openstreetmap.orgにおける”標準スタイル”タイルの新ライセンス

openstreetmap.orgの標準スタイルマップレイヤーは、OpenStreetMapコミュニティの重要な成果のひとつです。このレイヤーはおそらく作成された当初から、CC BY-SA 2.0でライセンスされてきました。作成された当時、OpenStreetMapのデータは同じ条件でライセンスされていましたが、8年前にデータのライセンスをODbL 1.0に変更した際に、タイルのライセンスは変更されませんでした。

これが長年の間、”タイル”(表示される地図を構成する個々の画像)の使用が必要以上に法的な制限を受け、この制限がなければ完全に秩序が保たれていたであろう多くのプロジェクトにおける画像の使用を阻害しているという状況を招いていました。このことは例えば、OSMデータを利用してODbLの”制作著作物(Produced Work)の条件で制限されているだけの、CC0で”ライセンス”された同じ地図画像スタイルを制作することも可能である、と考えれば、状況の不条理さがより明確になるかもしれません。

このような状況は、第三者(例えばPLOS Oneなど)との間に正当な理由もない摩擦を生じさせており、帰属のみのライセンスに移行すべきであることは、長年にわたって明らかでした。しかし、ライセンスワーキンググループ(LWG)が回答していなかった主な課題は、「将来的にタイルはどのライセンスを持つべきか」ということでした。ライセンスは極めてありふれたものであることを考えると、これは問題にならない、と思われるでしょうが、政府機関が使用しているライセンス(OGL/Open Government License/政府オープンライセンス)とその派生物)を除いて、一般的でよく知られた”帰属のみ”のライセンスは存在せず、可能な限り独自のライセンスを作成することは避けたかった、という事情があります。

2019年、私たちはOpenStreetMap Foundationの理事会に、帰属表示を要求する以上の条件を放棄してCC BY 4.0ライセンスに切り替える提案をしました。私たちは、よく知られたラベルを使用することが望ましいと考え、ライセンサーとライセンシーの両方が一般的に無視する条件を放棄することになるので、法的な複雑さが理解されていなくても、物事はうまくいくだろう、と推測していました。

この提案はコミュニティからの大規模な反対を受け、理事会においても検討が行われませんでした。LWGは当時反対された理由は誤解に基づくものだと考えており、私たちは今年の初めにこの提案を理事会に再提出し、今回は単純にタイルがODbLの “制作著作物/Produced Work”としてライセンスされるべきで、追加条件の適用は行いませんでした。この試みはすでに代替案として議論されており、問題の解決策として受け入れられているようです。関連する法的なテキストはODbLの4.3 https://opendatacommons.org/licenses/odbl/1-0/index.html にあり、基本的には適切な形での帰属のみを要求します。

先月、理事会はこの提案を受け入れ、2020年7月1日に新しいライセンスを発効させることとなりました。openstreetmap.orgにおける英語版の”著作権”ページのテキストはすぐに変更できるようになりますが、他の言語への翻訳は少し遅れます。すべての文言が新しいライセンスに適応するまで、しばらくお待ちください。

Simon Poole for the Licensing Working Group


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OpenStreetMap Foundationは英国に拠点を持つ、OpenStreetMapプロジェクトの支援を目的とする非営利組織です。OpenStreetMap Foundationは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理するとともに、メンバーの会費と寄付を財務基盤として運営されており、State of the Map年次国際カンファレンスを運営しています。フルタイムの有給職員は存在せず、ボランティアのWorking Groupによる作業を通じてOpenStreetMapプロジェクトの支援を行っています。メンバーの登録について、ぜひご検討いただければ幸いです。

OpenStreetMapは2004年に開始され現在も続いている、自由な世界地図を作成する国際プロジェクトです。世界地図を作成するため、私達、数千のボランティアは道路や河川、森林、建物などのデータを世界中で収集しています。私達の地図データは誰もがどのような目的でも – 商用利用も含めて利用することができ、無料でダウンロードすることができます。特定の地物を強調表示するような地図を作ったり、経路探索を構築したり、自身が好きな方法で利用することができます。OpenStreetMapは地図を極めて迅速に、そして簡単に更新することが求められる状況において、その利用を増やしています。

SotM 2020が始まります, 参加方法が増えました!

