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openstreetmap.orgにおける”標準スタイル”タイルの新ライセンス

openstreetmap.orgの標準スタイルマップレイヤーは、OpenStreetMapコミュニティの重要な成果のひとつです。このレイヤーはおそらく作成された当初から、CC BY-SA 2.0でライセンスされてきました。作成された当時、OpenStreetMapのデータは同じ条件でライセンスされていましたが、8年前にデータのライセンスをODbL 1.0に変更した際に、タイルのライセンスは変更されませんでした。

これが長年の間、”タイル”(表示される地図を構成する個々の画像)の使用が必要以上に法的な制限を受け、この制限がなければ完全に秩序が保たれていたであろう多くのプロジェクトにおける画像の使用を阻害しているという状況を招いていました。このことは例えば、OSMデータを利用してODbLの”制作著作物(Produced Work)の条件で制限されているだけの、CC0で”ライセンス”された同じ地図画像スタイルを制作することも可能である、と考えれば、状況の不条理さがより明確になるかもしれません。

このような状況は、第三者(例えばPLOS Oneなど)との間に正当な理由もない摩擦を生じさせており、帰属のみのライセンスに移行すべきであることは、長年にわたって明らかでした。しかし、ライセンスワーキンググループ(LWG)が回答していなかった主な課題は、「将来的にタイルはどのライセンスを持つべきか」ということでした。ライセンスは極めてありふれたものであることを考えると、これは問題にならない、と思われるでしょうが、政府機関が使用しているライセンス(OGL/Open Government License/政府オープンライセンス)とその派生物)を除いて、一般的でよく知られた”帰属のみ”のライセンスは存在せず、可能な限り独自のライセンスを作成することは避けたかった、という事情があります。

2019年、私たちはOpenStreetMap Foundationの理事会に、帰属表示を要求する以上の条件を放棄してCC BY 4.0ライセンスに切り替える提案をしました。私たちは、よく知られたラベルを使用することが望ましいと考え、ライセンサーとライセンシーの両方が一般的に無視する条件を放棄することになるので、法的な複雑さが理解されていなくても、物事はうまくいくだろう、と推測していました。

この提案はコミュニティからの大規模な反対を受け、理事会においても検討が行われませんでした。LWGは当時反対された理由は誤解に基づくものだと考えており、私たちは今年の初めにこの提案を理事会に再提出し、今回は単純にタイルがODbLの “制作著作物/Produced Work”としてライセンスされるべきで、追加条件の適用は行いませんでした。この試みはすでに代替案として議論されており、問題の解決策として受け入れられているようです。関連する法的なテキストはODbLの4.3 https://opendatacommons.org/licenses/odbl/1-0/index.html にあり、基本的には適切な形での帰属のみを要求します。

先月、理事会はこの提案を受け入れ、2020年7月1日に新しいライセンスを発効させることとなりました。openstreetmap.orgにおける英語版の”著作権”ページのテキストはすぐに変更できるようになりますが、他の言語への翻訳は少し遅れます。すべての文言が新しいライセンスに適応するまで、しばらくお待ちください。

Simon Poole for the Licensing Working Group


Do you want to translate this and other blogposts in another language..? Please send an email to communication@osmfoundation.org with subject: Helping with translations in [language]

OpenStreetMap Foundationは英国に拠点を持つ、OpenStreetMapプロジェクトの支援を目的とする非営利組織です。OpenStreetMap Foundationは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理するとともに、メンバーの会費と寄付を財務基盤として運営されており、State of the Map年次国際カンファレンスを運営しています。フルタイムの有給職員は存在せず、ボランティアのWorking Groupによる作業を通じてOpenStreetMapプロジェクトの支援を行っています。メンバーの登録について、ぜひご検討いただければ幸いです。

OpenStreetMapは2004年に開始され現在も続いている、自由な世界地図を作成する国際プロジェクトです。世界地図を作成するため、私達、数千のボランティアは道路や河川、森林、建物などのデータを世界中で収集しています。私達の地図データは誰もがどのような目的でも – 商用利用も含めて利用することができ、無料でダウンロードすることができます。特定の地物を強調表示するような地図を作ったり、経路探索を構築したり、自身が好きな方法で利用することができます。OpenStreetMapは地図を極めて迅速に、そして簡単に更新することが求められる状況において、その利用を増やしています。

