Author Archives: Shu Higashi

2012/3月 – 4月のサービス・スケジュール

多年に亘るプロセスの結論として、待望のライセンスアップグレードが近づいています。OpenStreetMapマッパーおよびユーザの混乱を最小化するために、我々は平行して新しいデータベースサーバ(あなた方、寛容なる貢献者がファンドしてくれたものです)をインストールすることで、必要な停止時間の総量を減らそうとしています。

ぜひ、以下のサービススケジュールと日付の一覧について、その詳細をこの記事で知っておいてください。ライセンスアップグレードはデータベースサーバの移行と併せて始まります。全ての日時は変更がありえます:我々のボランティアはこの件に全力を挙げて取り組んでいます。あなた方の忍耐と支援に予め感謝します。

マッパー

数日の間、APIの利用に一部制限があります。データベースが新しいデータベスサーバ、ramoth に引越しするまでの間、APIは読込専用となります。この新しいデータベースサーバは2011年12月のファンドレイジングキャンペーンの期間中、みなさんの貢献で積み立てられたものです。APIが読込専用の間、マップ編集はできません。

アップグレードの残りの期間、APIは正常には動作する予定です。可能であれば、大量編集(訳注:インポートなど)はライセンスアップグレード完了までは控えてください。システム改善の常で、作業項目が仕上がるまで、お待ち頂けるとありがたいです。疑問があれば、友好的なOSM IRC chat channel, irc.oftc.net #osm のモニタリングを検討してみてください。

まだ新しい投稿規約に同意していない(もしくはその他の)マッパーにお願いです。4月1日(日本時間17時)の停止時間が始まる前に、OSMにログインして、自分の意図に沿って、印を付けてください。OSMデータの大多数がライセンス変更の影響を受けなかったことを非常に喜ばしく思います。そして新しいライセンスの下でデータが配布されることにこのように多数同意してくれた全てのマッパーに感謝します。

データ利用者

今週予定されていた、いつものplanet ファイル作成は延期されました。最後の旧ライセンスのplanet ファイルは2012/4/1のデータから作成されます。おそらく数日遅れで、planet ファイル生成がいったん完了してから公開されます。

旧ライセンスの複製用差分サービスは、サーバ移行のためにデータベースが読込専用モードに切り替わった時に停止します。新ライセンスの複製用差分サービスはライセンスアップグレードが完了した時点で新しいアドレスから開始します。 新しい差分の利用については、それが利用できる準備が整った時点で詳細なメッセージがあるでしょう。

重要な日付

これらの日時は予告なしに変更されることがあります。(訳注:最新情報は英語の原文を参照ください)

  • 4月1日: 読込専用モード開始。8am UTC(訳注:日本時間17時)
  • 4月4日: 停止時間の終了。新サーバでの読み書きモード開始。予想では朝の見込みですが、予告なしに変更される場合があります。
  • 4月5-6日: 再構築ロジックのbboxベースの生データによるテスト。
  • 4月7日: 全ての残りのクリーンでないオブジェクトの自動処理開始。
  • 4月9日: 進捗レポートとライセンスアップグレード残時間の予測。
  • 追って決定: 処理の完了については、データセットがODbLだと再宣言できる成果の満足度合いが前提。直後、直ちに最初の新ライセンスのplanet ファイルを生成/公開し、差分作成を再開予定。

謝辞

いつもながら、OpenStreetMapを偉大なものにしている多くの人々に感謝します。次のような人たちです: データを改善してくれた数え切れないほどのマッパー、多くの物事を”単なる作業”としてやり遂げてくれたこの作戦のボランティア、日々OSMへの参加を容易にしてくれるプログラマ、必要不可欠なハードウェアやホスティングを提供してくれる寄付者。

あなた方の多くはこれらのエリアの複数に’オーバーラップ’しています。感謝も累積的だということを知っておいてください。 🙂

[As excerpted from Dermot McNally’s announcement. Context added from additional sources.]

Esri からの寄付

Esri はGIS 技術でのマーケットリーダです。そのソフトウェアは世界中の30万以上の組織で使われ、顧客はジオデータの価値を理解しています。そのために彼らは、もちろん OpenStreetMap に興味を持っています。我々は彼らがOSMをArcGIS onlineArcGIS Editor for OpenStreetMapにベースマップとして組み込んでいるのを知っています。ArcGIS Editor for OpenStreetMapはこのソフトウェアからユーザがOSMに投稿できるプラグインです。Esri は我々のカンファレンスのスポンサーでもあります。

そして本日、彼らからOpenStreetMapファウンデーションへのとても寛容な金銭的寄付に感謝します!

これはファウンデーションのファンディングを大きく加速し、我々の、世界中に自由なマップデータを作成、提供するOpenStreetMapプロジェクトを支援するという非営利のミッションを助けるでしょう。ここに大きな謝意を表します!

