OSM誕生日とハックウィークエンド

先週末の8月9日、OpenStreetMapは11歳の誕生日を迎え、パッサウ、福島、モスクワ、チェンナイ、台北、ベンガルール、北京、チューリッヒ、ロンドンの各地で誕生パーティが開催されました!

The 11th birthday cake arriving for the party in Bengaluru

The 11th birthday cake arriving for the party in Bengaluru

ロンドンではOpenStreetMapハックウィークエンド・イベントが同時開催されました。”モバイル” が今回のテーマで、多くの開発者たちが集い、OpenStreetMapの技術的な側面を追求しました。このイベントについてより詳しい情報は wikiにまとめられています。私たちが活動した内容をまとめてくださった Rob Nickersonさん、おつかれさまでした。彼はバーミンガムからの参加者で、イベントが終わった後、OSMバーミンガムのブログに記事を掲載してくれています。また、今回のイベントは Ordnance Surveyの “ジオベーション・ハブ/Geovation Hub” で開催されており、Oednance Surveyのブログにも掲載されています。ジオベーション・ハブ、たいへん素晴らしい場所でした! いつかまたこの場所でもう一度イベントを開催し、そのときには、OpenStreetMapと英国陸地測量部隊のさらなるコラボレーションを起こしたいと考えています。また、PIE mappingからは当日の食事としてピザをいただきました。ありがとうございました!

もちろん、OpenStreetMapに関わる技術者・開発者は、世界中いつもどこかでその活動を続けています。例えばモバイルアプリの開発や、OSMのコアを形成するコンポーネントの改良まで、活動はあらゆる領域に及んでいます。例えばこの日、Paul Normanさんは osm2pgsqlの新しいバージョン 0.88.1をリリースしています。私たちが運営するいくつかのコンタクト・チャンネルには、開発に特化したものがいくつか存在しています。また、エンジニア・ワーキンググループでは、OpenStreetMapの開発に手をあげてくれるエンジニアをいつでも募集しています。

今回ハックウィークエンドに参加できなかった、あるいはバースデーケーキを囲めなかったかたも、落ち込まないでください。OpenStreetMapに参加する機会はまだまだこれからもたくさん用意されています!

目標金額達成 – ありがとうございます!

本日、基金の目標金額 £56,000を達成しました!

thank-you-restaurantosm.org/go/ZUfMByg0Z

オペレーション作業部会 (Operation Working Group) は今後、具体的なサーバの更改計画を立案します。更改対象は、強力な新設データベースサーバとタイルサーバ、画像サーバがそれぞれ一台となります。みなさまよりご寄付をいただけたことを、心より感謝申し上げます。私たちはこれから、いただいた基金を手に、活動を現実のものとしてゆきます。

今回の基金目標額はこれまでで最大規模となりましたが、それでもなお、この£56,000という金額は、OpenStreetMap全体のスケールやインパクト、影響をカバーするにはまだ十分ではありません。現在OpenStreetMapが支えているのは、数千のデータ利用者、そして何十万人ものエンドユーザであり、私たちの地図が本来比較されるべきは、巨大な多国籍企業の規模なのです。私たちはさらに募金活動を継続するべきでしょうか? このトピックについては、これまで様々な観点から、熱い議論が交わされてきました。しかし、いまのところ私たちは、、、続けたいと思います! そしてもちろん、これから募金いただけるかたも大歓迎です:  donate.openstreetmap.org

OpenStreetMap Foundationはこれからも基金の募集活動を継続します。もしOpenStreetMapに対するさらなる寄付のアイデアや、よりOpenStreetMapを広めるためのアイデアがあるかたがいらっしゃったら、ぜひご連絡ください!

しかしながらまずは、今回の寄付活動を強力に支援いただいたMapzen社Mapbox社、多くの組織・企業様、そして、OpenStreetMapの掲げる思いに対して、自らの資産を快く募金くださったすべての方々 (現在、1200人以上!) に、心からの感謝を申し上げたいと思います。

SotM 2016開催宣言

私たちはここに、State of the Map 2016をベルギー ブリュッセルで開催することを宣言します。

開催地の提案をいただいたすべてのチームに深い感謝を捧げます。いただいた提案はどれも素晴らしく、検討をさせていただけたことは光栄の極みであります。

私たちはこれから State of the Map 2016の成功に向け、ブリュッセルのチームと協力して準備作業を進めます。2016年は、みなさま、ブリュッセルでお会いしましょう!

