Category Archives: Fundraising

2023年、OpenStreetMapをサポートするための寄付総額は、マッパー、大学、企業、非営利団体あわせて37万3000ポンドに到達

昨年一年間で、グローバルなOpenStreetMapコミュニティは、法人メンバーやパートナーの協力も合わせて、37万3000ポンドという驚異的な額の寄付を行いました。

19歳を迎えたOSMの誕生日に対する驚くべき支援の気持ちの表れとして、マッピングコミュニティは小口寄付を通じて、合計1万13000ポンド以上を寄付しました。幅広いコミュニティメンバーが行った、この熱心な支援活動では、世界中からの約3,089件の寄付が生み出され、平均36ポンドの寄付が行われました。OSMの資金調達委員会は、寄付だけでなく、supporting.openstreetmap.comへのSNSでのシェアや親切で励ましのコメントに感謝しています。誕生日に行われた資金調達キャンペーンへの好意的な反応は、その年のハイライトでした。心より御礼申し上げます。

寄付活動ではOSMの法人パートナーも重要な役割を果たし、法人メンバーシップからの寄付は20万1074ポンドに達しました。Microsoft、NextGIS、Smoca、Elasticsearchからの法人メンバーシップは、通常会費以上の寛大な寄付が寄せられ、寄付総額は合計37万3000ポンドに達しました。また、法人顧問委員会にも感謝申し上げます。彼らの助言と協力は、パートナーシップの成功に不可欠でした。ありがとうございます!

特にNextGISには感謝の意を表したいです。彼らはデータ販売からの利益の10%をOSMに寄付することを約束し、プロジェクトへのコミットメントに印象的な基準を設定しました。  

19歳を迎えたOSMの誕生日に対する驚くべき支援の気持ちの表れとして、マッピングコミュニティは小口寄付を通じて、合計1万13000ポンド以上を寄付しました。幅広いコミュニティメンバーが行った、この熱心な支援活動では、世界中からの約3,089件の寄付が生み出され、平均36ポンドの寄付が行われました。

また、ハードウェアやその他のインフラの寄付を通じて、OSMがその使命を果たす上で重要な“実働による”支援を受けています。 Fastlyにより提供いただけたファイルサービスのコンテンツデリバリーネットワークには大きく感謝しています。また、その他、TomTom、Bytemark、AWS、University College London、 AARNetAWSAcademic Computer Club、Umeå UniversityAppliwaveBytemark、Equinix Amsterdam、Equinix Dublin、 ExonetricINX-ZANetAlertsOSUOSLOVHScalewayなど、OpenStreetMapに貢献してくれている全ての方々に、改めて感謝の意を評します。

そして、supporting.openstreetmap.orgの新しいウェブサイトの提供を、大幅な割引価格で実施してくれた Kevin Bushawさんにも特に感謝したいです。

 2023年にいただいた資金は、今後、インフラの強化、SSREをはじめとする重要なサポートスタッフの支援、そしてOSMの将来の発展に向けて役立てられます。

OSMのローカルコミュニティを代表して、OSMF理事会は2023年に世界各地で開催された、ローカル開催のSotMをスポンサードしてくれた企業に感謝します。この種のサポートはローカルコミュニティにとって非常に重要です。なぜなら、OSM財団自体は、いただいた寄付金が特定地域のイベントに向かうことを企業に保証することはできないからです。(ただし、スポンサーシップ配分契約の一環としてお金が指定されている場合を除きます) 地域のイベントを直接支援する企業は、コミュニティと地図の品質に対してポジティブな違いを生み出しています。

最後に、皆様からOpenStreetMapまでいただいた寛大なお気持ちは、OSMプロジェクトだけでなく、より広範なオープンソースソフトウェアおよびデータコミュニティへの気持ちでもあります。あなたの寄付の影響は財政的な面だけでなく、クリエイティビティ、問題解決、コミュニティ構築の基盤となる世界へのコミットメントとなります。

OpenStreetMapへのサポート、ありがとうございます!


The OpenStreetMap Foundation is a not-for-profit organisation, formed to support the OpenStreetMap Project. It is dedicated to encouraging the growth, development and distribution of free geospatial data for anyone to use and share. The OpenStreetMap Foundation owns and maintains the infrastructure of the OpenStreetMap project, is financially supported by membership fees and  donations, and organises the annual, international State of the Map conference. Our volunteer  Working Groups and small core staff work to support the OpenStreetMap project. Join the OpenStreetMap Foundation for just £15 a year or for free if you are an active OpenStreetMap contributor.