Photo on the left by Manfred Stock. State of the Map 2020 logo by Ed Nicolai, CC-BY-SA 4.0

State of the Map 2020の開催まであと数週間となりました。オンラインセッションへの参加以外にも参加できる方法をご紹介します。

ライトニングトーク

SotM 2020の期間中にライトニングトークの発表はどうでしょう? OpenStreetMap関連のトピックで、5分間のライトニングトークを録画した動画を提出してください。あらかじめ録音されたSotMトークのハウツーガイドを読んで、こちらにビデオをアップロードし、こちらのSotM 2020 Wikipageにセッションを追加してください。

ライトニングトークの投稿締め切りは2020年6月28日です。

自主開催セッション

メインとなるSotM講演プログラムに加えて、私たちは自主開催のセッションのためのスペースを提供しています。パネルワークショップのアイデアを持っている場合、自己主催のセッションがその適切な場所となるでしょう。唯一の条件は、トピックがOpenStreetMapに関連していることです。私たちはこうしたセッションを組織するためにSotM 2020 Wikiを使用しており、誰もが形式的な障壁なしにセッションへ参加することができます。

もちろん、SotMの行動規範は自主開催セッションにも適用されます。

SotM 2020に向けた自主企画セッションの準備と提出方法については、こちらをご覧ください。

ボランティア

SotM 2020の期間中、以下の役割を担っていただけるボランティアを募集しています。

  • インフォメーションデスク – SotM Telegram グループ、SotM Twitter、IRC チャンネルでの質問に答えるのをお手伝いします。
  • セッションホスト – 講演前に講演者のアナウンスを行い、講演後の質疑応答セッションをリードします。
  • テクニカルアシスタント – 講演者とセッションホストのビデオ会議機器の使用をサポートします。
  • ブロードキャスティング – 会議中のストリーミングを行います。

これらの役割についての詳細はこちらです。ご興味のある方はここにお名前を追加してください: https://wiki.openstreetmap.org/wiki/State_of_the_Map_2020/volunteers

カンファレンスグッズ

今年はすべてが少し変わっています – グッズの取り扱いも例外ではありません。Tシャツやステッカーなどのデザインはご自由にどうぞ。もしグッズができあがったら、写真をみんなにシェアしてくださいね 🙂

The State of the Map Working Group

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State of the Mapカンファレンスは毎年開催されるOpenStreetMapの国際カンファレンスであり、OpenStreetMap Foundationによって運営されます。OpenStreetMap Foundationは英国に拠点を持つ、OpenStreetMapプロジェクトの支援を目的とする非営利組織です。OSMFは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。OpenStreetMap Foundationにメンバーとして参加することでその支援を行うことが可能です。State of the Map Organising Committeeは、ボランティアによって構成されるWorking Groupのひとつです。

OpenStreetMapは2004年に開始され現在も続いている、自由な世界地図を作成する国際プロジェクトです。世界地図を作成するため、私達、数千のボランティアは道路や河川、森林、建物などのデータを世界中で収集しています。私達の地図データは誰もがどのような目的でも – 商用利用も含めて利用することができ、無料でダウンロードすることができます。特定の地物を強調表示するような地図を作ったり、経路探索を構築したり、自身が好きな方法で利用することができます。OpenStreetMapは地図を極めて迅速に、そして簡単に更新することが求められる状況において、その利用を増やしています。

SotM 2020はオンライン開催となります

Photo on the left by Manfred Stock. State of the Map 2020 logo by Ed Nicolai, CC-BY-SA 4.0

SARS-COV-2の世界的な流行をうけて、渡航制限や会合、”物理的隔離/physical distancing”等の状況が発生、そして今年は、物理的なSotMの開催が不可能となりました。

ローカルチーム – 今回のカンファレンスに対して非常に尽力しています – は物理的なカンファレンスを、仮想的に行うことを提案しました。これは単なる論議を行うだけではありません、彼らは既に、カンファレンスを管理するためにクールなオープンソースプロジェクト https://gitlab.com/billowconf/billowconf の開発に着手しています! もしよりよい方法のアイデアがあれば、ぜひ議論に参加してください。

