Author Archives: nyampire

OpenStreetMappy Christmas

使う人も作る人も、すべてのみなさんにOpenStreetMappyクリスマス!

OpenStreetMapのノードID番号で1番をとったノードが自身の家の近くにあることに、ロシアのユーザ te_markさんは最近気がついて、確認と撮影に向かいました。

なんとそこにあったのは、クリスマスツリーです! (少なくとも針葉樹で、なおかつ実際にleaf_type=needleleavedが記録された、クリスマスツリーに見える木です!)

このID番号1番のノード、あなたの目で確認してみてください。ここで確認しておかなくてはいけないのは、確かにこのノードのIDは1番ですが、このノードが、OpenStreetMapデータベースの本当の1番ではない、ということです。これは、以前にデータベースの再構成が行われ、番号の再割当てが行われた際にたまたまIDが1番になった、ということです。現在 OpenStreetMapデータベースには31億ノードが登録され、その数字は時を追う毎に絶え間なく増え続けています。ノード・データは、あらゆる事柄の表現の中で使われます。例えば、ウェイの中間点を表現したりもできますし、もちろん、、、樹木もノードで表現することができます。OpenStreetMapには約600万の樹木ノードが登録されています。

leaf_typeは人によって場所によって違います。でも、まずはすべてのみなさんに、OpenStreetMappyクリスマス!

新規着任する理事メンバーの紹介

先週末、私たちは2015年の年次総会を開催し、4人の新しい理事メンバーを選ぶ選挙を行いました。当選したメンバーは…

上記4名は、Kate ChapmanさんFrederik Rammさん、そして Paul Normanさんから成る既存の理事メンバーに合流します。本選挙に立候補した11人のメンバー、メンバーに対して質問を行ったかたがた、そして一票を投じたみなさんに感謝します。

同時に行われた特別決議の結果を含む、選挙に関するすべての結果は議事録と発言記録として公開されています。

また、年次総会では選挙のとりまとめと同様に、議長であるKate Chapmanさんによるレポートと、会計担当である Frederik Rammさんからのレポートも行われています。

選挙期間には、OpenStreetMapとOpenStreetMap Foundationが進むべき方向性について、素晴らしい討議が交わされました。これからの一年間、議論で交わされたアイデアを実現してゆくべく、みんなでがんばってゆきましょう! そしてもちろん、ワーキンググループなどの Foundationの活動に対して OpenStreetMapコミュニティからの一層の参加を促す、ということは、誰もが賛同したことでもあります。ぜひあなたも一緒に、活動の環に加わってください!

MapMyDay

本日12月3日は MapMyDay、さまざまな障害・バリアに気づきを得る日です。車椅子や歩行介護、手押し車椅子を利用される方々もその中に該当します。

このキャンペーンでは、アクセシビリティの情報を OpenStreetMapに追加するため、 http://wheelmap.orgのアプリとウェブサイトが利用されています。

mapmyday バリアは多くの人々に影響します: 老人、子供、家族や、不自由をもった方々も同様です。こうした方々が、多くの人たちがそうであるように、どこへでも移動できる機会を持たなくてはなりません。これらのバリアをマッピングすることによって、人々がそうしたバリアに気づき、そしてそのバリアを取り除き、あるいは乗り越えようとする意思を持つことを願って、’MapMyDay’キャンペーンはスタートしています。

アプリを mapmyday.orgからダウンロードしてみてください。アプリに表示される ‘fully (利用可)’、’partially (一部可)’、’車椅子不可 (not wheelchair accessible)’ を見つけ、記録してゆくことで、あなたが過ごす今日一日は普段とは違った日になることでしょう。

State of the Map 2016の到来

State of the Map 2016の準備が進んでいます。そのなかで、先日、開催地が確定しましたのでご報告します。

カンファレンスは9月23日〜25日、ヨーロッパの中心地 BrusselsVrije Universiteit Brussel (VUB ‐ Pleinlaan 2, 1050 Elsene, Brussels) にて開催されます。Vrije Universiteit Brusselはフランス系の Université Libre de Bruxelles (ULB) の流れを汲んでおり、Flemish出身で Brusselsに在住していた弁護士である Pierre-Théodore Verhaegen氏により、1834年に開設された大学です。彼はこの大学が、国家や教会から独立した、学問の自由が統べる大学となることを考えていました。