マイクロソフト、OpenStreetMap支援のため15万ドルの寄付を約束

OpenStreetMap Foundation Boardは、OpenStreetMapプロジェクトとコミュニティ向けの寄付として、Microsoftから15万ドルを受け付けたことを発表します。この大きな支援は、OSMの運営とインフラの改善に直接利用されるほか、ローカル、リージョナル、グローバルなState of the MapイベントなどのOSMコミュニティの活動資金にも使われます。

マイクロソフトでは、金銭的な貢献だけでなく、オープンな地図データを全面的に受け入れ、奨励し、ボランティア活動や開発努力を通じてコミュニティに積極的に参加することで、OpenStreetMapを支援することを約束します。

Marko Panić, Principal Lead Product Manager at Microsoft

今回の寄付金は、以下のように配分されます:

重要なことは、マイクロソフト社は金銭的な寄付だけでなく、「実働面」の寄与を通じてOSMを支援する、ということです。技術的な専門知識とエンジニアリングリソースを提供し、他の企業、非営利団体、その他の団体にOSMの重要性を認識させる手助けを行い、OSM諮問委員会で重要なコンサルティングの役割を果たしています。

OSM諮問委員会は、企業と地域社会を結びつけるOSMコミュニティ内のユニークなグループです。  各地のガイドラインを熟知し、開発プロジェクトを先導し、教育やイベントを通じてOSMマッパーを結びつける地域コミュニティと、OSMを利用・貢献する企業との間に、積極的なつながりを構築しています。

— Mikel Maron, OSMF理事

マイクロソフトは、その存在、寄付、その他の支援を通じて、iDエディタのメンテナンスに多大な支援を提供し、OSMのサインアップフローの改善に取り組み、BingのMap builderを通じてOSMをより多くのユーザーに紹介してきました。 OSMF理事会はOpenStreetMapの成功への多くの貢献に感謝しています。

OSMFは、OSMの技術開発、運営、コミュニティへの財政的支援だけでなく、実働面での支援も歓迎します: 


The OpenStreetMap Foundation is a not-for-profit organisation, formed to support the OpenStreetMap Project. It is dedicated to encouraging the growth, development and distribution of free geospatial data for anyone to use and share. The OpenStreetMap Foundation owns and maintains the infrastructure of the OpenStreetMap project, is financially supported by membership fees and donations, and organises the annual, international State of the Map conference. Our volunteer Working Groups and a very small core staff are the primary support for the OpenStreetMap project. Join the OpenStreetMap Foundation for just £15 a year or for free if you are an active OpenStreetMap contributor.

OSM財団広報 企業スポンサー向けメンバーシップガイドラインの改定

OpenStreetMap Foundation(OSMF)は、OpenStreetMap(OSM)のデータを製品やサービスに利用する企業や団体向けの新しいガイドラインを発表しました。 この新しいガイドラインでは、OSMデータを使用・編集する事業体とOSMプロジェクトの間の権利と責任を明確にし、また、事業体が資金提供やアドバイザー的な立場で地図を支援する方法についての指針を示すものです。

抜粋:

  • ブロンズ・レベル以上の法人会員は、OSMF諮問委員会の参加権が与えられます。
  • これまでと比較して、年会費は50%増加します。
  • OSMFが行う「コンサルテーション」が、最上位である「プラチナ」レベルの特典として追加されました。
  • それぞれのメンバーシップのレベルに応じて、新しい指針が示されました。 

ツール、編集、スポンサーシップ、寄付でOSMを支えるという伝統

OSMF理事会に長く在籍するMikel Maron氏は、ブロンズレベル以上の企業メンバーに諮問委員会への参加権を開放することは、委員会がコミュニティに提供する価値の直接的な結果であると指摘しています: 「OSMを利用し、改善している組織と関わることができるのは、OSMの計画と運営において貴重な洞察の源となります。特に、相談や財政的な貢献など、それ以上のことをしてくださる組織には感謝しています。これらの組織の多くは、長期にわたってプロジェクトの共同開発者や友人として貢献してくれています」 Maron氏は、OSMF企業メンバーシップのガイダンスと価格変更は、OpenStreetMapの財務管理を改善するための全体的な施策の一部であると指摘しています。

