注: CesiumはOpenStreetMap Foundationのシルバーレベルの企業会員であり、この共同プレスリリースの権利を与えられています。もしみなさんの所属する組織がOSMFをさらに支援したいとお考えの場合、ぜひ、企業会員としてOSMFに参加する、あるいは他の方法で参与することをご検討ください。
私達のプロジェクトには名称に “Street” がついていますが、実はOpenStreetMapには道路の4倍の数の建物が登録されています!
この度、新しくリリースされたCesium OSM Buildingsは、現状最も新しい企業会員であるCesium社による、OpenStreetMapから完全に派生した、全世界3億5千万以上の3D建造物のレイヤーです。Cesium OSM Buildingsは、Cesium社が独自に開発した3Dデータセットのストリーミング用のオープン標準形式である3D Tilesとして提供されています。
“OpenStreetMapには、世界中の都市の驚くべき3D建物データが存在しています。これは、このコミュニティのマッパーの技術と努力の証です” とOpenStreetMap Foundation理事のMikel Maron氏は述べています。”我々は、企業会員としてプロジェクトを支援し、擁護するCesium社に感謝しており、彼らのプラットフォームにOpenStreetMapデータを追加することによって、OSMデータが可能な限り広く利用されることを保証するという我々の使命をさらに前進させてくれます”
航空宇宙ソフトウェア会社のプロジェクトとして始まったCesium社は、2011年からオープンソースの仮想地球儀 “CesiumJS” を維持しています。CesiumJSは先日100万ダウンロードを突破し、その開発者コミュニティは数十の業界で何千ものアプリケーションを構築してきています。
Cesium社は、OSMからの建物データを利用したプロジェクトの、活気あるコミュニティに参加する道筋を示しています。OSM Buildingsプロジェクトは、OSMをベースにした3D建築物のためのフリーでオープンソースのWebビューアです。OSMをベースにしたオープンな3DレンダリングソフトウェアはBlenderや他の多くのプロジェクトにも存在します。OpenBuildingMapはOpenStreetMapの建物に特化しており、建物データだけでフィルタリングされたOSMデータのサブセットを提供しています。
OSMに建物データを追加するためのツールは数多く存在し、JOSM用の人気の高いbuilding_toolsやKendzi3Dプラグインをはじめとして、大規模なコミュニティが建物の詳細を調査するのに役立つStreetCompleteまであります。また、建物がOSMでどのようにマップされているか(”タグ付け”されているか)を読むこともできます。私たちの年次カンファレンス(State of the Map 2020)では、“Building is the new streets”というタイトルでのプレゼンテーションも行われています。
– 建物だけではない – OpenStreetMap
OpenStreetMapは世界の自由な地図を作成する国際的なプロジェクトです。その目的のために何千人ものボランティアが、世界中の道路や、鉄道、川、森林、運動場、ベンチ、消火栓などのデータを収集しています。私たちの地図データは誰でも無料でダウンロードすることができ、商用利用も含めてあらゆる目的で利用することが可能です。特定の地物を強調した独自の地図を作成したり、経路を計算したりすることも可能です。OpenStreetMapは、更新が非常に速く、簡単に作成できる地図を必要とする際に、その利用を増やしています。