この寄付についての詳細は、きっと来週のカリフォルニア州パームスプリングで開かれるEsri開発者サミットで聞けるでしょう。OpenStreetMapの創設者である Steve Coast が3/27(火)に話します。

データベース停止時間 – 2012/3/20

2012/3/20、13:45 から 16:15 (GMT / UTC) の間(日本時間22:45-翌01:15)、緊急メンテナンスのために本番データベースサーバが利用できなくなります。

次のサービスが影響を受けます:

* www.openstreetmap.org ではユーザログインや編集 (Potlatch)ができなくなります。 [1]
* API とマップデータベース編集 (JOSM, Merkaartor その他からの利用) ができなくなります。
* planet.openstreetmap.org は利用できますが、停止の間、新しい差分は作成されません。
* フォーラム (ログイン不可)
* トラック (バグトラッカー、ログイン不可)
* help.openstreetmap.org (ログイン不可)

その他のサービスは影響を受けません – 下記は全て正常稼働の予定です:

* tile serving (“マップの閲覧” と “エクスポート”)
* Wiki
* Nominatim (検索)
* メーリングリスト
* subversion と git (ソースコードリポジトリ)
* donate.openstreetmap.org

技術詳細: データベースサーバ Smaug: 不調なマザーボードの交換。
メーカーエンジニアがオンサイトで。代替ハードウェアを入手見込み。

1: マップは openstreetmap.org ホームページや他の個人サイトなどで見られます。

Sincerely
Grant Slater
OpenStreetMap sysadmin チームに代わり

ようこそ、Apple!

昨日(2012/3/7)Apple は写真管理アプリであるiPhoto をiPad とiPhone 向けにローンチしました…そして我々は彼らがいちばん新しくOpenStreetMap にスイッチしたことに気付き、喜んでいます。

iPhotoのデスクトップバージョンとAppleのiOSアプリはこれまで全てGoogle Mapsを使ってきました。しかしながら、iOS向けの新しいiPhotoはApple自身のタイル-OpenStreetMapデータ(米国以外)から作成されたもの-を使っています。

iPhotoをお持ちでなければ、Dair Grantの非公式ビューアIvan Sanchez のtransparent comparison を使ってそのマップを見ることができます。

Appleが使っているOSMデータはやや古い(2010/4月初旬)ので、あなたが最近の更新した場所についての過度な期待は禁物です。また、これには必要なOpenStreetMap の投稿者のクレジットが欠けています; Appleと一緒にその表示ができることを楽しみにしています。

しかし、もうひとつの大きなマップ利用者がOpenStreetMapへのスイッチを実行したことは我々の喜びであり、さらに多くのスイッチを楽しみにしています。

コンタクトとリマップ

Michael CollinsonLicensing Working Groupからのメッセージ


“みなさん、こんにちは,

我々はOSMマッパーのみなさんに自分の地域のマッピングエリアをチェックして、再ライセンスについてまだ態度を決めていない人なら誰にでも連絡を取ったり、できる限りのリマッピングをするように呼びかけています。この作業は誠実に行い、拒否したり態度未定の投稿者が作成したものを単純コピーしたりしないでください!あなたは承認済みのマッパーが投稿した情報、Bing画像のようなリソース、そして自分自身の知識などを使うことができます。もしあなたがポーランドやチェコ共和国をマッピングしているなら、ちょうど今、あなたがこれを行うことを困難にしている問題に我々は気付いている、ということにも注意してください。

我々は2か月かけてライセンスを切り替えたいと考えています。これを行うために、再ライセンスできないデータはアクティブなデータベースから削除しなければなりません 、誰でも使えるアーカイブとしては残りますが。 最新の指標では 1.9% のウェイがライセンス変更で消える見通しで、さらに0.6%は早い段階でリバートして戻す必要があるかもしれません。

我々はこれをさらに減らしたいと考えています。


あなたのマッピグエリアはこれより良いかもしれませんし、悪い状況かもしれません。 OSMinspectorのライセンス変更ビュー を使ってあなたのエリアにズームインすることができます(このツールに関する情報)。そしてPotlatch や JOSM のアイコンをクリックしてリマッピングが必要なものをもっと探すことができます。詳細情報

あなたのエリアをよく見て未定ユーザにOpenStreetMapのメッセージングシステム経由で、知り合いなら直接連絡を取ってみてください。彼らに何度も手間を掛けさせないように、このwikiページに記録を残してください。

このページには様々な言語によるメッセージの例があります。未定ユーザに自分のアカウントでログインして、たとえその人がマッピングを続けたいとは思っていなくても、その投稿はあなたにとってとても重要なので承諾してもらえるようお願いしてください。同じエリアでマッピングしている人からの連絡はとても有用です。”

 

この投稿のテキストは Remapping/Contact And Remap Campaign にもあります。ご自由に英語の非ネイティブスピーカーに分かりやすいように簡素化したり、他の言語に翻訳したりしてください。

メーリングリスト投稿原文

Ulf Moller

OpenStreetMap Foundation はその友人であり同僚である Ulf Moller の死という経験をしました。

Ulf Möller, 1972 - 2012

Ulf は OpenStreetMap に2007年に出会い、Munich 及び Hamburg そして他の国々も同様にマッピングしました。彼はドイツ人として初めて2009/2010年のOpenStreetMap Foundation 理事に選ばれ、ライセンスワーキンググループに細部まで注意をめぐらして務め、寛大にたゆむことなくドイツのOpenStreetMap への関心を持ち続けました。