これまでの伝統に従い、私たちは SotM 2016のロゴコンペを開催しました。コンペにはいくつもの応募が寄せられ、私たちはその中から最終的に、以下のデザインを選定しています。このロゴをデザインしてくださった Veronica Semecoさん、そしてロゴとウェブサイトの準備をしてくれた Tatiana van Campenhoutさんに感謝を捧げます。sotm2016 State of the Mapは、さまざまな背景を持つ OpenStreetMapコミュニティに出会う素晴らしい機会であると共に、これまでの業績を讃え、未来を見つめる場所でもあります。私たちは開催チームとして、データの創り手と使い手、そしてソフトウェア開発者のみなさんとまた一同に集えることを大変喜ばしく感じると共に、Brusselsでみなさんを迎えることができる日をとても楽しみにしています。

SotM 2016のウェブサイトは既に公開されています。ウェブサイトでは、登録方法や発表公募、開催中のスケジュール、ソーシャルイベントや宿泊情報など、詳しい情報を順次掲載してゆく予定です。もしお時間ございましたら、メールのニュースレターに登録したり、twitterで私たちをフォローしてみてください。

OSMGeoWeek

今週 (正確には15日) から、Geography Awareness Weekが始まります。今年、私たちは全世界各地で mapathonを開催し、地理に関するすべての活動を祝うこのお祭りに参加します。私たちはこの活動を “OSMGeoWeek” と名づけました。

osmgeoweek-paper-globe

OSMGeoWeek の地球儀 by Dan Joseph. Print your own with this PDF

osmgeoweek.orgでは、開催予定のイベントが一覧になっています。OSMGeoWeekは、MapGive (U.S. Department of State, 米国務省), Peace Corps, USAID, 世界銀行防災グローバルファシリティ (World Bank’s Global Facility for Disaster Reduction and Recovery), Missing Maps、そしてもちろん OpenStreetMap人道支援チーム (Humanitarian OpenStreetMap Team) など数多くのパートナーが連携しており、世界全体で100個のmapathonを開催することを目指しています。いまからでも、あなたの町でもイベントをしてみませんか? もし一覧に追加できるイベントがあれば、サイトに記載されている連絡先までご連絡ください。現時点で、世界中から20カ国の参加をいただく予定となっています。

mapmydayまた、来月には Map My Day (mapmyday.org) というイベントも開催予定です。これは車椅子のアクセシビリティをマッピングするイベントで、wheelmap.orgを運営する素晴らしいひとびとが中心となって開催されます。こちらのイベントの開催予定は12月3日です。ぜひ Map My Dayでもご一緒しましょう。

2015年理事選挙について

OpenStreetMapのメンバーによる、OSMFのリーダーシップである理事を決めるための選挙まで、もう少しとなりました。財団の理事は最大7名の構成員から成っており、うち3名は任期が残っているため、今回は最大4名までが選挙によって選ばれることとなります。

理事選挙への立候補はまだ受け付け期間の途中で、締め切りは11月21日です。もしOpenStreetMap Foundationのメンバーで、私たちの組織が将来進む先を定める作業に関わりたいというかたは、ぜひ理事選挙へ立候補ください。立候補に関する詳細情報は選挙のwikiページに記載されています。

立候補の受付を締め切った後、一週間の間を置いて、投票がスタートします。投票期間は一週間で締め切られ、結果は年次総会において承認されます。年次総会は12月5日土曜日に開催予定である旨が公式にアナウンスされています。

OpenStreetMap.orgの地図表現変更について

OpenStreetMap.orgでは、地図の右側にレイヤー表示ボタンが配置されており、そこからいくつものレイヤーを選択して利用することが可能です。この機能が成立しているのは、どのようなスタイルでも、自分の望む形でOpenStreetMapのデータを使って地図を生成することのできる OpenStreetMapの、オープンな地理情報データ配布のありかたの為せる技です。OSMのウェブサイトではそうして作られた 5つのスタイルを表示してますが、その他にも、ウェブ上では数百数千のスタイルが利用されています。

私たちは少しずつ、’標準’ (スタンダード、デフォルト) の地図スタイルを置き換えるための実装を開始しました。新しいバージョンのスタイルはこれまでのスタイルの進化版であり、道路の色合いの変更と鉄道路線の明瞭化が行われ、地図の読みやすさが改良されています。今回のリリースの期間、数時間の間は、古いスタイルと新しいスタイルがパッチワーク状に表示されてしまいます。サーバはフル稼働で地図画像を生成しています。すべての地図画像が生成されるまで、少々お待ちください。

before-after road styles

スタイルの変更方法

今回の地図スタイルの変更では、道路や鉄道の表示方法が主要な変更点となっています。11年もの間、OpenStreetMapでは、私たちの周囲の環境を事細かに記録してきました。そうした情報を表示するよう、標準の地図スタイルは進化を遂げてきましたが、しかしその結果、道路や鉄道の線が非常に見分けづらくなってしまっていたのです。例えば、森林の多い地域のなかで国道 (現在は緑色で表示) の線を見分けることは非常に難しい状況でした。