The ability to engage with companies who use and improve OSM is a valuable source of insight in our planning and operations. We especially appreciate companies who go above and beyond in their willingness to both consult and contribute financially. Many of these organizations have served as co-developers and friends to the project for the long term. ” –Mikel Maron, OSMF board member

2023年に初のプラチナ会員となったTomTomをはじめ、ゴールド会員としてMapbox、Esri、Gojek、Grab、Graphhopper、Meta、Microsoftなどが、法人会員としてOSMを支援してくださっています。 また、新ガイドラインのもとで最初にOSMFの法人会員に登録くださった2社も温かく歓迎します: StadiaMaps、そして最初の政府機関としてイリノイ州Kendall郡が法人会員に加わっています。

OSM企業会員の一覧

2024年以降のOSMF財務状況

理事会が公開している第二次戦略計画草案では、以下のようないくつかの重要な財務目標が示されています:

  • 収益戦略の更新
  • 財務管理方針の確立
  • コミュニティへの財政的支援提供
  • 財政インフラの強化

戦略計画の前文では、理事会はOSMプロジェクトで必要となる規模に対し、新しいアプローチが必要になると述べています “OSMFの主な焦点は、インフラが利用可能であり続けることを保証することでなければならない… [and for] OSMがボランティアによって推進されるプロジェクトであり続けるためには、ボランティアに過度の負担をかけないように注意する必要がある。 OSMFは、財政面そして運用面のサポートを行うことで、これを支援することができる。

OSMプロジェクトの現在の規模は、決して大げさに誇張しすぎることはない。OSMのボランティアは過去約20年間で80億のデータポイントを地図に書き加え、毎月何億ものAPIコールが行われている。OSMデータを利用することで、よりスマートな都市の構築、交通渋滞の緩和、サプライチェーン問題の解決、気候変動研究の推進、人々が食料を育てたり、きれいな水を見つけたり、医療やその他の助けを求めたり、ローカルビジネスを構築したりする手助けなど、数多くのユースケースが存在しています。OSMの編集者はまた、数百にも及ぶ人道的なユースケースを通じて、何百万人もの人々を支援しています。 アクセンチュアの試算によれば、そのデータが企業や政府に提供する価値は数十億ユーロにのぼると見積もられています。 

The use cases for OSM data include building smarter cities, reducing traffic congestion, solving supply chain issues, powering climate change research, and helping people grow food, find clean water, reach medical and other kinds of help, and build local businesses. OSM mappers also help millions of people through hundreds of humanitarian use cases

OSMは、このような世界規模のプロジェクトであるにも関わらず、財政的コストは比較的小規模です。OSMFは、フルタイムの職員1人、パートタイムの少人数のスタッフ、そしてすべてボランティアの理事会という、極めてスリムな非営利団体として運営されています。 より多くのシステム管理者、プロジェクト管理、ローカルコミュニティを支援するためのリソース、そしてインフラやクラウドのコストをまかなうための資金が必要とされています。

OSMFの財政ガバナンス詳細

組織として個人として関わる、OpenStreetMap支援の方法

個人や組織としてOpenStreetMapを支援しようとする場合、以下のような方法があります:


The OpenStreetMap Foundation is a not-for-profit organisation, formed to support the OpenStreetMap Project. It is dedicated to encouraging the growth, development and distribution of free geospatial data for anyone to use and share. The OpenStreetMap Foundation owns and maintains the infrastructure of the OpenStreetMap project, is financially supported by membership fees and donations, and organises the annual, international State of the Map conference. Our volunteer Working Groups and small core staff work to support the OpenStreetMap project. Join the OpenStreetMap Foundation for just £15 a year or for free if you are an active OpenStreetMap contributor.