State of the Mapワーキンググループはこの提案を受け入れ、物理的な開催に替えて今年はオンラインSotMを開催することを了承しました。

今年、物理的に対面ができないというのは非常にあなたをガッカリさせるものであることは理解しています(私達もガッカリしています)、ですが、このロックダウンと”物理的隔離”の日々から数ヶ月後、ビデオやチャットで私達が誰一人として欠けることなく、お互いに顔を合わせて会話を行えるということは、とても素晴らしいことだと考えています。今後、技術的な計画は固まり次第、みなさんに共有してゆきます。

オンラインカンファレンスは 2020年7月4−5日の予定です(3日間ではなく2日間の開催となります)。今回、それぞれの講演の後にはQ&Aセッションを設ける予定です。オンラインであれば、議論のために自由に使えるスペースは無限に存在するのです。OpenStreetMapコミュニティにとって素晴らしい週末となるよう、私達はがんばります。

The State of the Map Working Group

英語版ブログ投稿 by Christine Karch, 査読 by Frederik Ramm

SotMワーキング・グループに興味をお持ちですか? ぜひ参加してみてください!

State of the Mapカンファレンスは毎年開催されるOpenStreetMapの国際カンファレンスであり、OpenStreetMap Foundationによって運営されます。OpenStreetMap Foundationは英国に拠点を持つ、OpenStreetMapプロジェクトの支援を目的とする非営利組織です。OSMFは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。OpenStreetMap Foundationにメンバーとして参加することでその支援を行うことが可能です。State of the Map Organising Committeeは、ボランティアによって構成されるWorking Groupのひとつです。

OpenStreetMapは2004年に開始され現在も続いている、自由な世界地図を作成する国際プロジェクトです。世界地図を作成するため、私達、数千のボランティアは道路や河川、森林、建物などのデータを世界中で収集しています。私達の地図データは誰もがどのような目的でも – 商用利用も含めて利用することができ、無料でダウンロードすることができます。特定の地物を強調表示するような地図を作ったり、経路探索を構築したり、自身が好きな方法で利用することができます。OpenStreetMapは地図を極めて迅速に、そして簡単に更新することが求められる状況において、その利用を増やしています。

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ブログとアンケート調査の翻訳者募集

この blog.openstreetmap.org の翻訳に興味はありませんか? あるいはOpenStreetMap Foundationの行うアンケート調査をあなたの言語で行う、というのはどうでしょう。これまでの、そしてこれからの記事の翻訳に協力いただけるコミュニティメンバーを募集します。

  • 過去のブログ投稿やこれからの投稿を翻訳することができます。手を上げたからといって、すべての投稿を翻訳する必要はありません。
  • 参加者間のコラボ作業を進められると嬉しいです! 翻訳できるひとが2人以上いれば、協力して作業を行うこともできます。

ブログ投稿の翻訳

このblog.openstreetmap.orgの公式ブログを、より多くの言語で伝えたいと考えています。また、これまで翻訳が行われている言語であっても、翻訳されていない投稿は多く、最新の投稿までのキャッチアップが必要なものがあります。わかりやすい初期ガイダンスもありますし、最初はレクチャーを行うことも可能です。

アンケート調査の翻訳に関する追加募集

アンケート調査を行うにあたっては、質問と回答の両方に翻訳が必要です。そのため、もしローカルコミュニティが数人のグループを組んで作業にあたっていただけるとありがたいです。ただし、アンケート調査の翻訳に協力する、ということは、プライベートな回答内容にアクセスする必要があるということでもあります。そのため、アンケート調査の協力にあたっては、秘密保持契約(NDA)にサインする必要があります。

OpenStreetMap Foundationは年に2−3回、アンケート調査を行うことを考えています。次回のアンケートはState of the Map 2019カンファレンスの直前を予定しており、質問事項の翻訳は今週から開始されます。

次のステップ

ご協力いただけそうでしょうか?Want to help?
communication@osmfoundation.orgまで、以下の要領でメールを送付ください。
タイトル: Helping with translations in [your language]
また、文中に、翻訳を希望する領域がブログ投稿なのか、アンケート調査なのか、あるいはその両方なのかを明記ください。

ご協力、感謝します!