この新しいスタイルの開発 (プロジェクト詳細) に携わった Mateusz Koniecznyさんによれば、新しい地図スタイルでは “どんな用途の地域のなかにおいても道路表示が見やすくなるように色合いを修正” が行われています。MateuszさんはOpenStreetMapコミュニティと歩調をあわせ、フィードバックを受けながら、デザインの初期調査からドラフトの実施という長い道のりを歩んできました。”主要な道路区分 (高速道、国道、都道府県道、主要道) において、どの道路が重要であるかが直感的に判断できるよう、色相と明度の連続性を安定させた” と、彼は加えています。

スタイルの変更はいつも行っているのに、今回の変更を特別扱いする理由は?

もっともな指摘です。ここ数年間の間、新しい地図スタイルは2−3週間に一度の頻度で更新が行われてきました。OpenStreetMapの他のプロジェクトと同様、この地図スタイル変更においても、スタイル改良にあたって数多くのボランティア開発者が集っています。そうした活動をすべて記すことができれば、それは非常に素晴らしいことですが、しかし現実問題として、そこまではなかなか難しいのが現状です。また、今回の変更は、大きな変更点であるというだけではなく Google Summer of Codeプロジェクトの一環でもあり、ここで作業完了の一区切りをつけ、地図スタイルの改良に貢献するひとびと全員に感謝を伝える機会でもあります。メンテナの方々、ほんとうに素晴らしい活動を、ありがとうございます!

地図スタイル、次の変更方針は?

端的に言えば、しばらくの間は地図の細かな部分を継続的に改良してゆく作業を行う予定です。大きな改良作業は、アイデアや経験を有するメンテナたちの関心を惹きつけるものでした。もしかしたら、彼らのアイデアをもとに、小道と道路 (path and roads) に関する小規模な修正が行われるかもしれません。

さらに、OSMウェブサイトで表示する地図をスタイルルールに沿って生成するためのツールキットである Mapnikのバージョン更新作業も控えています。最新バージョンでは、ラテン語圏以外の言語表記におけるバグ修正が数多く含まれています。長期的な作業対象では、現在のように限られたタグだけではなく、OpenStreetMapデータのすべてのタグを標準地図スタイルで利用することができるように、データベースのデータ再投入も視野に入れられています。

‘標準’ スタイルの開発、私にできることは?

標準地図スタイルは OpenStreetMap-Cartoと呼ばれていますが、このスタイルはGithubで公開されています。2012年にこの地図スタイルの開発に燃料を再投下したのは Andy Allanさんですが、彼はここ数年の OpenStreetMapカンファレンスでこのスタイル開発に関する講演を行っています。State of the Map US 2015で行われた講演では、最初の一歩を踏み出すかたにとってわかりやすく、このプロジェクトの現状が伝えられています。また、State of the Map EU2014では、詳細なワークショップが開催されています

その他の地図スタイルについて

今回の変更は、openstreetmap.orgの ‘標準’ (スタンダード、デフォルト) の地図スタイルにのみ適用されます。
その他にもさまざまなスタイルが公開されていますし、あなたが自身でスタイルを作成することも可能です。もしあなたが自分自身で地図をデザインしたい場合や、あなたの会社のブランドにあったデザインの地図を作りたいという場合でも、OpenStreetMapのデータを使って、そうした要望を叶えることができます。その場合、現在の ‘標準’ 地図スタイルを開始地点として、あなたなりの変更を加えることだって可能です。

OSMウェブサイトに新しい地図スタイルを加えるには?

できないことではありません。ただ、あなたのスタイル (そしてそのスタイルのホスト側) には、いくつかの審査基準に沿った確認が行われます。詳しい情報はタイルレイヤーガイドを参照ください

OpenStreetMap USの新理事体制、および財団の理事選挙について

OpenStreetMap USでは先日理事選挙が実施され、昨日、新しい理事メンバーが発表されました。Ian Deesさん、Alex Barthさん、Alyssa Wrightさん、Martijn van Exelさん、Drishtie Patelさん、おめでとうございます! 選挙への立候補に際して撮影されたこのビデオでは、立候補者たちの素晴らしいパーソナリティを知ることができます。もしあなたが U.S.を中心に活動しているとしたら、ぜひOpenStreetMapの地域団体: openstreetamp.us に参加をしてみてください。