OpenStreetMap、誕生日おめでとう

OSMは19歳を迎えました — 私達はその歩みを支援するため、オンラインのファンドレイジングキャンペーンを開始します。

18年前、OSM創始者 Steve CoastさんはOpenStreetMapの最初の誕生日を一緒に祝おう、と呼びかけました。

2025年、OpenStreetMapの周辺は目まぐるしく変わってゆきました。World Summit on Free Information Infrastructures (WSFII, 自由な情報インフラのための世界サミット)のような会合や、オープンな地理データ創造キャンペーンガーディアン誌のような大メディアで取り上げられたこの報道など、オープンデータの潮流はより広範に、勢いを増してゆきました。 8月に開催された最初の誕生日の後、OSM.orgにおいてOSMのフロントエンドが公開されます。それから時を置かずして、”旧式で恐ろしほどのアレ“のかわりに、新しく”最新式の”アプレットが導入されます。

2006年にかけて、OSMerは世界中をマッピングして回りました:

OSM誕生日のこれまで

2014年にOpenStreetMapが10歳を迎えたとき、ロンドンのバー Strongroom で最初の誕生日イベントが開催されたときよりも、誕生日イベントの数は大きくその数を増やしました。実際、当時はそれらのパーティの位置を示した地図が作られたほどです。

OSM wikiの “誕生日/Birthday” セクションには、これまで開催されたOSM誕生日記念マッピングパーティの写真や注釈が、宝物のように眠っています。

もしOSMの19歳の誕生日を祝ってくれるかたがいらっしゃれば、ぜひその写真をシェアしてください 🎂

OSMの19歳の姿

OpenStreetMapは、オープンソースで、参加者の努力によって生成される地理空間プロジェクトとして、常に最大のものであり続けています。正式に設立された地域支部の数は5大陸中で18に渡り、 さらに数十のローカルコミュニティが、世界中のほぼすべての国で、50以上の言語による数百のコミュニティチャンネルで会話を交わし、共同作業を続けています。その地図とデータは、いまや世界的に認知された地理空間情報源となっています。APIは数百万人に利用され、コミュニティは意欲的で才に富み、文化的にも地理的にも多様性に満ちています。 OSMは昨年、プロジェクトの規模と影響範囲を考慮し、サイトの安定性に関わる初めて有給エンジニアを迎えました。

image credit: Kate Varfolomeyeva, 2023

2023年、OSMがコミュニティメンバーにとってどのような意味を持つかより深く知るために、OSMを愛する理由について聞いてみました。その答えの一部をご紹介します:

Image Credit: Kate Varfolomeyeva, 2023

いまこの時がOpenStreetMapにとっていかに重要な瞬間なのか、おわかりいただけるでしょうか。そのデータは世界で最も差し迫った課題を解決するために役立っており、地図作成を容易にする新しい技術があり、そして、それに取り組む熱意はかつて無いほど高まっています。

こうした課題と機会に対応するため、OSM財団理事会は、プロジェクト管理、エンジニアリング、フロントエンド開発などのスキルに戦略的に資金を提供し、多様で誰もが参加できる地図を育て上げるための奨励金やスポンサーシップを提供することで、拡大を続けるボランティアコミュニティを支援するための戦略的計画の策定に取り組んでいます。  

だからこそ今、OpenStreetMapのこれからを守るために、あなたの時間とお金を分け合ってください。

OSM誕生日のこの日、これから広がる未来への支援を

本日よりOSMFは、OSMの未来を支援するため、オンラインのファンドレイジングキャンペーンを開始します。みなさんに、これらのことをお願いしたいと考えています:

  1. OSMの誕生日について、寄付の呼びかけを添えてSNSへ投稿したり、シェアしたりしてください。誕生日を祝う活動の写真と共に、ハッシュタグ #HappyBirthdayOSM#WeAreOSM 、そして https://donate.openstreetmap.orgへのリンクを使ってください。
  2. OSMの未来のために、大小関わらず、あなたができるギフトを贈ってください。世界各国からの贈り物でOSMを支援することで、私たちのグローバル・コミュニティの強さと懐の深さを示すことができます。
  3. 地図の編集をしましょう! 🗺

The OpenStreetMap Foundation is a not-for-profit organisation, formed to support the OpenStreetMap Project. It is dedicated to encouraging the growth, development and distribution of free geospatial data for anyone to use and share. The OpenStreetMap Foundation owns and maintains the infrastructure of the OpenStreetMap project, is financially supported by membership fees and donations, and organises the annual, international State of the Map conference. Our volunteer Working Groups and small core staff work to support the OpenStreetMap project. Join the OpenStreetMap Foundation for just £15 a year or for free if you are an active OpenStreetMap contributor.