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SotM 2016開催宣言

私たちはここに、State of the Map 2016をベルギー ブリュッセルで開催することを宣言します。

開催地の提案をいただいたすべてのチームに深い感謝を捧げます。いただいた提案はどれも素晴らしく、検討をさせていただけたことは光栄の極みであります。

私たちはこれから State of the Map 2016の成功に向け、ブリュッセルのチームと協力して準備作業を進めます。2016年は、みなさま、ブリュッセルでお会いしましょう!

今後、イベントに関する情報は stateofhtemap.org をフォローください。

2015年のイベント

2016年が待ちきれないかたへ。2015年の間も、9月にチリで行われるSotM-LatAm、10月に行われるSotM-Scotlandなど、OSMを中心的に扱うイベントが数多く開催予定です。その他、ウェブ上のミーティングやマッピングパーティ、プログラムイベントやソーシャルな集まりなども多く計画されています。

イベントづくしの2015年ではこれまでにも、フランス ブレストで開催されたSotM-FR、ニューヨーク市の国連総本部で行われたSotM−US、ワシントンDCで行われたHOTサミットなどが開催されています。

これらすべてのイベントは、世界各地のOpenStreetMapコミュニティによって組織されています。開催に携わった、そしてこれから携わるそれぞれのチームのみなさまに感謝を捧げます。

— The photo “Brussels great market square” by ijsendoorn is licensed under CC BY 2.0

第一回SotM LatAm開催予告

昨年11月にブエノスアイレスで盛況のうちに幕を閉じた State of the Map 2014世界カンファレンスをうけ、南米OpenStreetMapコミュニティは、南米大陸の第一回カンファレンスを開催することを決定しました。SotM LatAm State of the Map Latin Americaは、9月4, 5, 6日にチリのサンティアゴで開催されます。カンファレンスでは、ラテンアメリカはもとより世界中からのマッパーが集まり、コミュニティや起業のノウハウ、OpenStreetMapの技術と経験を共有する予定です。イベントの公用語はスペイン語とポルトガル語で、加えて英語による講演も行われます。

サンティアゴはチリの首都であり、チリ経済の中心地であると共に、チリ最大の都市として国家人口(650万人)のうち約35%が集中しています。State of the Map Latin Americaが終了した次の日からは、ラテンアメリカ地域における2つの大きなオープンデータカンファレンス AbreLatam (9月7, 8日)と Condatos(9月9, 10日)が開催となります。

カンファレンスへの参加登録と、講演発表の提案はこちらのウェブサイトで実施中です: http://sotm.openstreetmap.cl/

SOTM LatAmは、Fundación OpenStreetMap Chileによって組織されています。

目標金額£36,000、残り£20,000

基金への募金が少しずつ始まっています。私たちが設定する目標金額 £36,052に対し、Mapzen社とMapbox社よりそれぞれ、米ドル $20,000をいただき、目標のほぼ半分がすでに到達することとなりました!

MapboxMapzen

基金の募集を開始したことが広まり、募金に参加いただいているかたの数はここ24時間で倍増しています! 募金に参加いただいたかたは、募金ページへの名前と、私たちへのメッセージを掲載することができます。もしまだ募金に参加されていないかたは、この機会にぜひご参加ください!

サーバ基金募集と募金に関する情報はこちらです:

donate.openstreetmap.org

また、OpenStreetMap Foundationの会員になることでも、OpenStreetMapを支援することが可能です。個人会員としても企業会員としても、ご検討をいただければ幸いです。

基金への参加について 2015年

機器更改の季節になりました! OpenStreetMapの成長を支えるサーバは、2015年中頃にスペックの限界を迎える予測です。OpenStreetMapは専門的な知識と能力を持ったひとびとを巻き込んで拡大し、そのひとりひとりが、世界で最も優れた地図を作るためにその時間を捧げています。そうしたマッパーたちの参加が、このプロジェクトにとって大部分を占めていることは間違いありません。しかし、そうした参加者が活動の結果を共有し、お互いに会話し、地図を作りやすくするためのサービスを作り上げるには、そのためのインフラが必要です。私たちは、すべてのひとたちが素晴らしい地図を作り続けるために、そうしたサービスの運用と改善に必要な基金を募集します。

support-openstreetmap-2015

OpenStreetMap Foundationのオペレーション作業部会 (Operation Working Group) は、OpenStreetMapの中核となるサーバ群を管理し、成長し続けるコミュニティに必要となるサーバのスケールアップ計画を担当しています。作業部会では、割り当てられた予算を執行し、サーバのハードウェアを新規購入し、更改することを決定しました。みなさんの協力を得ることで、コミュニティと地図の成長を支援するOpenStreetMapインフラもまた、拡張を続けることが可能となります。よくある質問と回答はFAQページに掲載されていますし、新しい質問を投げかけていただいてもかまいません。

MapzenMapbox更新目標金額£36000、残り£20000: Mapbox社Mapzen社より $20,000の寄付をいただきました。ありがとうございます!