今後、イベントに関する情報は stateofhtemap.org をフォローください。

2015年のイベント

2016年が待ちきれないかたへ。2015年の間も、9月にチリで行われるSotM-LatAm、10月に行われるSotM-Scotlandなど、OSMを中心的に扱うイベントが数多く開催予定です。その他、ウェブ上のミーティングやマッピングパーティ、プログラムイベントやソーシャルな集まりなども多く計画されています。

イベントづくしの2015年ではこれまでにも、フランス ブレストで開催されたSotM-FR、ニューヨーク市の国連総本部で行われたSotM−US、ワシントンDCで行われたHOTサミットなどが開催されています。

これらすべてのイベントは、世界各地のOpenStreetMapコミュニティによって組織されています。開催に携わった、そしてこれから携わるそれぞれのチームのみなさまに感謝を捧げます。

— The photo “Brussels great market square” by ijsendoorn is licensed under CC BY 2.0

第一回SotM LatAm開催予告

昨年11月にブエノスアイレスで盛況のうちに幕を閉じた State of the Map 2014世界カンファレンスをうけ、南米OpenStreetMapコミュニティは、南米大陸の第一回カンファレンスを開催することを決定しました。SotM LatAm State of the Map Latin Americaは、9月4, 5, 6日にチリのサンティアゴで開催されます。カンファレンスでは、ラテンアメリカはもとより世界中からのマッパーが集まり、コミュニティや起業のノウハウ、OpenStreetMapの技術と経験を共有する予定です。イベントの公用語はスペイン語とポルトガル語で、加えて英語による講演も行われます。

サンティアゴはチリの首都であり、チリ経済の中心地であると共に、チリ最大の都市として国家人口(650万人)のうち約35%が集中しています。State of the Map Latin Americaが終了した次の日からは、ラテンアメリカ地域における2つの大きなオープンデータカンファレンス AbreLatam (9月7, 8日)と Condatos(9月9, 10日)が開催となります。

カンファレンスへの参加登録と、講演発表の提案はこちらのウェブサイトで実施中です: http://sotm.openstreetmap.cl/

SOTM LatAmは、Fundación OpenStreetMap Chileによって組織されています。

目標金額£36,000、残り£20,000

基金への募金が少しずつ始まっています。私たちが設定する目標金額 £36,052に対し、Mapzen社とMapbox社よりそれぞれ、米ドル $20,000をいただき、目標のほぼ半分がすでに到達することとなりました!

MapboxMapzen

基金の募集を開始したことが広まり、募金に参加いただいているかたの数はここ24時間で倍増しています! 募金に参加いただいたかたは、募金ページへの名前と、私たちへのメッセージを掲載することができます。もしまだ募金に参加されていないかたは、この機会にぜひご参加ください!

サーバ基金募集と募金に関する情報はこちらです:

donate.openstreetmap.org

また、OpenStreetMap Foundationの会員になることでも、OpenStreetMapを支援することが可能です。個人会員としても企業会員としても、ご検討をいただければ幸いです。

基金への参加について 2015年

機器更改の季節になりました! OpenStreetMapの成長を支えるサーバは、2015年中頃にスペックの限界を迎える予測です。OpenStreetMapは専門的な知識と能力を持ったひとびとを巻き込んで拡大し、そのひとりひとりが、世界で最も優れた地図を作るためにその時間を捧げています。そうしたマッパーたちの参加が、このプロジェクトにとって大部分を占めていることは間違いありません。しかし、そうした参加者が活動の結果を共有し、お互いに会話し、地図を作りやすくするためのサービスを作り上げるには、そのためのインフラが必要です。私たちは、すべてのひとたちが素晴らしい地図を作り続けるために、そうしたサービスの運用と改善に必要な基金を募集します。

support-openstreetmap-2015

OpenStreetMap Foundationのオペレーション作業部会 (Operation Working Group) は、OpenStreetMapの中核となるサーバ群を管理し、成長し続けるコミュニティに必要となるサーバのスケールアップ計画を担当しています。作業部会では、割り当てられた予算を執行し、サーバのハードウェアを新規購入し、更改することを決定しました。みなさんの協力を得ることで、コミュニティと地図の成長を支援するOpenStreetMapインフラもまた、拡張を続けることが可能となります。よくある質問と回答はFAQページに掲載されていますし、新しい質問を投げかけていただいてもかまいません。

MapzenMapbox更新目標金額£36000、残り£20000: Mapbox社Mapzen社より $20,000の寄付をいただきました。ありがとうございます!

