがcommunity.osm.orgでくつろいだ会話を楽しめることを願っています。

SotM 2022ロゴ発表、そしてCfP開始

State of the Mapワーキンググループは、SotM 2022のロゴ公募に参加された方々に感謝するとともに、8月19日から21日にかけてフィレンツェ(イタリア)およびオンラインで開催される今年のグローバル会議のロゴをついに公開します!

ロゴデザインの公募には、世界中のクリエイターから15以上の提案が寄せられました。私たちは、グローバルなプロジェクトに対してこんなに多様な視点が存在することを、State of the Map 2022のイメージや雰囲気に対して皆さんが抱くインスピレーションから学び、ロゴコンテストに熱心なOpenStreetMapコミュニティ全体からこれほど暖かい反応があったことにワクワクしています。

…ですが、今年のカンファレンスの新しい顔となるのは、たった1つのデザインだけです。
フィレンツェのシンボルであるユリをモチーフにしたロゴを応募してくださったFeye Andalさん、おめでとうございます。

今年のカンファレンスの新しいロゴは、SotMのブランディング、ステッカー、Tシャツ、ウェブサイトのデザインとグラフィックのスタイルとして形を表します。

そして、みなさんのプロジェクト、成果、インスピレーションをOpenStreetMapのコミュニティと共有する準備をする時間です。講演、ワークショップ、パネルの募集が正式に始まりました! 講演、ワークショップ、パネルはカンファレンスの花形であり、コミュニティ全体による刺激的でエキサイティングな貢献なしにカンファレンスは成り立ちません。現在、私たちは以下のState of the Map 2022のカテゴリーにおいて、あなたの講演やプレゼンテーションを受け付けています。

  • OSM Basics: 新規参入者に特化した情報 
  • Community & Foundation: 人と人をつなぐ、ワーキンググループの経験、戦略、ビジョン
  • Mapping: マッピングをより簡単に、より良くするためのあらゆる活動
  • Cartography: OSMデータセットの見栄えの良い表示を作成する方法についてのあなたのアイデア
  • Software Development: データを加工・編集するためのソフトウェア
  • Data Analysis & Data Model: OSMデータ、そのモデル、品質と完全性の分析についての考察
  • User Experiences: エンドユーザーとしてOSMを使用した創造的なプロジェクトや驚きのストーリー
  • Academic Track: アカデミックトラックを正式に用意する予定です。別途アナウンスを行います

締め切り

  • 2022年4月25日 23:59:59 UTC: トークおよびワークショップの応募締切
  • 2022年5月末: 審査終了、登壇者への連絡
  • 2022年6月: トークビデオ制作(テストビデオ、最終稿ビデオ)
  • 2022年8月: ライトニングトークビデオ制作
  • 2022年8月19日~21日: State of the Map開催

これらのカテゴリー、投稿条件、評価基準に関する詳細は、pretalxの投稿ページをご覧ください: https://pretalx.com/sotm2022/cfp State of the Map 2022のニュースやイベントについての詳細は、こちらをご覧ください。フィレンツェで、そしてオンラインでお会いしましょう。

The State of the Map Working Group

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The State of the Map conference is the annual, international conference of OpenStreetMap, organised by the OpenStreetMap Foundation. The OpenStreetMap Foundation is a not-for-profit organisation, formed  in the UK to support the OpenStreetMap Project. It is dedicated to  encouraging the growth, development and distribution of free geospatial  data for anyone to use and share. The OpenStreetMap Foundation owns and  maintains the infrastructure of the OpenStreetMap project, and you can  support it by becoming a member. The State of the Map Organising Committee is one of our volunteer Working Groups.

OpenStreetMap was founded in 2004 and is an international project to create a free map  of the world. To do so, we, thousands of volunteers, collect data about  roads, railways, rivers, forests, buildings and a lot more worldwide.  Our map data can be downloaded for free by everyone and used for any  purpose – including commercial usage. It is possible to produce your own  maps which highlight certain features, to calculate routes etc.  OpenStreetMap is increasingly used when one needs maps which can be very  quickly, or easily, updated.

SotM 2022、8月19−21日、フィレンツェで開催決定


2年続いたオンライン開催を経て、次のState of the Map 2022は8月19日-21日、イタリア、フィレンツェリアル・オンライン同時開催となることをここに宣言します!

SotM 2022は年に1回、OpenStreetMapを楽しむ人々が集い、交流するカンファレンスであり、オンラインとオフライン、その両方を駆使した3日間のハイブリッド開催となります。

カンファレンスはFOSS4G 2022カンファレンス(8月22日-28日)の直前に予定されています。現地チームは、現地当局の定める最新の安全・衛生施策に則り、来場者が安心して参加できる環境を準備することをお約束します。

Petar Milošević, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

私達開催チームは、フィレンツェの現地チームと協力することで、開催される講演へのアクセスやインクルーシブを可能な限り最大化し、State of the Map 2022を安全かつイノベーティブに運営する方法を模索しています。

運営組織や講演公募、チケットに関する情報は、整い次第すぐに公表する予定です。
それでは8月、フィレンツェでお会いしましょう!


SotM Organising Committee

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SotM 2021オンライン: 講演、ワークショップ、パネルディスカッション公募

State of the Map 第二回目のオンライン開催となるSotM 20212021年7月9日 – 11日に開催される予定です。

SotM 2020 Selfie mosaic of Cape Town from SotM 2020 Closing

SotMは、OSMコミュニティ全体の知識と経験に基づいた講演、ワークショップ、パネルなしでは実現できません。SotMの実現のため、世界のコミュニティに、以下に限定されない様々なカテゴリーでの発表提案を呼びかけています。

  • OSM Basics, OSMへの最初の一歩を踏み出したばかりの方のための講演
  • Community and Foundation, コミュニティの経験を共有し、OSM財団のビジョンやダイバーシティ&インクルージョンについて議論するトラック
  • Mapping, 地図作成、現地調査、データ収集、タグ付けに関するプロジェクトや目標の発表
  • Cartography 美しく、楽しく、風変わりで、この世のものとは思えないような地図を作成するためのアイデアをコミュニティと共有しましょう!
  • Software Development, OSMデータを利用するアプリケーションの開発者による、または開発者のための講演
  • Data Analysis & Data Model, OSMデータの品質分析、データモデルの強化に関する考察、またはOSMデータのAPIを通じたアクセス方法に関する議論を行うトラック
  • User Experiences OSMデータの様々なコンテキストでの使用例についてのプレゼンテーション
  • Art & Creativity, OSMデータやテーマを使ったプロジェクトを発表するためのクリエイティブスペース

公募締め切り:

  • 講演とワークショップ: 2021年4月4日 23:59:59 UTC 2021年4月11日 23:59:59 UTC.
  • パネルディスカッション: 2021年6月6日 23:59:59 UTC.

これらのカテゴリー、応募条件、評価基準などの詳細については、https://2021.stateofthemap.org/calls/general/ を参照ください。

いますぐみなさんの声を聴かせてください! 公募への提案は以下まで:

https://pretalx.com/sotm2021/cfp

State of the Map Working Group

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