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Tom Hughesさん、OpenStreetMapへの貢献が認められ、OpenUKの2024年度栄誉リストに選出

OpenUKは、トップ・オープンソース貢献者の一人としてTom Hughesさんを選出し、本年の栄誉賞として表彰しました。 英国のオープン・テクノロジー団体が、英国全体のオープン・ソースの影響力を称えるためにこのリストを発表するのは4回目です。

TomさんはOSMのシステム管理者であり、openstreetmap.orgコードのメンテナの一人です。彼は2006年頃からウェブサイト・プロジェクトのメンテナンスと改良を行っています。彼がOpenUKの2024年栄誉賞に選ばれたことは、ボランティアとしての約20年にわたる尽力に対して正当な評価といえます。

Tomさんおめでとうございます、そしてOpenStreetMapへの変わらない献身に感謝します!

TomさんがどのようにOpenStreetMapウェブサイト・プロジェクトを維持しているのか、またあなたが協力するにはどのような方法があるでしょうか。 State of the Map Europe 2023で彼の仲間のメンテナAndy Allanさんが行った “Maintaining OpenStreetMap.org“の講演をぜひチェックしてください。

The OpenStreetMap Foundation is a not-for-profit organisation, formed to support the OpenStreetMap Project. It is dedicated to encouraging the growth, development and distribution of free geospatial data for anyone to use and share. The OpenStreetMap Foundation owns and maintains the infrastructure of the OpenStreetMap project, is financially supported by membership fees and donations, and organises the annual, international State of the Map conference. Our volunteer Working Groups and small core staff work to support the OpenStreetMap project. Join the OpenStreetMap Foundation for just £15 a year or for free if you are an active OpenStreetMap contributor.

地域支部会合 – 2022年はバーチャルと対面で実施!

By: Local Chapters & Communities Working Group (LCCWG) 

地域支部およびコミュニティワーキンググループ(LCCWG)は年に一度、対面とバーチャルで地域支部会合(Local Chapters Congress)を開催することを試みています。やんごとなき理由により、2020年と2021年のイベントはバーチャルのみで開催されることとなりました。しかし2022年には、対面とバーチャル、その両方を実現することができました! この記事では、バーチャルと対面、両方の会合について説明します。

State of the Map フィレンツェ – リアルでの対面ミーティング!

8月19日、フィレンツェで開催されたState of the Mapで、LCCWGは対面式(ィヤッホウ!)のミニ会合を開催しました。 もし見逃しているかたは、この実りある楽しい議論から生まれたアイデアをぜひ御覧ください。2023年後半に開催される次回セッションへの参加を検討いただければ幸いです!

セッションは大陸ごとに分かれて始まりましたが、すべての大陸グループに参加者が集まっていました! 同じ地域でも、知らない人が数多くいることがわかりました。  

次に、Allan Mustard、Tobias Knerr、Jean-Marc Liotierが、OpenStreetMap財団の視点から見た地域支部の役割について話をしました。 

そして、参加者には2色の付箋紙が配布され、自分のコミュニティでうまく行ったことや、直面した課題を共有してもらいました。多くの素晴らしい回答があり、多くの共通点が見いだされました。

コミュニティを集めることに成功している地域

組織を設立するかどうか、という観点では、特定のトピックに関する専用のチャットルームを保持することが大事である、というグループがありました。また逆に、組織としての諸々はCollabora、LibreOffice、LimeSurveyなどのオープンソースソフトウェアに移行するほうがシンプルだ、と感じたグループもありました。また、多くのグループが自治体と連携し、State of the Mapのようなローカルイベントを開催することに成功していました。その他に見いだされた共通項では、コミュニティ形成と地図プロジェクトの存在がありました。世界各地のコミュニティでは、人間関係の構築、他コミュニティとの協力、定期的な非公式ミーティングの開催に重点を置くことで、より成功を収めているようです。参加者は皆、自分たちの空間をオープンで居心地のよいものにしようと努力しています。  

OSMデータを最新の状態に保つために、コミュニティが自治体と連携することもよくあることです。例えば、Covid対応に必要となる健康インフラのマッピング、建物や住所のマッピング、地図編集に使われる地図メモのフォローアップ、新しいマッパーが自分たちで編集活動を始める、などの活動が、地図編集プロジェクトのためのパートナーシップにつながることがままあるようです。  

コミュニティを組織することの難しさ

もう一つの付箋には、コミュニティが直面した困難が記されていました。一般的なテーマは成長期の苦しみ、つまり、どうやって始めるのか、小さなグループからどうやって正式な組織に変わってゆくのか、地域支部としてコミュニティが取り組むべき新しい目標をどうやって見つけるか、地域によってはボランティア活動をすること自体が難しい地域もありました。また、長く活動してくれるひとを確保することが難しい地域もあります。