OpenStreetMapを支えるためにできること

ぜひ共に歩みましょう! ハードウェア更改の基金もそうですが、私たちがもっとも必要としているのは、共に歩んでくれる参加者です。どんな立場であっても – 技術的であってもなくても – OpenStreetMapを支える活動が可能です。どのような活動が行われているか、その例をいくつか例とします:

個人のみなさま:

OpenStreetMapにデータを貢献したことがある、あるいはマッピング活動の集まりに協力したことがある: もうすでに活動されているのですね、ありがとうございます!

OpenStreetMapが存続していられるのは、ひとえに、誰かのために尽力を続けるボランティア活動の結果があってこそです。あなたが既にそうした活動を行っているとしたら、それはこのプロジェクトにとって非常に大きな貢献をしているということに他なりません。

さらに深い活動としては、以下のような活動があります:

  • Foundationに参加することにより、このプロジェクトを支える (しかしコントロールはしない) 活動の支援。Foundationに参加することで、Foundationをどのように運営するか、あなたの意見が議論に反映されます
  • 作業部会 (Working Group) に参加し、より大きなコミットが必要な問題の解決に力を注ぐ。作業部会に参加することは、その名前が示す通りとてもたいへんな作業であり、真摯な活動が求められます。しかし、こうした活動に参加することで、プロジェクトに対してより大きい影響を与えることができるようになります
  • ハードウェア購入基金に募金を行う。みなさんからの募金は、金額の多少によらずたいへんありがたく、プロジェクトのこれからの成功と成長に必要となるハードウェアへの投資に利用されます

企業のみなさまへ:

OpenStreetMapのデータを製品やサービスでいたり、あるいは単純にプロジェクトの支援を希望される企業の方々は、このプロジェクトのさらなる躍進と普及のため、ぜひOpenStreetMap関連イベントやハードウェア購入の企業スポンサーとなることをご検討ください。

もし企業としてプロジェクトの成長と成功にご協力いただける場合、選択肢は以下があります:

  • Foundationに、企業メンバーとして参加する。Foundationに対してみなさんからサポートいただけることはたいへん喜ばしく、誰もが支援を待ち望んでいます
  • 時間の貢献。御社に勤められているかたが、OSMに対してさらに大きな活動を行おうとしていることがあります。そうした場合は、”勤務時間20%ルール”を許容し、その時間で作業部会に参加したり、OSMを支援する活動をすることを許可いただけないでしょうか。
  • ハードウェア購入基金に募金を行う。金額の多少によらず、貢献はありがたく頂戴したく存じます。

企業会員: 支援の輪が広がっています

以前私たちは、OSM Foundationへの最初の企業会員参加をご報告いたしました。そこから現在までに、私たちはサウジアラビアのMobile Interactive、ロシアの maps.me、韓国の Dabeeo、インドの Zoho、ドイツの Siemensと、初期会員の倍の数にあたる新たな企業より、ご参加をいただくことになりました。

ご参加をいただき、まことにありがとうございます。

OpenStreetMapを利用いただいている企業や組織の皆様、よろしければ御社からの参加もご検討いただけますと幸いです。

OpenStreetMapタイルCDNサーバのさらなる拡張

昨年12月に行われた OpenStreetmapタイル配信ネットワークへのサーバ追加ですが、引き続き、複数のサーバがネットッワークに追加されています。 osm-cdn-2015-03

ドイツのタイルキャッシュサーバ tabalugaが退役し、タイルの配信を停止しました。これは悪いニュースに聞こえるかもしれませんが、実際にはその正反対です! tabalugaは新しいサーバ katieにリプレイスされ、katieがその役割を担っています。
新しいタイルキャッシュサーバ katieも tabalugaと同じくドイツ・ファルケンシュタインに設置され、Hetznerが引き続きそのホストを行っています。

朗報: ドイツでもうひとつのタイルキャッシュサーバが新設されました!
2つめのタイルキャッシュサーバ kongiはイェーナに設置され、EUservがそのホストを行っています。