ブログとアンケート調査の翻訳者募集

この blog.openstreetmap.org の翻訳に興味はありませんか? あるいはOpenStreetMap Foundationの行うアンケート調査をあなたの言語で行う、というのはどうでしょう。これまでの、そしてこれからの記事の翻訳に協力いただけるコミュニティメンバーを募集します。

  • 過去のブログ投稿やこれからの投稿を翻訳することができます。手を上げたからといって、すべての投稿を翻訳する必要はありません。
  • 参加者間のコラボ作業を進められると嬉しいです! 翻訳できるひとが2人以上いれば、協力して作業を行うこともできます。

ブログ投稿の翻訳

このblog.openstreetmap.orgの公式ブログを、より多くの言語で伝えたいと考えています。また、これまで翻訳が行われている言語であっても、翻訳されていない投稿は多く、最新の投稿までのキャッチアップが必要なものがあります。わかりやすい初期ガイダンスもありますし、最初はレクチャーを行うことも可能です。

アンケート調査の翻訳に関する追加募集

アンケート調査を行うにあたっては、質問と回答の両方に翻訳が必要です。そのため、もしローカルコミュニティが数人のグループを組んで作業にあたっていただけるとありがたいです。ただし、アンケート調査の翻訳に協力する、ということは、プライベートな回答内容にアクセスする必要があるということでもあります。そのため、アンケート調査の協力にあたっては、秘密保持契約(NDA)にサインする必要があります。

OpenStreetMap Foundationは年に2−3回、アンケート調査を行うことを考えています。次回のアンケートはState of the Map 2019カンファレンスの直前を予定しており、質問事項の翻訳は今週から開始されます。

次のステップ

ご協力いただけそうでしょうか?Want to help?
communication@osmfoundation.orgまで、以下の要領でメールを送付ください。
タイトル: Helping with translations in [your language]
また、文中に、翻訳を希望する領域がブログ投稿なのか、アンケート調査なのか、あるいはその両方なのかを明記ください。

ご協力、感謝します!

Communication Working Group

OpenStreetMap Foundationは英国に拠点を持つ、OpenStreetMapプロジェクトの支援を目的とする非営利組織です。OpenStreetMap Foundationは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理するとともに、メンバーの会費と寄付を財務基盤として運営されており、State of the Map年次国際カンファレンスを運営しています。フルタイムの有給職員は存在せず、ボランティアのWorking Groupによる作業を通じてOpenStreetMapプロジェクトの支援を行っています。メンバーの登録について、ぜひご検討いただければ幸いです。必要に応じて会費免除プログラムも用意されています。

State of the Map 2019プログラム公開とポスター掲示公募

Viewing SotM 2018 posters. Photograph by Thomas Skowron, CC BY 2.0

SotM 2019プログラム決定

私達はこの数ヶ月間、State of the Mapカンファレンスの準備を続けてきました。特にプログラム編成委員会は、カンファレンスでどの講演が発表されるかを選択するという困難な作業を行ってきました。数多く寄せられた講演希望をすべて許容することはできませんでしたが、採択された講演はそのどれもが、みなさんの興味を引く内容になっているのではないかと思っています。

今回は通常の公演プログラムに加え、日曜日には1トラックまるごとを学術講演のために用意しました。この学術講演には、アカデミック分野に関連するかただけではなく、誰もが参加することが可能です。

採択された講演に関するより詳しい情報は、こちらのプログラム一覧を参照ください。講演の多くは録画されますので、もし現地参加ができない場合、カンファレンス終了後にオンラインでの視聴が可能になります。

ポスター公募

講演の採択を確定させるだけではなく、もうひとつ準備を行っていた内容があります。毎年恒例、ポスター・コンペティションを、今年も開催します。本年はカンファレンス期間中に専用のポスター展示セッションを設け、採択されたポスターの展示とその作者と会話する機会を設けたいと考えています。

応募方法について、詳しくは “ポスター公募/Call for Posters”のページを参照ください。

ポスターの内容は例えば、あなたの住んでいる地域がどれだけ素晴らしくマッピングされているか、や、新しく美しい地図表現についてなど、どのような内容でもかまいません。その他、コミュニティプロジェクトや統計分析、OpenStreetMap活動の紹介や新規マッパーの勧誘についてなどもよいでしょう。大切なことは、その内容がOSMに関係しているかどうか、です。また、学術的な観点からOpenStreetMapデータを解析した研究成果に関するポスターも大歓迎です。

ポスター展示の場合、SotM 2019に必ずしも参加する必要はありません。

アーリーバード・チケット

チケット販売ページでは、アーリーバードチケットがまだ販売を行っています。アーリーバードの販売は7月21日までとなります。
いますぐご購入ください!