Communication Working Group

OpenStreetMap Foundationは英国に拠点を持つ、OpenStreetMapプロジェクトの支援を目的とする非営利組織です。OpenStreetMap Foundationは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理するとともに、メンバーの会費と寄付を財務基盤として運営されており、State of the Map年次国際カンファレンスを運営しています。フルタイムの有給職員は存在せず、ボランティアのWorking Groupによる作業を通じてOpenStreetMapプロジェクトの支援を行っています。メンバーの登録について、ぜひご検討いただければ幸いです。必要に応じて会費免除プログラムも用意されています。

State of the Map 2019プログラム公開とポスター掲示公募

Viewing SotM 2018 posters. Photograph by Thomas Skowron, CC BY 2.0

SotM 2019プログラム決定

私達はこの数ヶ月間、State of the Mapカンファレンスの準備を続けてきました。特にプログラム編成委員会は、カンファレンスでどの講演が発表されるかを選択するという困難な作業を行ってきました。数多く寄せられた講演希望をすべて許容することはできませんでしたが、採択された講演はそのどれもが、みなさんの興味を引く内容になっているのではないかと思っています。

今回は通常の公演プログラムに加え、日曜日には1トラックまるごとを学術講演のために用意しました。この学術講演には、アカデミック分野に関連するかただけではなく、誰もが参加することが可能です。

採択された講演に関するより詳しい情報は、こちらのプログラム一覧を参照ください。講演の多くは録画されますので、もし現地参加ができない場合、カンファレンス終了後にオンラインでの視聴が可能になります。

ポスター公募

講演の採択を確定させるだけではなく、もうひとつ準備を行っていた内容があります。毎年恒例、ポスター・コンペティションを、今年も開催します。本年はカンファレンス期間中に専用のポスター展示セッションを設け、採択されたポスターの展示とその作者と会話する機会を設けたいと考えています。

応募方法について、詳しくは “ポスター公募/Call for Posters”のページを参照ください。

ポスターの内容は例えば、あなたの住んでいる地域がどれだけ素晴らしくマッピングされているか、や、新しく美しい地図表現についてなど、どのような内容でもかまいません。その他、コミュニティプロジェクトや統計分析、OpenStreetMap活動の紹介や新規マッパーの勧誘についてなどもよいでしょう。大切なことは、その内容がOSMに関係しているかどうか、です。また、学術的な観点からOpenStreetMapデータを解析した研究成果に関するポスターも大歓迎です。

ポスター展示の場合、SotM 2019に必ずしも参加する必要はありません。

アーリーバード・チケット

チケット販売ページでは、アーリーバードチケットがまだ販売を行っています。アーリーバードの販売は7月21日までとなります。
いますぐご購入ください!

SotM Organising Committee

メールアドレスを登録してイベントの最新情報をゲットしましょう! Twitterでは @sotmアカウントをフォローください!

State of the Mapカンファレンスは毎年開催されるOpenStreetMapの国際カンファレンスであり、OpenStreetMap Foundationによって運営されます。OpenStreetMap Foundationは英国に拠点を持つ、OpenStreetMapプロジェクトの支援を目的とする非営利組織です。OSMFは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。OpenStreetMap Foundationにメンバーとして参加することでその支援を行うことが可能です。State of the Map Organising Committeeは、ボランティアによって構成されるWorking Groupのひとつです。

Operation Working Groupに協力いただけるかたを募集します

OSM Operation Working Groupはボランティアから成り立つグループで、OpenStreetMap Foundationが所有するサーバの運用を担当します。
私達は新しいメンバーを常に募集していますが、特に以下のような方を探しています:

  • サーバインフラの分析ができるかた
  • 計画を立案できるかた
  • 将来必要となるハードウェア性能を予測できる方
  • 必要となる予算を組める方

こうした作業には一定以上の技術知識が必要となりますが、コードを書く必要はありません。例えば、OWGのメンバーはサーバへのアクセス権を持ちません。サーバへのアクセス権はシステム管理者の役割となります。協力に手を上げてくださるかたは、メンバーシップ・ポリシーを一読いただき、ぜひご連絡ください!