OpenStreetMapを支えるためにできること

ぜひ共に歩みましょう! ハードウェア更改の基金もそうですが、私たちがもっとも必要としているのは、共に歩んでくれる参加者です。どんな立場であっても – 技術的であってもなくても – OpenStreetMapを支える活動が可能です。どのような活動が行われているか、その例をいくつか例とします:

個人のみなさま:

OpenStreetMapにデータを貢献したことがある、あるいはマッピング活動の集まりに協力したことがある: もうすでに活動されているのですね、ありがとうございます!

OpenStreetMapが存続していられるのは、ひとえに、誰かのために尽力を続けるボランティア活動の結果があってこそです。あなたが既にそうした活動を行っているとしたら、それはこのプロジェクトにとって非常に大きな貢献をしているということに他なりません。

さらに深い活動としては、以下のような活動があります:

  • Foundationに参加することにより、このプロジェクトを支える (しかしコントロールはしない) 活動の支援。Foundationに参加することで、Foundationをどのように運営するか、あなたの意見が議論に反映されます
  • 作業部会 (Working Group) に参加し、より大きなコミットが必要な問題の解決に力を注ぐ。作業部会に参加することは、その名前が示す通りとてもたいへんな作業であり、真摯な活動が求められます。しかし、こうした活動に参加することで、プロジェクトに対してより大きい影響を与えることができるようになります
  • ハードウェア購入基金に募金を行う。みなさんからの募金は、金額の多少によらずたいへんありがたく、プロジェクトのこれからの成功と成長に必要となるハードウェアへの投資に利用されます

企業のみなさまへ:

OpenStreetMapのデータを製品やサービスでいたり、あるいは単純にプロジェクトの支援を希望される企業の方々は、このプロジェクトのさらなる躍進と普及のため、ぜひOpenStreetMap関連イベントやハードウェア購入の企業スポンサーとなることをご検討ください。

もし企業としてプロジェクトの成長と成功にご協力いただける場合、選択肢は以下があります:

  • Foundationに、企業メンバーとして参加する。Foundationに対してみなさんからサポートいただけることはたいへん喜ばしく、誰もが支援を待ち望んでいます
  • 時間の貢献。御社に勤められているかたが、OSMに対してさらに大きな活動を行おうとしていることがあります。そうした場合は、”勤務時間20%ルール”を許容し、その時間で作業部会に参加したり、OSMを支援する活動をすることを許可いただけないでしょうか。
  • ハードウェア購入基金に募金を行う。金額の多少によらず、貢献はありがたく頂戴したく存じます。

企業会員: 支援の輪が広がっています

以前私たちは、OSM Foundationへの最初の企業会員参加をご報告いたしました。そこから現在までに、私たちはサウジアラビアのMobile Interactive、ロシアの maps.me、韓国の Dabeeo、インドの Zoho、ドイツの Siemensと、初期会員の倍の数にあたる新たな企業より、ご参加をいただくことになりました。

ご参加をいただき、まことにありがとうございます。

OpenStreetMapを利用いただいている企業や組織の皆様、よろしければ御社からの参加もご検討いただけますと幸いです。

OpenStreetMapタイルCDNサーバのさらなる拡張

昨年12月に行われた OpenStreetmapタイル配信ネットワークへのサーバ追加ですが、引き続き、複数のサーバがネットッワークに追加されています。 osm-cdn-2015-03

ドイツのタイルキャッシュサーバ tabalugaが退役し、タイルの配信を停止しました。これは悪いニュースに聞こえるかもしれませんが、実際にはその正反対です! tabalugaは新しいサーバ katieにリプレイスされ、katieがその役割を担っています。
新しいタイルキャッシュサーバ katieも tabalugaと同じくドイツ・ファルケンシュタインに設置され、Hetznerが引き続きそのホストを行っています。

朗報: ドイツでもうひとつのタイルキャッシュサーバが新設されました!
2つめのタイルキャッシュサーバ kongiはイェーナに設置され、EUservがそのホストを行っています。