そして共通の話題として、地域でグループを維持することに伴う制度的・財政的な課題がありました。組織の資金繰りをどうするのか、商業活動をどのように扱うのか、私達のセッションでは、地域支部による有償マッピングの限界点、非公式なグループから公式な活動への移行に伴う成長痛、地域支部になるための手続き、またボランティアとして外部からの依頼対応や運営を行うには相当の時間が必要となるケースについて議論されました。  

その他、オープンなチャンネルとクローズドなチャンネル(WhatsAppのように、既に多くの人が集まっているチャンネル)をどのように使い分けるか、多すぎるチャンネルの課題、グローバルイベントに参加するためのビザ取得、低所得国におけるボランティアの増加、Covid後の再集合などの課題がありました。

また、こと地図編集については、支部はさらに多くの関心を寄せています! しかし地域によっては、ボランティアのインセンティブ設計や適切なインターネット接続などリソースの不足が障壁となっています。また、共通のマッピング目標を達成するために、同じ方向を向いている人を集めたり、どのマッピングツールを使うかを決めたりすることも大変です。確かにOpenStreetMapを改善できるような質の高いオープンデータも増えてきています。しかし、それらを活用するのはとても大変なことです。

地域支部会合 – オンラインでのコミュニティ対話

2022年11月12日、世界のOSMコミュニティが第3回となるバーチャルな地域支部・コミュニティ会合2022に集いました。様々なOSMコミュニティのリーダーやメンバーが、OSM財団の公式な地域支部もOSMマッパーの一般的なユーザーグループも、共に話題を共有し、互いに学び合いました。

ライトニングトーク、LCCWGメンバーによるプレゼン、そしてたくさんの素晴らしい議論が交わされました。OSMイタリアは、フィレンツェで行われたSotMについて楽しいビデオを発表しました。Adrés Gómezはコロンビアのコミュニティがどのように大量の地図メモ(Notes)をうまく処理しているか、そしてプロジェクトがどのように他国に広がっているかについて話をしてくれました。Janet Chapmanは、Crowd2Map Tanzaniaに関する話題を提供しました。そして、community.openstreetmap.orgにある新しいDiscourceフォーラムについての議論を行いました。 最後に、世界中の多くのコミュニティからの話題を共有しました。

アジェンダの全容はWikiにまとめられており、当日のプレゼンテーションはYoutube   のプレイリストに残っています。 


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OSM.orgへのコミュニティタブ追加のご紹介

OSMコミュニティを発見し、つながるための新しい方法が増えました。

OSM.org の右上に “コミュニティ” タブが追加され、正式な地域支部とその他OSMコミュニティの一覧を表示する単一ページにリンクされています。 多くのOSMコミュニティが存在しており、OSMが急速に成長していることを考えると、それぞれのコミュニティにコンタクトをとるための目立つ方法を追加するにはよい時期であると言えるでしょう。

LCCWGメンバーのJoost Schouppeさんによれば、この新しいタブは、「おそらくosm.orgで地図メモ機能が追加されて以来、最も目につく変更」とのことです。

新しい “コミュニティ” ページに移動すると、地域支部の一覧データが OSM Community Index (OCI) を介して動的に配信されていることがわかります。 実のところ、このプロジェクトで最も難しかったのは、単に地域支部の一覧を静的コンテンツとして追加するのではなく、OCIデータをページに統合する方法を見出すことでした。「OCIを介することで、新しい支部が追加されたときに自動的に更新されますし、すでにサポートしている46の言語から支部名の翻訳をすべて再利用できるのです」と、ウェブサイトの管理者であるAndy Allanさんは述べています。   

今のところ、あまり公式化されていない他のコミュニティをすべて動的に把握する方法はありませんが、「その他のグループ」のセクションを追加することで、その存在を強調し、より多くの情報への道筋を示すことができるでしょう。  

LCCWGのメンバーで、このプロジェクトにも参加したAdam Hoyleさんは、「これはまだスタート地点に過ぎません」と言います。  「理想は、人々やコミュニティがお互いを見つけるための、より優れた集中型ページに成長させることです」と述べています。 

地域支部の一覧を表示することは、基礎となる様々な技術的課題が解決された今、実現可能な事柄の表面を削ったに過ぎません。 例えば、新しいマッパーが自分の活動地域をプロフィールに設定すると、地域フォーラムやマッピンググループの一覧が表示され、自分の活動場所に合わせたコミュニケーションチャネルがすぐに個人ダッシュボードに表示されるようになります。 

“コミュニティ”のページをさらに改善するためには、ボランティアの協力が不可欠です。 「このコミュニティ情報はすでにOCIの中にあるものです。なので、あとはこの統合活動を拡充してくれる人が必要です」とAllanさんは述べています。Schouppeさんは、「この課題は2020年10月からLCCWGの議題になっており、Adamさんは2021年1月に作業を開始しました。私たちは皆ボランティアなので、osm.orgのウェブサイトを進化させるには多くの時間と労力が必要ですが、この作業が実現可能であることを示しています」と述べます。