SotM Organising Committee

メールアドレスを登録してイベントの最新情報をゲットしましょう! Twitterでは @sotmアカウントをフォローください!

State of the Mapカンファレンスは毎年開催されるOpenStreetMapの国際カンファレンスであり、OpenStreetMap Foundationによって運営されます。OpenStreetMap Foundationは英国に拠点を持つ、OpenStreetMapプロジェクトの支援を目的とする非営利組織です。OSMFは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。OpenStreetMap Foundationにメンバーとして参加することでその支援を行うことが可能です。State of the Map Organising Committeeは、ボランティアによって構成されるWorking Groupのひとつです。

Operation Working Groupに協力いただけるかたを募集します

OSM Operation Working Groupはボランティアから成り立つグループで、OpenStreetMap Foundationが所有するサーバの運用を担当します。
私達は新しいメンバーを常に募集していますが、特に以下のような方を探しています:

  • サーバインフラの分析ができるかた
  • 計画を立案できるかた
  • 将来必要となるハードウェア性能を予測できる方
  • 必要となる予算を組める方

こうした作業には一定以上の技術知識が必要となりますが、コードを書く必要はありません。例えば、OWGのメンバーはサーバへのアクセス権を持ちません。サーバへのアクセス権はシステム管理者の役割となります。協力に手を上げてくださるかたは、メンバーシップ・ポリシーを一読いただき、ぜひご連絡ください!

追加情報:

  • OWGの主なコミュニケーション手段は、Githubとemailです。ミーティングをもつことは稀です。
  • 1週間のうち、概ね1−3時間程度の稼働を予測しています

Emailアドレス operations@osmfoundation.org
Twitterアカウント @OSM_Tech

システム管理者としての技術知識と経験をお持ちのかたは、システム管理者メンバーシップ・ポリシーを一読いただき、こちらもぜひご連絡ください。

Open Source InitiativeへのOpenStreetMap Foundation参加

Image by the Open Source Initiative. License: Creative Commons Attribution 4.0

Open Source Initiative (OSI)はオープンソースのコミュニティ形成や教育、そして、非プロプライエタリなソフトウェアの重要性について理解を広めるための活動を中心に活動している団体です。昨年、私達は彼らから、団体への加盟と作業の共有を検討できるかどうか、問い合わせを受けていました。

OpenStreetMap Foundation理事は投票を行い、その申し出をうけることを決めました。これにより、Creative CommonsやDemocracyLab、Document Foundationやその他の団体と同様、OSMFも団体会員として加盟することになります。

OSI加盟に伴い、理事は以下の権限をもつ代表員を指定します。

  • OSIへの主要なリエゾン
  • OSI内のワーキンググループへ参加
  • OSI代表理事として指名される加盟5団体の薦挙と投票
    現在の代表員はKate Chapmanです。

OSIのミッション: “Open Source Initiative (OSI)はオープンソースよりもたらされる恩恵に関し、全世界に対して提言と教育を行い、そしてオープンソースコミュニティに存在する様々な支援団体同士をつなぐことを指名とする非営利団体です。オープンソースは、分散された多数の参加者によるピアレビューや作業工程の透明性を伴ったソフトウェア開発手法を可能にするものです。オープンソースは高い品質と信頼性、フレキシビリティ、またコスト削減を確約し、さらに利己的なベンダによるロックインに終止符を打つ手段となり得ます。標準化主体としての私達の活動のなかで重要な役割をもつもののひとつが、コミュニティ全体を支えるものである、「オープンソースの定義(Open Source Definition)」のメンテナンスです。Open Source Initiative Approved Licenseの商標とプログラムは、開発者と利用者、企業と政府がオープンソースに関する信頼関係を築き上げることを可能にします。”

OpenStreetMapについて
OpenStreetMapは2004年に開始された国際プロジェクトであり、自由な世界地図の作成を行っています。自由な地図を作るため、数千人を超えるボランティアが、道路や鉄道、森林、建物をはじめとする多くの種類のデータを世界中で収集しています。私達の地図データは誰もが無料でダウンロードでき、商用目的を含む、どのような目的にも使うことが可能です。特定の地物を強調させたり、距離や経路の計算を行ったり、さまざまな地図を自分自身で作成することができます。OpenStreetMapは、救急医療や消防隊員、人道支援対応といった用途に対してもすばやく最新のデータを提供し、用途を広げています。