OpenStreetMap Foundation 理事会は、OpenStreetMapコミュニティに代わり、Ulfの家族に衷心より哀悼の意を表します。その突然の死に悲しみと衝撃を受けています。

この悲報に際し、ご家族はプライバシーへの配慮を依頼されました。Ulfとの思い出の共有やご家族へのお悔やみにはこの投稿のコメント欄を使ってください。ご家族は準備ができたらそれをどこで見つけられるか知るでしょう。

Ulf のご家族は親切にも上にあるUlfの写真で我々が彼のことを思いだせるように提供してくれました。微笑み、幸せそうに、自転車に乗って、何より自分のGPSでマッピングしています。

SoTM 2012 のホストは東京

The SoTM 組織委員会はつい先ほどOpenStreetMapの2012国際会議招致の勝者をアナウンスしました。ことしの開催場所は…

日本の東京です!

Tokyo by Night

‘Tokyo by Night’ photo CC-BY-2.0 user JeHu68 on flickr

年次イベントは2012年9月6日-8日に開催されます。

stateofthemap.org blogより:

OpenStreetMap国際会議開催のホストには5つのプロポーザルがありました: Aveiro (ポルトガル), Havana (キューバ), Lille (フランス), Tbilisi (グルジア) そして東京(日本)。 “我々は複数の強力な誘致を受けました。State of the Mapのベストな場所を選択するのはいつでも最も大きくかつ最も困難な決定です。 ”とはSotM組織委員会議長の Henk Hoff。去年日本が直面したクライシスをきっかけに、日本のOSMは集中的に成長し、OSMコミュニティの中でアジアを重要な部分に位置づけました。

我々はアジアでのState of the Map開催が、過去にヨーロッパや北米でなされたように、国際的なコミュニティを一体のものとして拡張・強化するであろうと確信しています” とOpenStreetMap Japanの古橋大地はコメントしています。

2012年は6回目の年次国際会議をホストし、250名以上の人々の出席が見込まれます。この会議は過去に Manchester (イギリス), Limerick (アイルランド), Amsterdam (オランダ), Girona (スペイン), Denver (アメリカ)で開催されました。 近日中に協賛の詳細、ボランティア募集やもっと詳細について案内予定です。

マッピー クリスマス!

…そして我々のファンドレイジングの目標への到達を支援頂いた全ての寛容な寄付提供者に感謝します!昨日のある時点に (ちょうどクリスマスの日!) 寄付トラッカー が100% を示しました。これは我々が新しいデータベースサーバ用に15,000ポンドの資金調達に成功したことを意味します。我々は既に発注し、1月初旬のどこかに大きな箱が届く見込みです。この素敵なクリスマスプレゼントを贈ってくれたみなさんに心からの感謝を申し上げます。

(もしあなたがまだ気づいていなければ、もちろん今でも donate.openstreetmap.org で寄付できます)

そして、サーバーの管理、ソフトウェアの開発、ドキュメントの翻訳、ウェブサイトの構築、モバイルアプリの開発などを行った全ての人々、さらに突飛で素敵な形式で我々のマップを利用してくれた全ての人々にメリークリスマスを、また2011年に世界のマッピングを支援してくれた何千人もの人々に特別なマッピークリスマスを捧げます!

トップ10のタスク

トップ10のタスク に参加してOpenStreetMap 開発者コミュニティに貢献しよう!

OpenStreetMap は巨大な、裾野の広い多様なコミュニティです。我々のデータの用途としては、アプリケーションなら専門家向けであったり、あるいは一般聴衆向けであったり、装置なら一般的なものも珍しいものもあります。OpenStreetMapのメンバーとして、我々がよって立つインフラは多かれ少なかれ目に見え、賞賛される方法で継続的に改善されています。
例えば、最近では「友達」機能が改善されました。これはOSMウェブサイトにおける小さな目に見える改善です。”わお、こんな機能欲しかったんだよね”あなたはそう考えるかもしれません。あなたがウェブサイトにログインすれば、今やあなたが友達に加えた投稿者による最近の変更セットを見ることができます。

http://openstreetmap.org/browse/friends

これは2週間前の  talk@ list での議論から生まれた新しい機能です。 Toby Murray が発案しました。 Mikel Maron はこのアイディアが大変気に入ってコードを少し書き[1Tom Hughes がMikelのパッチを整形し、railsポートにマージしたおかげで我々がみんなで使えるようになりました。

開発者がOpenStreetMap に貢献する方法は、これ以外にも大掛かりなものから小さなものまで、いろいろなやり方があります。Engineering Working Group は期待の大きいプロジェクトがいくつか含まれる トップ10のタスク リストを更新しました。Rails, javascript, flash, flex, python, django その他が含まれるプロジェクトがあります。もしあなたが他の一流の開発者たちとある程度の規模のプロジェクトに参加してみたいと思っているなら、これらがそのプロジェクトです。

Photo ©R.Weait, used by permission.