ロシアのタイルキャッシュサーバ gorynychのメモリとSSDがアップグレードされ、より多くのコンテンツを配信できるようになりました。

ハンガリーに新しいサーバが1つ設置されました。これにより、OSMのCDNサーバをホストする12の国にハンガリーが仲間入りです。

タイルキャッシュサーバ sarkanyがハンガリーのブダペストに設置され、szerverem.huによってホストされています。

これらすべてを合わせると、現在稼働しているCDN (Content Delivery Network/コンテンツ配信ネットワーク) サーバは16台、ということになります。

2013年5月から、最後のタイル配信が行われた本年1月まで、Tabalugaのこれまでの運用には、Hetznerに所属する Freerk Ohlingさんの多大な貢献がありました。Freerkさんあ2013年4月に、EDNSクライアントサブネットサポートの実装を提案(2014年12月に実装)してくださり、さらにタイルキャッシュサーバのスポンサーも名乗りでてくださいました。現在でも彼はドイツの新しいタイルキャッシュサーバのスポンサーを快く引き受けてくださっています。

Tabalugaはドイツからの訪問者に対するトラフィックを主に担当しています。1日に配信される地図タイルは約5600万にものぼります。(平均652/秒、ピーク時 1245/秒) 1日の配信をデータ量に換算するとほぼ1TBにもなります。これは全世界のOSMタイルキャッシュサーバでも最大級のトラフィック量となっています。

OpenStreetMapタイルは誰でも無料で使うことが可能です、しかし、その利用には幾許かのモデレーションが行われます。もしあなたが高トラフィックのサイトを運営する場合、switch2osm.orgのサイトを参照して、あなた自身でデータを取り扱う方法を模索し、他の利用者がタイルを利用できるようにしてください。

OpenStreetMap Foundationはこれからも追加のタイルサーバを募集しています。もしタイルサーバの提供やホスティングに関心があるようでしたら、wikiの Tile CDN要件ページをご一読ください。また、OpenStreetMapを支えるその他の方法として、OpenStreetMap Foundationは寄付も受け付けております。

OpenStreetMap Foundationは英国に本拠を置く非営利団体であり、OpenStreetMapプロジェクトの支援を行っています。私たちは、自由な地理空間データの成長と開発と配信、そして誰もが利用・共有可能な地理空間データをすべてのひとに提供することを使命としています。OpenStreetMap Foundationは、OpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。

OpenStreetMapへの貢献者が200万人を超えました!

今週、200万人目のアカウント登録が行われました。これはOpenStreetMapの目覚ましい成長であり、継続性の新たなマイルストーンとなるものです。 200万人の貢献者はそれぞれが自身の地域を現地調査し、すべてを包み込むオープンな地図に貢献しています。私たちにはまだまだやるべきことがあります。現地マッパーを必要としている地域も多く存在しています。私たちは最終的に、街中のすべての街区に一人以上のマッパーがいる状態を目標としています。

このマイルストーンを達成できた喜びを、あなたの住む地域を一緒に調べて改善することで分かち合いましょう。隣の地域に住む友人にOpenStreetMapへの参加の仕方を伝え、彼らの地域からデータの追加をしてもらうことで、この喜びを広げましょう。私たちは成長を続けています。データはよりよい姿に改善されています。友人同士がつながりあい、協力しあうことで、400万人目の登録もいつの間にか目の前にあらわれるはずです。

State of the Map 2016 開催地の公募開始

State of the Mapワーキンググループは、2016年の開催地公募を開始することを高らかに宣言します!

http://wiki.openstreetmap.org/wiki/State_Of_The_Map_2016/Call_for_venues

今回の公募は前年に比べて前倒しで開催されており、2016年のなかのいつでも時期の指定が可能です。もしあなたの街で、OpenStreetMapのマッパーたちが興味を持ちそうなイベントが開催されるのであれば、ぜひそのイベントにあわせてカンファレンスの開催を検討してみてください。

c8200-media_httpweaitcomfil_quipo State of the Mapワーキンググループはあなたの活動を支援します。私たちはここ数年に比べてメンバーを増やし、あなたの応募を待ち構えています。2014年の開催は南半球のブエノスアイレスで行われました。2016年はあなたの住む地域で開催をしてみませんか? OSMへの登録ユーザが200万人(*)を突破したことを言祝ぎ祝い、OSMの次の10年間にむけて、知識や経験、そしてやってみたいこと、考えていることをぜひとも共有しましょう。

2016年、あなたとお会いできるのを楽しみにしています。
— State of the Map, ワーキンググループ

* ご安心ください。200万人の全員が全員、泊まる場所を求めてあなたのところに大挙することはない、はずです!