OpenStreetMap Foundationについて
OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトを支援するために組織される英国法人です。OSMFは、誰もが利用し、共有することのできる自由な地理空間データの配布と開発、成長を推進することを目的としています。OpenStreetMap FoundationはOpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。

組織的編集ガイドライン

OpenStreetMapはコミュニティによって成り立っています。初期の頃は個人によって支えられていましたが、コミュニティが大きくなるにつれ、企業によって雇用されたマッピングチームや、例えば教育機関による無報酬のグループ活動など、組織的なマッピングがOSMに対して行われるようになってきました。

組織的なマッピング活動は、こんにちのOSMの活動領域においては必要不可欠な存在であり、もし適切に行われれば、OSMをよりよくし、より広く活用される一助となるものです。

OSM Foundationは “組織的編集ガイドライン/Organised Editing Guidelines” として、実施にあたって期待されることや事前同意、これまでに確立した手法について、コミュニティやOSMF諮問委員会、人道支援マッピング活動団体などとの議論をもとにとりまとめを行いました。このガイドラインの目的は、組織的なマッピング活動とコミュニティの双方に対してフレームワークを提供し、よりよい組織的なマッピングを奨励することです。このガイドラインは、友人と行うマッピングパーティや地域のサークルでOSMのプレゼンを行うときなどのコミュニティ活動を対象としていません。もしこのガイドラインに抵触するかどうか不安な場合は、各地のコミュニティにアドバイスを求めてみてください。

組織的編集ガイドラインはこちら:
https://wiki.osmfoundation.org/wiki/Organised_Editing_Guidelines

本ガイドラインはOSMFデータワーキンググループのボランティアにより、コミュニティ全体から幾度となく行われたフィードバックを取り込みつつ作成されました。また、本ガイドラインはOSMF理事による承認も得ています。非公式の翻訳は以下から参照できます: https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Organised_Editing_Guidelines
もし翻訳を行う場合、上記のページに追記を行うか、あるいはコミュニケーション・ワーキンググループ communication@osmfoundation.org までご一報ください。

組織的な作業による編集行為はときおり問題を引き起こすことがあり、またそうした編集によるデータの正確性/品質は、コミュニティのなかでも紛糾する問題となりえます。他の諍いと同様、OSMFデータワーキンググループは誤った方針に基づく組織的編集に対応します。ただし、もし問題を引き起こしている編集の仲介に入る際、編集者がこのガイドラインに沿っていなかったとしてもそれ自体は違反行為とは扱われません。このガイドラインの目的はあくまでも、’相当量の規模、かつ影響度の大きい’ 活動に対してフレームワークを提供することにあります: “私達は、例えば地理の授業で行われる編集が狂乱を引き起こしたり、マッパソンがあらぬ成果をもたらしてしまうことを自主規制することにより、日常的なイベントを傷つけないための何かを求めています。”

ベルギー地域支部のご紹介

Signing the Local Chapter agreement, during State of the Map 2018 in Milan. © CC-BY-SA 4.0 OSMF Communication Working Group

State of the Map関連ニュースをフォローしていただいている皆様へ、OpenStreetMap Foundationの新地域支部としてOpenStreetMap Belgiumが加盟したことをお知らせします!

ベルギー支部自身での紹介文:

“OpenStreetMap Belgiumは非常に少人数のマッパー・グループによるミートアップとて始まりました。この数年で、集まる人々が増え、OpenStreetMapの利活用と露出が増えると共に、自分たちを組織としてよりよい運営を行ってゆく時期に到達しました。Open Knowledge Belgiumのワーキンググループのひとつとして招待をうけることにより、必要以上の負荷をかけないかたちで私達は組織化を果たしました。これまで私達は、FOSS4G BelgiumやOpen Belgium年次カンファレンス共催、ミートアップを含め多くのOSM関連イベントの開催を行うことでOpenStreetMapの支援活動を行ってきました。これらの活動は、私達コミュニティにとって大きな追い風となったSotM 2016を開催することでわずかに高い段階に入りました。地域支部としてOSMFに加わることができることを非常に喜ばしく感じると共に、今後もOpenStreetMapプロジェクトについて、地域と国際の別なく、プラスのインパクトを与え続けられるよう願っています。

