OpenStreetMap財団はこのたび、米国赤十字より、OSMプラットフォーム・インフラをより強靭なものとするべく、機器増強設備投資支援としてUSD $25,000の寄付をうけたことをアナウンスします。この基金は ‘活線状態/hot’ なバックアップであるデータベースサーバのフェイルオーバーの購入と構築に対して充当されます。このサーバはすでに購入され、いま既にその大切な鼓動をはじめています! 今回いただいた貢献により、サイトのダウンから迅速に復旧が可能となり、地図編集への影響が最小限となったことは、まさに先駆的といえるでしょう。これにより、私たちはこれまでに成し得なかったレベルで、プラットフォームの強靭さが大きな進歩を遂げました。
米国赤十字とOpenStreetMap
米国赤十字はこれまでもOpenStreetMapへの支援を地道に続けてくれていました。彼らはOSMを最新の地図データであり、彼らが行う国際的な災害支援活動において不可欠なものであると認識しており、彼らの活動自体やOpenStreetMap人道支援チーム (HOT, Humanitarian OpenStreetMap team)への支援、そして最近ではMissing Mapsイニシアティブといった活動を通じ、OSMへの大きな貢献を続けてきました。いまやすべてのOSM地図編集活動のうち、10%を彼らの関係する編集が占めています。米国赤十字は、アプリ開発やState of the Mapカンファレンス支援といった側面でも、OpenStreetMapの支援を行っています。
今回行われた新サーバーの技術的な仕様に興味のある方は、こちらを参照ください。
私たちはここに、米国赤十字への大きな感謝の意を表明します。そして、米国赤十字以外のOSMデータを活用する他の組織のみなさまも、OSMFインフラの強化や私たちのプロジェクトの支援に関心をお寄せいただくことを祈念しています! OpenStreetMap財団への寄付については、board@osmfoundation.orgまでご連絡をお寄せください。
OpenStreetMap財団について
OpenStreetMap財団は、OpenStreetMapプロジェクトの支援を行うために組織された英国の非営利団体です。OpenStreetMap財団は自由な地理空間情報の発展と開発、配信を促進すること、および地理空間データを誰しもが利用し、共有することを目的としています。OpenStreetMap財団はOpenStreetMapプロジェクトのインフラ基盤を所有し、メンテナンスしています。メンバーとして参加する、ワーキンググループに参加する、寄付を行うなどの方法で、OpenStreetMapの活動を支援することが可能です。
米国赤十字について
米国赤十字は、米国における災害被災者の保護と食糧支援、そして心の傷へのサポートを行っています。人命救助に必要な技術の伝授や、国際的な人道支援活動の提供、軍人やその家族へのサポートを行っています。2017年だけでも、米国赤十字は26の地域への支援活動を行い、災害発生後の人命救助の支援を行ってきました。赤十字はボランタリな活動によって支えられる非営利団体であり、米国に所属する企業や個人からの寄付によって成り立っています。より詳しい情報は redcross.org/international をご覧ください。