ロシアのタイルキャッシュサーバ gorynychのメモリとSSDがアップグレードされ、より多くのコンテンツを配信できるようになりました。

ハンガリーに新しいサーバが1つ設置されました。これにより、OSMのCDNサーバをホストする12の国にハンガリーが仲間入りです。

タイルキャッシュサーバ sarkanyがハンガリーのブダペストに設置され、szerverem.huによってホストされています。

これらすべてを合わせると、現在稼働しているCDN (Content Delivery Network/コンテンツ配信ネットワーク) サーバは16台、ということになります。

2013年5月から、最後のタイル配信が行われた本年1月まで、Tabalugaのこれまでの運用には、Hetznerに所属する Freerk Ohlingさんの多大な貢献がありました。Freerkさんあ2013年4月に、EDNSクライアントサブネットサポートの実装を提案(2014年12月に実装)してくださり、さらにタイルキャッシュサーバのスポンサーも名乗りでてくださいました。現在でも彼はドイツの新しいタイルキャッシュサーバのスポンサーを快く引き受けてくださっています。

Tabalugaはドイツからの訪問者に対するトラフィックを主に担当しています。1日に配信される地図タイルは約5600万にものぼります。(平均652/秒、ピーク時 1245/秒) 1日の配信をデータ量に換算するとほぼ1TBにもなります。これは全世界のOSMタイルキャッシュサーバでも最大級のトラフィック量となっています。

OpenStreetMapタイルは誰でも無料で使うことが可能です、しかし、その利用には幾許かのモデレーションが行われます。もしあなたが高トラフィックのサイトを運営する場合、switch2osm.orgのサイトを参照して、あなた自身でデータを取り扱う方法を模索し、他の利用者がタイルを利用できるようにしてください。

OpenStreetMap Foundationはこれからも追加のタイルサーバを募集しています。もしタイルサーバの提供やホスティングに関心があるようでしたら、wikiの Tile CDN要件ページをご一読ください。また、OpenStreetMapを支えるその他の方法として、OpenStreetMap Foundationは寄付も受け付けております。

OpenStreetMap Foundationは英国に本拠を置く非営利団体であり、OpenStreetMapプロジェクトの支援を行っています。私たちは、自由な地理空間データの成長と開発と配信、そして誰もが利用・共有可能な地理空間データをすべてのひとに提供することを使命としています。OpenStreetMap Foundationは、OpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。

OpenStreetMapへの貢献者が200万人を超えました!

今週、200万人目のアカウント登録が行われました。これはOpenStreetMapの目覚ましい成長であり、継続性の新たなマイルストーンとなるものです。 200万人の貢献者はそれぞれが自身の地域を現地調査し、すべてを包み込むオープンな地図に貢献しています。私たちにはまだまだやるべきことがあります。現地マッパーを必要としている地域も多く存在しています。私たちは最終的に、街中のすべての街区に一人以上のマッパーがいる状態を目標としています。

このマイルストーンを達成できた喜びを、あなたの住む地域を一緒に調べて改善することで分かち合いましょう。隣の地域に住む友人にOpenStreetMapへの参加の仕方を伝え、彼らの地域からデータの追加をしてもらうことで、この喜びを広げましょう。私たちは成長を続けています。データはよりよい姿に改善されています。友人同士がつながりあい、協力しあうことで、400万人目の登録もいつの間にか目の前にあらわれるはずです。

State of the Map 2016 開催地の公募開始

State of the Mapワーキンググループは、2016年の開催地公募を開始することを高らかに宣言します!

http://wiki.openstreetmap.org/wiki/State_Of_The_Map_2016/Call_for_venues

今回の公募は前年に比べて前倒しで開催されており、2016年のなかのいつでも時期の指定が可能です。もしあなたの街で、OpenStreetMapのマッパーたちが興味を持ちそうなイベントが開催されるのであれば、ぜひそのイベントにあわせてカンファレンスの開催を検討してみてください。

c8200-media_httpweaitcomfil_quipo State of the Mapワーキンググループはあなたの活動を支援します。私たちはここ数年に比べてメンバーを増やし、あなたの応募を待ち構えています。2014年の開催は南半球のブエノスアイレスで行われました。2016年はあなたの住む地域で開催をしてみませんか? OSMへの登録ユーザが200万人(*)を突破したことを言祝ぎ祝い、OSMの次の10年間にむけて、知識や経験、そしてやってみたいこと、考えていることをぜひとも共有しましょう。

2016年、あなたとお会いできるのを楽しみにしています。
— State of the Map, ワーキンググループ

* ご安心ください。200万人の全員が全員、泊まる場所を求めてあなたのところに大挙することはない、はずです!