追加情報:

  • OWGの主なコミュニケーション手段は、Githubとemailです。ミーティングをもつことは稀です。
  • 1週間のうち、概ね1−3時間程度の稼働を予測しています

Emailアドレス operations@osmfoundation.org
Twitterアカウント @OSM_Tech

システム管理者としての技術知識と経験をお持ちのかたは、システム管理者メンバーシップ・ポリシーを一読いただき、こちらもぜひご連絡ください。

Open Source InitiativeへのOpenStreetMap Foundation参加

Image by the Open Source Initiative. License: Creative Commons Attribution 4.0

Open Source Initiative (OSI)はオープンソースのコミュニティ形成や教育、そして、非プロプライエタリなソフトウェアの重要性について理解を広めるための活動を中心に活動している団体です。昨年、私達は彼らから、団体への加盟と作業の共有を検討できるかどうか、問い合わせを受けていました。

OpenStreetMap Foundation理事は投票を行い、その申し出をうけることを決めました。これにより、Creative CommonsやDemocracyLab、Document Foundationやその他の団体と同様、OSMFも団体会員として加盟することになります。

OSI加盟に伴い、理事は以下の権限をもつ代表員を指定します。

  • OSIへの主要なリエゾン
  • OSI内のワーキンググループへ参加
  • OSI代表理事として指名される加盟5団体の薦挙と投票
    現在の代表員はKate Chapmanです。

OSIのミッション: “Open Source Initiative (OSI)はオープンソースよりもたらされる恩恵に関し、全世界に対して提言と教育を行い、そしてオープンソースコミュニティに存在する様々な支援団体同士をつなぐことを指名とする非営利団体です。オープンソースは、分散された多数の参加者によるピアレビューや作業工程の透明性を伴ったソフトウェア開発手法を可能にするものです。オープンソースは高い品質と信頼性、フレキシビリティ、またコスト削減を確約し、さらに利己的なベンダによるロックインに終止符を打つ手段となり得ます。標準化主体としての私達の活動のなかで重要な役割をもつもののひとつが、コミュニティ全体を支えるものである、「オープンソースの定義(Open Source Definition)」のメンテナンスです。Open Source Initiative Approved Licenseの商標とプログラムは、開発者と利用者、企業と政府がオープンソースに関する信頼関係を築き上げることを可能にします。”

OpenStreetMapについて
OpenStreetMapは2004年に開始された国際プロジェクトであり、自由な世界地図の作成を行っています。自由な地図を作るため、数千人を超えるボランティアが、道路や鉄道、森林、建物をはじめとする多くの種類のデータを世界中で収集しています。私達の地図データは誰もが無料でダウンロードでき、商用目的を含む、どのような目的にも使うことが可能です。特定の地物を強調させたり、距離や経路の計算を行ったり、さまざまな地図を自分自身で作成することができます。OpenStreetMapは、救急医療や消防隊員、人道支援対応といった用途に対してもすばやく最新のデータを提供し、用途を広げています。

OpenStreetMap Foundationについて
OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトを支援するために組織される英国法人です。OSMFは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。

SotM 2019 講演および発表公募の開始

Photograph by Thomas Skowron, CC BY 2.0

只今より、State of the Map 2019の発表トラックに対し、講演と発表の公募を開始します。

  • OSM Basics: 新規参加者を対象とした情報
  • Community & Foundation: 共に活動する仲間、ワーキンググループでの経験、戦略やビジョン
  • Mapping: マッピングをよりよく、より簡単にすることに関するあらゆる事柄
  • Cartography: OSMデータセットの表現としてより素晴らしい見た目の地図を作成するためのアイデア
  • Software Development: データの処理や編集に関するソフトウェア
  • Data Analysis & Data Model: OSMデータのモデル構造や品質分析、網羅性に関する考察
  • User Experiences: エンドユーザとしてOSMを利用した際に体験した素晴らしいストーリーについて
  • Academic Track: 正式にアカデミックの業績として扱われる、アカデミック・トラックを開催予定です。別途アナウンスを行います!

特記事項が2点あります:

  • The “OSM Basics” track: We would like to welcome newcomers with contributions that get them started in the fascinating world of OpenStreetMap. These talks should specifically address the needs of people not overly familiar with the OSM ecosystem.
  • The “Extended talk” submission type: Big ideas need time to grow. For talks in this category we will allow double the time (40 min) compared to the usual talks. Make sure to mention why your talk needs this extended space.