OpenStreetMap Belgium支部は広報のための組織です。www.osm.beはそのことを念頭に構築されています私達はOSMへの切り替えを支援するため、ベルギーのための無料タイルを提供しています。また私達は、例えば自治体行政が行政のデータをOSMに容易に統合することができるツールを開発するなど、Open Summer of Codeに参加することでオープンソースを広めています。さらに私達はコミュニティ外の人々からの”コンタクト一元窓口”としても存在することで、プロジェクトに関わる事柄とのコミュニケーションをスムーズにできるよう調整を行っています。同時に、プロジェクトがより深刻な問題に直面する際に公式の声明をあげる場としても機能しています。より大きなOpenStreetMapムーブメントの一部として、直接的にあるいは時にMissing Mapsや関連プロジェクトの支援というかたちで、私達は他の国や地域を支援しようとしています。”

私達はOpenStreetMap Belgiumを歓迎します!

地域支部の設立に関心がありますか? より詳しい情報は、OSMFのウェブサイトLocal Chapterメーリングリストを参照ください。

Play a role in shaping OpenStreetMap

本年、OpenStreetMapは地図編集参加者100万人というマイルストーンを迎えました。全世界の各地で行われたState of the Mapカンファレンスで行われた素晴らしい発表やワクワクする出来事は耳に届きましたか? コミュニティは成長を続けています。この長い旅路をよりよくするためには、何が必要でしょうか。あなたもこの旅に、一緒に加わりませんか?

もし地図が大好きだったり、OpenStreetMapを最新に保つために活動したり、マッピングイベントに参加したり主催したり、あるいはOpenStreetMapの核心や赤裸々な状況を誰かに話すことが好きだったり、OpenStreetMapに関するブログやユーザ日記を書いたり共有したりするのが好きだったり – もしまだメンバーに未加入だったら、あなたもOpenStreetMap Foundationに加わり、OpenStreetMap Foundationを支えてみませんか。

OSMF Working Groups

11月中頃まで、私達は新規会員登録キャンペーンを行っています。ぜひメンバーに加入してください。すでに全世界で800人のメンバーがいます! 投稿にイイネを押したり、リツイートしたりして、ご友人や地元のイベント/カンファレンスなどに新規会員登録キャンペーンを広めてください。

よくある質問:

参加する理由は?

  • OpenStreetMapのサーバ群の稼働を止めないため: OpenStreetMapは世界で最大のユーザ作成型地図であり、誰もが自由に使うことができます
  • ボランティアのワーキンググループ支援: 私達のワーキンググループはデータ破壊行為や法的な脅威からOpenStreetMapを守り、ライセンスに関する課題を解決し、カンファレンスを運営し、ハードウェアとソフトウェアを最新にするなど、多くの作業を行っています
  • OSMイベントへの参加費ディスカウント: 年に1回開催されるState of the Mapカンファレンスでは、OSM Foundationメンバー割引が行われます
  • 単純に、OpenStreetMapを支援することができます

OSMFメンバーになったあと、なにができるようになるの?

  • Foundationの運営に対し、公的に声をあげることができるようになります – 組織はサーバを所有・管理するとともに、ライセンスを保有し、State of the Mapを開催し、地域支部を取りまとめています
  • プロジェクトの将来の方向性に関与することができるようになります
  • 年に1回開催されるOSM Foundationに関し、プロジェクトの舵取りとなる理事選挙への投票権をもちます

参加したいけれど、参加費の支払いを行う施設が周囲に存在しない場合は?

参加費免除メンバーのプログラムを準備中です。少々お待ちください!

OSM condemns recent anti-semitic vandalism

本日未明、多くのオンライン地図が、”ニューヨーク”のラベルの代わりにユダヤ人を差別する言葉が表示された、という記事が多くのニュースの紙面に上りました。残念ながら、このデータの発生元は編集可能な私達の地図プロジェクトであることを認めざるを得ません。この破壊行為は発生から2時間で検知および修正され、破壊行為を行ったユーザは今後OpenStreetMapへの参加がブロックされました。

私達の組織とコミュニティを代表して、OpenStreetMapはこのような恥知らずの人種差別的ヘイトに対し、強い遺憾の意を表します。私達が知識の共有のため心血を注いで打ち込むこのプロジェクトが、無知とヘイトの表現を振りまく目的で利用されたことに、私達は大きく悲しんでいます。一体、何が起こったのでしょうか。