2015年のOpenStreetMapイベント

OpenStreetMap Foundationは2007年からこれまで、State of the Map (SotM)カンファレンスを年次で開催してきました。このイベントはコミュニティ以外にも広く知れ渡り、20人強でしかなかった参加者数も、SotM 2013では300人を超えるほどとなりました。本年、SotM 2015のホストとして2つの都市から素晴らしい内容の立候補を受けています。しかしながら、私たちの関与の及ばない理由により、開催を取りやめざるを得なくなる可能性が出てきました。SotM作業部会はOSMF理事と協議し、本年はOSM Foundationが主催するカンファレンスを実施しないことを決定しました。

これまでの10年間、OpenStreetMapコミュニティは成長を続けてきました。それはカンファレンスでも同様です。OSMF自体が主催するカンファレンスはありませんが、6月にニューヨークの国連総本部で行われる SotM US や、10月の SotMスコットランドなど、OSMに関係するカンファレンスはすでにいくつか開催が予定されています。その他にも2015年には、多くのウェブ会議、マッピングパーティ、開発イベント、ミートアップが計画されています

UN General Assembly hall

SotM-US will be held at the UN headquarters in New York, 6-8 June 2015
(image CC-BY 2.0 Dan McKay)

SttateoftheMap運営委員会は、2015年、2016年、そしてそれ以降の活動を行うため、何人かの新しいメンバーを迎えました。私たちは現在、このプロジェクトにおけるSotMの役割、そしてOSMF主催のSotMが様々な地域で開催されるイベントとどのように関わってゆくかを視野に入れた、SotMのこれからに寄せる提案を準備しています。すでにいくつかの内容は検討されていますが、私たちはこの投稿のコメントでみなさんの意見を伺いたいと考えています。

State of the Map 2016の準備はすぐに開始されます。また、あなたが活動する地域でSotMを開催することに興味のある方は是非、私たちに一報をお寄せください。

StateoftheMap運営委員会により投稿

OpenStreetMap Foundation 対面ミーティング: 1日目

本日、OSMF理事メンバーとして対面 (Face to Face) のミーティングが行われ、参加をしてきました。いままで他の理事とは何度も顔を合わせていますが、私が理事に就任してからはこれが最初の会合となります。昨今、遠隔のビデオやIRC、Skype、Etherpadなど、遠隔でコラボレーションするためのツールが多く活用されてはいますが、一緒に集まるというのはいまだ素晴らしく、何かを為すにはとても有用です。Aspiration Tech の Allen Gunn (Gunner) さんが、私たちのファシリテートをしてくれました。これは私が記憶する限り、ファシリテートが行われた最初の対面ミーティングですが、その内容はこれまでとは比べ物にならないほど素晴らしいものでした。話し合いの間、結果を出すことから外れないようし、そして特定の話題で時間を取られすぎないようにしてくれるということは、たいへん価値の高いことです。

本日行われたミーティングでは、本年度を通して理事が手がけるべき事柄の優先付けや、いくつかの議題について承認を行うかどうかといった重要な事柄について、体を動かしながらの話し合いが行われました。ミーティングの開始時、部屋の中心に一本の線がひかれ、参加者はそれぞれの議題についての意見を自分の立つ場所によって表現しました。線の片方は “強く賛成” の意見をもつ場合、もう片方は “強く反対” の場合に立つこととなり、話し合いによって意見が変わる場合には立つ場所を移動しました。この方法は想像以上に効果的に働き、現在の状況がわかりやすく表現されました。もし会ったことのない財団のメンバーが会合を行う場合にこの方法を試すとしても、とても効果的に働くはずです。

Photo Credit: Paul Normal

Photo Credit: Paul Norman

体を動かす活動はもうひとつありました。話し合いの結果の一覧や優先度付、評価を行う際に使われる手法とよく似た方法を使いました。私たちが作業を行ったトピックは取りも直さず、私たちが何を重視しているのか、私たちが本年度で何を達成したいのか、OSMでどのような作業がある/ないのか、そしてOSMF理事としての責任とOSM Foundation全体の責任とは何であるのか、といったことです。私たちは今週さらに議論を深め、その情報をコミュニティに共有する予定です。まず最初に、ポストイットのメモに書かれた内容を書き起こします。ミーティングの最初の結果はとてもわくわくする内容で、これからの活動にも俄然やる気が湧いてきています。