参加募集および公募の募集は以下に詳細が掲載されています:

https://2019.stateofthemap.org/calls/general/

みなさんのフレッシュなアイデアと美しい地図を目の当たりにできることを楽しみにしています

SotM 2019 Program Committee

イベントの最新情報はこちらで登録 そして @sotm をフォローしてください!

State of the Mapカンファレンスとは毎年開催される、OpenStreetMapの国際カンファレンスであり、OpenStreetMap Foundationによって運営されています。OpenStreetMap Foundationは英国において、OpenStreetMapプロジェクトの支援を目的として設立された非営利組織です。本組織は、すべてのひとが利用し、共有することのできる自由な地理データを開発し、配布し、成長させることに従事しています。OpenStreetMap Foundationは、OpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。State of the Map Organising Committeeは、ボランタリなワーキンググループのひとつです

組織的編集ガイドライン

OpenStreetMapはコミュニティによって成り立っています。初期の頃は個人によって支えられていましたが、コミュニティが大きくなるにつれ、企業によって雇用されたマッピングチームや、例えば教育機関による無報酬のグループ活動など、組織的なマッピングがOSMに対して行われるようになってきました。

組織的なマッピング活動は、こんにちのOSMの活動領域においては必要不可欠な存在であり、もし適切に行われれば、OSMをよりよくし、より広く活用される一助となるものです。

OSM Foundationは “組織的編集ガイドライン/Organised Editing Guidelines” として、実施にあたって期待されることや事前同意、これまでに確立した手法について、コミュニティやOSMF諮問委員会、人道支援マッピング活動団体などとの議論をもとにとりまとめを行いました。このガイドラインの目的は、組織的なマッピング活動とコミュニティの双方に対してフレームワークを提供し、よりよい組織的なマッピングを奨励することです。このガイドラインは、友人と行うマッピングパーティや地域のサークルでOSMのプレゼンを行うときなどのコミュニティ活動を対象としていません。もしこのガイドラインに抵触するかどうか不安な場合は、各地のコミュニティにアドバイスを求めてみてください。

組織的編集ガイドラインはこちら:
https://wiki.osmfoundation.org/wiki/Organised_Editing_Guidelines

本ガイドラインはOSMFデータワーキンググループのボランティアにより、コミュニティ全体から幾度となく行われたフィードバックを取り込みつつ作成されました。また、本ガイドラインはOSMF理事による承認も得ています。非公式の翻訳は以下から参照できます: https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Organised_Editing_Guidelines
もし翻訳を行う場合、上記のページに追記を行うか、あるいはコミュニケーション・ワーキンググループ communication@osmfoundation.org までご一報ください。

組織的な作業による編集行為はときおり問題を引き起こすことがあり、またそうした編集によるデータの正確性/品質は、コミュニティのなかでも紛糾する問題となりえます。他の諍いと同様、OSMFデータワーキンググループは誤った方針に基づく組織的編集に対応します。ただし、もし問題を引き起こしている編集の仲介に入る際、編集者がこのガイドラインに沿っていなかったとしてもそれ自体は違反行為とは扱われません。このガイドラインの目的はあくまでも、’相当量の規模、かつ影響度の大きい’ 活動に対してフレームワークを提供することにあります: “私達は、例えば地理の授業で行われる編集が狂乱を引き起こしたり、マッパソンがあらぬ成果をもたらしてしまうことを自主規制することにより、日常的なイベントを傷つけないための何かを求めています。”

かの猿を求めて

私達 – State of the Mapワーキンググループおよびハイデルベルグ現地チーム – はSotM 2019の準備を進めています。この12月、私達はウェブサイトの公開を開始しました。

https://2019.stateofthemap.org/

現地チームは素晴らしいロゴを用意し、カンファレンスのモットーとして“Bridging the Map”を設定しました。これはOSMコミュニティではなく、本年の開催地ハイデルベルグをも象徴するものです。

