OpenStreetMapタイルCDNサーバのさらなる拡張

昨年12月に行われた OpenStreetmapタイル配信ネットワークへのサーバ追加ですが、引き続き、複数のサーバがネットッワークに追加されています。 osm-cdn-2015-03

ドイツのタイルキャッシュサーバ tabalugaが退役し、タイルの配信を停止しました。これは悪いニュースに聞こえるかもしれませんが、実際にはその正反対です! tabalugaは新しいサーバ katieにリプレイスされ、katieがその役割を担っています。
新しいタイルキャッシュサーバ katieも tabalugaと同じくドイツ・ファルケンシュタインに設置され、Hetznerが引き続きそのホストを行っています。

朗報: ドイツでもうひとつのタイルキャッシュサーバが新設されました!
2つめのタイルキャッシュサーバ kongiはイェーナに設置され、EUservがそのホストを行っています。

ロシアのタイルキャッシュサーバ gorynychのメモリとSSDがアップグレードされ、より多くのコンテンツを配信できるようになりました。

ハンガリーに新しいサーバが1つ設置されました。これにより、OSMのCDNサーバをホストする12の国にハンガリーが仲間入りです。

タイルキャッシュサーバ sarkanyがハンガリーのブダペストに設置され、szerverem.huによってホストされています。

これらすべてを合わせると、現在稼働しているCDN (Content Delivery Network/コンテンツ配信ネットワーク) サーバは16台、ということになります。

2013年5月から、最後のタイル配信が行われた本年1月まで、Tabalugaのこれまでの運用には、Hetznerに所属する Freerk Ohlingさんの多大な貢献がありました。Freerkさんあ2013年4月に、EDNSクライアントサブネットサポートの実装を提案(2014年12月に実装)してくださり、さらにタイルキャッシュサーバのスポンサーも名乗りでてくださいました。現在でも彼はドイツの新しいタイルキャッシュサーバのスポンサーを快く引き受けてくださっています。

Tabalugaはドイツからの訪問者に対するトラフィックを主に担当しています。1日に配信される地図タイルは約5600万にものぼります。(平均652/秒、ピーク時 1245/秒) 1日の配信をデータ量に換算するとほぼ1TBにもなります。これは全世界のOSMタイルキャッシュサーバでも最大級のトラフィック量となっています。

OpenStreetMapタイルは誰でも無料で使うことが可能です、しかし、その利用には幾許かのモデレーションが行われます。もしあなたが高トラフィックのサイトを運営する場合、switch2osm.orgのサイトを参照して、あなた自身でデータを取り扱う方法を模索し、他の利用者がタイルを利用できるようにしてください。

OpenStreetMap Foundationはこれからも追加のタイルサーバを募集しています。もしタイルサーバの提供やホスティングに関心があるようでしたら、wikiの Tile CDN要件ページをご一読ください。また、OpenStreetMapを支えるその他の方法として、OpenStreetMap Foundationは寄付も受け付けております。

OpenStreetMap Foundationは英国に本拠を置く非営利団体であり、OpenStreetMapプロジェクトの支援を行っています。私たちは、自由な地理空間データの成長と開発と配信、そして誰もが利用・共有可能な地理空間データをすべてのひとに提供することを使命としています。OpenStreetMap Foundationは、OpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。

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