OpenStreetMapの”オープン/Open”には、オープンに編集可能である、という意味が含まれています。Wikiスタイルで、クラウドソースのちからを集め、世界中のユーザが貢献し、編集を行うことでコラボレーションしています。Wikipediaのようなwikiと同様、すべての変更は速やかに公開され、そして私達のコミュニティはツールを用いて相互に監視し、悪意のある編集を取り消ししています。この”ソフトセキュリティ”のアプローチは一見すると驚くべきものですが、私達の数年間の取り組みを通じ、人間の本性の勝利を勝ち得ています。それはつまり、大多数の人々は何か大きな物事を成し遂げるために集い、そして腐ったりんごを発見して排除するということです。OpenStreetMapは非営利で行われる善意の活動であり、地図データはコミュニティによって “所有” されています。OpenStreetMapに関わるすべてのひとが、その状態を誇りに感じています。

この破壊行為は約一ヶ月前、実際に発生してしまいました。そしていくつかの企業 -本件ではMapbox社- が実施している地図データの更新処理が遅延したことにより、私達の地図が数千ものアプリケーションやウェブサイトに表示されることとなり、結果として破壊行為が今日、広く一般に公開されてしまうこととなりました。Mapbox社はインシデントへの対応をこちらに公開しています。こうした問題をより早く検知し、より早く対応するためのよりよい品質管理ツールを開発することはOpenStreetMapコミュニティのなかで引き続き検討事項となっています。Mapbox社は、破壊行為の検知を行うソフトウェア開発や、悪意のある編集の関しと編集取り消し作業にあたる人的リソースのコミットの双方において率先して活動を行っています。残念ながら今回は、処理に関わるプロセスにおける人的ミスが原因で、Mapbox社が提供するOSMベースの地図でこのインシデントが発生し、Snapchat等の企業の地図に影響が発生しました。

もし私達の地図への破壊行為を見かけたら、あなたにもできることがあります。破壊行為に関する詳しい情報はこちらにまとめられています。私達はコミュニティやデータ利用者と共に、私達の地図をより強くする活動を続けます。

Server moves: Goodbye Imperial. Hello Equinix Amsterdam

ラックから外され、移設を待つサーバ群

私達のサーバのうち、何台かが新しい家に引っ越しをしました。この数年間、私達のサーバ群のうち極めて重要な数台はImperial Collegeでホスティングされていました。しかし、Imperial Collegeでのオフィス増床工事に伴い、この度、機器の移転が必要となりました。これまで共に歩みを続けてきてくれたImperial Collegeに感謝します!

私達はこれからもしばらくUniversity College Londonのご厚意に預かることとなり、また他にもいくつかの重要なサーバが、Bytemarkによる寛大な貢献のもとにホスティングをされています。さらに、個別には言及しませんが、他にも多くのタイルキャッシュサーバが全世界でホスティングされています。もしサーバの詳細に興味のあるかたがいらっしゃいましたら、こちらのページから一覧を参照いただくことが可能です。

しかしこの一覧はすぐに更新されることになります。Imperialデータセンターに格納されていたマシンは電源を落とされ、移設が行われるからです。移設作業は今週末、OWG/OSMFの有志によって行われます。

サーバの移設先はどこになるのでしょうか? 私達は新しい家屋を探して、いくつかの提案を検討してきました (ご回答頂いた皆様、ありがとうございます!) そして、私達のセンターサーバの提供元として、Equinix Amsterdamを選定しました。これにより、私達のサーバ設置箇所に関してもダイバーシティが少し向上することになります (多くのサーバはUKにあります) が、何百マイルも離れているほどではないとはいえ、念の為私達の運営チームがそこに訪問する必要があります。Equinix Amsterdamは素晴らしい “スマートハンド” を提供しており、定期的な物理訪問を必要なくしています。これはつまり、Operation Working Groupがデータセンターに駆けつけてくれる人員をアムステルダムに必要とする場合、そこに行ってくれる誰かを探すことになる、ということでもあります。OWGチームの言葉を引用すると、このボランティアは “need to be trusted, competent and did I say trusted” です!

私達はこのサーバ移設の管理と実行に関し、OWGボランティアに対してこれまでにない感謝を申し上げます。