State of the Map 2019 logo by Michael Auer
ハイデルベルグに古くから掛かる橋のたもとに、興味深い小さな彫刻 -銅製の猿- が居を構えています。その手には鏡が握られ、橋を往来する人々が自分の歩んできた道のりや、自分が何者であるのかを見返すきっかけとなっています。2019年ハイデルベルグで行われるSotMにおいて、私達はこの小さな猿の役割を果たそうとしています。自分たちがどこに向かうか、そして自分たちがOSMで何をしているかにかかわらず、私達の出発点はたったひとつの、誰でも書き加え使うことのできる小さな地図から始まっていることを忘れないようにしたいのです。趣味でマッピングをしているひとも、学術調査を行う研究者たちも、人道支援活動家も、NGOも、行政職員も、小さな企業も国際企業も、皆、私達の間に横たわるギャップに橋をかけようとしています。そしてさらに私達は、マップに橋をかけたい (Bridge th Map) のです。

2019年のこれからの想定タイムライン

2月15日 – 奨学生(スカラー)の公募
2月28日 – 発表概要の公募開始(一般およびアカデミック双方)
3月30日 – 奨学生の公募締切
4月24日 – 発表概要の公募締切
5月16日 – アーリーバード・チケット発売開始
6月20日 – 発表プログラムのアナウンス
7月04日 – 一般チケットへの価格切り替え
9月21〜23日 – State of the Mapハイデルベルグ/ドイツ

オープン、オープン、オープン

カンファレンスの準備に関する日々の作業に加え、私達はよりFOSSツールの利用を行うべく、検討に時間を割く必要がありました。まず、ミーティングのためのツールをHangoutからMumbleに変更しました。私達はいま、すでにOSMF理事や他のOSMFワーキンググループも利用を行っているHOTのMumbleサーバを利用しています。このツールはこれまでも利用実績がありましたので、Mumbleが十分な機能を有しており、すべてのプラットフォーム上で稼働することが確認できていました。私達の次のステップはさらにチャレンジングでした。私達は、Eメールのコミュニケーションについて、Google MailからOpenStreetMapメーリングリストへの移転を試みました。移管作業は、地域ごとの分割など、その中途で判明したさまざまな制限事項のためいまだドメインの移管ができていません。そこで、いったん状況がおちつくまで、stateofthemap.org MX のGoogleアカウントは保持することを決定しています。現時点で、“team@stateofthemap.org”は有効なメールアドレスですが、実際にはsotm@openstreetmap.orgへの転送が行われています。

sotm@openstreetmap.org
program-sotm@openstreetmap.org
academic-sotm@openstreetmap.org
scholar-sotm@openstreetmap.org
sponsor-sotm@openstreetmap.org

上記のすべてのメーリングリストは、プライベートに設定されています。閲覧できるのはSotMワーキンググループの参加メンバー、あるいは適切なチームのメンバーだけです。例えばprogam-sotm@openstreetmap.orgはプログラム選定委員が閲覧でき、すべての内部コミュニケーションで利用されています。同時に (メンバー外を含む) すべてのひとはこれらのメーリングリストに文章を送付し、プログラム選定委員に対して連絡を行うことが可能です。

次の検討はカンファレンス参加者の発表 – “発表概要公募”の投稿フォームでした。私達はGoogle Formから、オープンソースソフトウェアであるPretalxへと切り替えを行いました。このソフトウェアはFOSSGIS (ドイツ支部) にて利用実績があります。そのため、私達はその利点と欠点についてよく理解していました。

私達が利用するツールにはまだプロプライエタリのソフトウェアが含まれており、これらのオープンソースソフトウェアへの切り替えには、私達だけではなくオペレーションワーキンググループも含め、まだもう少し作業が必要です。ここ数ヶ月の間、私達はこれらの作業に時間を使ってきましたが、まだ形の整っていないSotMの準備フェーズにおいて、私達ができることにも限りがあります。また、オープンソースソフトウェアは時折、同等のプロプライエタリソフトウェアに比べて快適さに劣ることがあり、影響をうけるすべての人に、こうした努力を費やすよう説得することは困難を伴うものです。State of the Mapワーキンググループはオープンソースソフトウェアを利用するアイデアを支援しており、この作業はその目的に沿うものであると考えています。(確かに険しい道ではありますが)

State of the Mapワーキンググループ
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