→ OSM.org の開発に参加するには、メインの作業場所となる Github 、そしてぜひこの issue を御覧ください。Issueでは多くの既存の pull request が表示され、どのように貢献するかのアイデアが示されています。

→ 地域コミュニティの成長を支援するLCCWGの活動をサポートするには、LCCWGのチャンネルに参加してみてください。

 忍耐強く作業を進めてくれたAdam Hoyleさんに感謝の意を表します。  時間がかかったとはいえ、これにより、技術的な基盤が整備され、将来の作業への礎を築くことができました。さらに、OCIチームの協力によって行われたOCI側の構成変更によって、  翻訳された文章を簡単に扱えるようになっています。-Andy Allan


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Overtureプロジェクトの始動に関するOpenStreetMap財団の見解

Overture Maps財団 が始動したことは、オープンな地図データの世界における重要な進展です。Overtureの設立メンバーは、技術業界における影響力が強いリーダーたちであり、多くのリソースをコミットしています。Overtureに関する詳細はまだ不明ですが、OpenStreetMap財団はこのプロジェクトをより詳しく理解しようと関心を寄せています。最善のシナリオで進んだ場合、OpenStreetMapは、データの面でも資金的な面でも、Overtureが今後開発するソフトウェアの恩恵を受けることになるでしょう。しかしながら私達はリスクも認識しており、私達のコミュニティを発展させ、今後の開発と私達のインフラに資金を提供する能力をこれからも強化してゆきます。

OpenStreetMapのデータは、趣味の地図調製者からグローバル企業まで、誰でも利用することができます。私達はOvertureもまた、私達と同様にコミュニティの期待とライセンス条件に従って、同じ道を歩んでくれることを奨励します。データ品質のチェックやデータ統合、スキーマへの調整といった、Overtureが取り組む技術的な問題は、どの地図データプロバイダーにとっても貴重なものです。私達は、あまりにも長い間、それぞれのデータ利用者がこれらの課題に対して個々に取り組んできたことを知っています。これらの問題点を共有の場に持ち出し、ツールをオープンソース化してゆくことで、私達は全員が利益を得ることが可能となります。

Overtureによる発表の後、私達はOvertureの関係者と非公式な会話の場をもち、質問をし、さらに知見を深めました。特に、Overtureで行われる作業領域がOpenStreetMapとどのようにオーバーラップするか、そしてOpenStreetMapのメンバー企業の将来的な関わり方について質問しました。回答は有益なものでしたが、疑問がすべて解決されたわけではありません。私達はOvertureに対し、私達のコミュニティと関わり続け、彼らの考える計画を広く共有することを奨励しました。ここでは、非公式の場で議論されたいくつかの論点を共有します。

私達が会話をした誰もが、OvertureはOpenStreetMapに取って代わったり、フォークしたりする意図が無いことを強く主張しました。彼らはOvertureでの作業は、補完することである、と考えています。それぞれ個々の企業はOpenStreetMapと直接作業を続けることを期待しており、経済的な貢献を含め、活動への関与を深める可能性もある、としています。OpenStreetMapに適した地図編集は、OpenStreetMapに対して行われるべきです。このように、OpenStreetMapにおける作業とコミュニティ、双方に対するコミットメントを表明することは、Overtureに参加する企業とLinux Foundationが、財政的な観点でOpenStreetMapを支援することに前向きであることを示すものです。Overtureは小さなグループからスタートし、成長し、細かな点まで多く作業を行ってゆこうと考えています。彼らは、OpenStreetMapの関与は最も高い意味があり、歓迎の意思を表しています。

OpenStreetMapコミュニティは、地理データの多様で複雑な現実を前に、それらを統一化された世界規模のデータセットとして纏め上げるための膨大な知識と経験を有しています。この知識は、自動化のアプローチによって支援されることはあれ、置き換えられることはありません。私達は、コミュニティによって手動されるデータ収集へのアプローとが、あらゆるグローバルな地図の礎であり続けることを確信しています。OpenStreetMapコミュニティの成長と発展はOSMFのミッションであり、これまで以上に重要なものとなります。

私達はOvertureが、当財団およびコミュニティと関係を保ち、そしてOvertureの包括的な戦略検討の一部として当財団とコミュニティを位置づけることを推奨します。良い関わり合いを通して、私達は競合・重複する取り組みを生み出すのではなく、両者ともに、OpenStreetMapの中核を改善し、協力するべき分野を特定することができるようになるでしょう。Overtureの創始者たちがプロジェクトに注いでいたリソース、そしてOpenStreetMapの活動やコミュニティに対して彼らが示すコミットメントは、彼らが優れた地図に価値をおいていること、さらにOpenStreetMapの指名の中核を成す領域への改善の支援となる可能性を示しています。私達は、彼らOvertureが今後OSMF理事メンバーと議論を交わし、継続的なコミュニケーションや意思決定、協力関係、そして支援を促進する最善の方法を探ることを歓迎しています。