また、OpenStreetMap Foundation (全世界のOpenStreetMapを対象とする支援団体) でも、理事選挙にむけてキックオフが行われました。選挙は12月に予定されています。まだメンバーとして参加されていないかたはこの機会に是非参加を検討ください。みなさんが参加されることによって、OpenStreetMapの支援にもつながります。理事選挙の今後の進捗に関しては、 osmf-talkメーリングリストで発表が行われます。もし理事への立候補を検討されるかたは、wikiページに詳細な情報が掲載されていますので、そちらも参照ください。

OSM誕生日とハックウィークエンド

先週末の8月9日、OpenStreetMapは11歳の誕生日を迎え、パッサウ、福島、モスクワ、チェンナイ、台北、ベンガルール、北京、チューリッヒ、ロンドンの各地で誕生パーティが開催されました!

The 11th birthday cake arriving for the party in Bengaluru

The 11th birthday cake arriving for the party in Bengaluru

ロンドンではOpenStreetMapハックウィークエンド・イベントが同時開催されました。”モバイル” が今回のテーマで、多くの開発者たちが集い、OpenStreetMapの技術的な側面を追求しました。このイベントについてより詳しい情報は wikiにまとめられています。私たちが活動した内容をまとめてくださった Rob Nickersonさん、おつかれさまでした。彼はバーミンガムからの参加者で、イベントが終わった後、OSMバーミンガムのブログに記事を掲載してくれています。また、今回のイベントは Ordnance Surveyの “ジオベーション・ハブ/Geovation Hub” で開催されており、Oednance Surveyのブログにも掲載されています。ジオベーション・ハブ、たいへん素晴らしい場所でした! いつかまたこの場所でもう一度イベントを開催し、そのときには、OpenStreetMapと英国陸地測量部隊のさらなるコラボレーションを起こしたいと考えています。また、PIE mappingからは当日の食事としてピザをいただきました。ありがとうございました!

もちろん、OpenStreetMapに関わる技術者・開発者は、世界中いつもどこかでその活動を続けています。例えばモバイルアプリの開発や、OSMのコアを形成するコンポーネントの改良まで、活動はあらゆる領域に及んでいます。例えばこの日、Paul Normanさんは osm2pgsqlの新しいバージョン 0.88.1をリリースしています。私たちが運営するいくつかのコンタクト・チャンネルには、開発に特化したものがいくつか存在しています。また、エンジニア・ワーキンググループでは、OpenStreetMapの開発に手をあげてくれるエンジニアをいつでも募集しています。

今回ハックウィークエンドに参加できなかった、あるいはバースデーケーキを囲めなかったかたも、落ち込まないでください。OpenStreetMapに参加する機会はまだまだこれからもたくさん用意されています!

目標金額達成 – ありがとうございます!

本日、基金の目標金額 £56,000を達成しました!

thank-you-restaurantosm.org/go/ZUfMByg0Z

オペレーション作業部会 (Operation Working Group) は今後、具体的なサーバの更改計画を立案します。更改対象は、強力な新設データベースサーバとタイルサーバ、画像サーバがそれぞれ一台となります。みなさまよりご寄付をいただけたことを、心より感謝申し上げます。私たちはこれから、いただいた基金を手に、活動を現実のものとしてゆきます。

今回の基金目標額はこれまでで最大規模となりましたが、それでもなお、この£56,000という金額は、OpenStreetMap全体のスケールやインパクト、影響をカバーするにはまだ十分ではありません。現在OpenStreetMapが支えているのは、数千のデータ利用者、そして何十万人ものエンドユーザであり、私たちの地図が本来比較されるべきは、巨大な多国籍企業の規模なのです。私たちはさらに募金活動を継続するべきでしょうか? このトピックについては、これまで様々な観点から、熱い議論が交わされてきました。しかし、いまのところ私たちは、、、続けたいと思います! そしてもちろん、これから募金いただけるかたも大歓迎です:  donate.openstreetmap.org

OpenStreetMap Foundationはこれからも基金の募集活動を継続します。もしOpenStreetMapに対するさらなる寄付のアイデアや、よりOpenStreetMapを広めるためのアイデアがあるかたがいらっしゃったら、ぜひご連絡ください!

しかしながらまずは、今回の寄付活動を強力に支援いただいたMapzen社Mapbox社、多くの組織・企業様、そして、OpenStreetMapの掲げる思いに対して、自らの資産を快く募金くださったすべての方々 (現在、1200人以上!) に、心からの感謝を申し上げたいと思います。