Author Archives: nyampire

週間OSMサマリー #81

2013/10/21 – 2013/11/04

OpenStreetMap (OSM)の世界で起きているあらゆる出来事の要約です。

Authors: Pascal & Dennis – (thx @ “Wochennotiz”)

週間OSMサマリー #79 & #80

2013/09/23 – 2013/10/21

OpenStreetMap (OSM)の世界で起きているあらゆる出来事の要約です。

Authors: Pascal & Dennis – (thx @ “Wochennotiz”)

週間OSMサマリー #78

2013/09/09 – 2013/09/23

OpenStreetMap (OSM)の世界で起きているあらゆる出来事の要約です。

Authors: Pascal & Dennis – (thx @ “Wochennotiz”)

OSM HOTレイヤの追加

OpenStreetMapフロントページに、新しい地図スタイルのレイヤが追加されました。”Humanitarian (人道支援)”スタイルにご注目ください:

このスタイルは OSM人道支援チーム(HOT) が、彼らの作業にあたって重要となる地物がハイライト表示されるようになっており、地図のコントラストについても調整が行われています。開発者である Yohan Bonifaceさんによれば:

“OpenStreetMapに投入されているデータは、まるで現実世界と同じように多種多様です。家の窓から世界を見渡すことができないように、OSMデータを使った地図でも世界のすべてをあらわすことはできません。私達が、さらにもうひとつの窓から見た景色を提供しはじめることを決定したのは、まさにそのためです。この地図では、HOTコミュニティが世界をどのように認識し、どこに焦点をおいて見ているかをあらわしています”

“この地図は淡く軽い色合いで描かれており、OpenStreetMapの”標準的な”地図とはまた異なったセンスで組み上げられています。色合いの統一は、地図の見やすさに大きく関与しています。ただし、これにはもうひとつの目的があります。いまや地図は印刷物やオンラインの別なく、いたるところに存在します。そして、私たちが制作したような、いわゆる一般的な地図で表現される情報には、それらの地図が伝えたいメッセージの一部しか表現されません。印刷された地図でも、オンラインの地図でも、そこにはなにか特別な情報が載せられるものです。例えばオンライン地図の上に配置されたマーカーは、配信者が伝えたいなにか特別なものをあらわしています。もっと単純な例でゆけば、デジタルな地図は、印刷することでその上に気軽にアイコンを書き加える目的にも使えます。どこかに出かけるときや、旅行にゆくとき、また、マッパーが調査を行なうときにもこの使い方はたいへん役に立ちます。どのような使い方で使われるにしろ、地図はその本来の目的である地理情報の提供という機能を損なってはいけないと思います。ただ、地図をつかって表現したいメッセージを書き加える隙間もまた、残されているべきでしょう”

新しいスタイルについてのより詳しい情報は、HOTのブログを参照ください。

新しいスタイルを表示させるには、フロントページに表示されている地図の右側にある関連タイルからクリックして選択してください。

週間OSMサマリー #77

2013/08/26 – 2013/09/09

OpenStreetMap (OSM)の世界で起きているあらゆる出来事の要約です。

Authors: Pascal & Dennis – (thx @ “Wochennotiz”)

OSMF年次総会、および理事選挙の結果について

バーミンガムで開催されたState of the Mapカンファレンスが閉幕しました。(実際にはまだ本日、50人のハッカーたちが way number 32637693 に集まってワイワイと活動しています) SotMでどんな楽しいことが起きたのかは近々公開する予定です。でもその前に、、、OpenStreetMapのビジネスの話をしておきましょう。

土曜日に、OSMFの定例年次総会が開催されました。

State Of The Map

代表理事 Simon Pooleが司会を努め、財団に関する昨年のニュースの抜粋の発表が行われた後、今後の課題についての投票が実施されました。

理事選挙の結果:

Frederikさんがメーリングリストでアナウンスしたとおり、Dermot McNally さんと Oliver Kühn さんが理事として再任されました。まことにおめでとうございます。そしてそこに、Kate Chapmanが合流しました。

Kate Chapmanさんは立候補の声明として、以下のコメントを発表しています:

“Generally I would like to see the OSMF assist OSM in becoming more diverse, I think my experience through the Humanitarian OpenStreetMap Team (H.O.T.) can help make that happen”.

翻案 “私はOSMFへ参与するにあたり、OSMがより多くの、様々な視点で構成されるようにしたいと思っています。私がこれまでに従事してきたOSM人道支援チーム(H.O.T.)の経験を生かし、その可能性を実現したいと考えています”

Kateさんの理事議会への参加を、とても喜ばしく思います!

投票の得票数は以下のとおりです:

  • Kate Chapman 114
  • Dermot McNally 85
  • Oliver Kühn 57
  • Roland Olbricht 54
  • Kai Krueger 42
  • Gregory Marler 40
  • Marek Strassenburg-Kleciak 13

みなさま、ほんとうにおつかれさまでした。

協賛企業条項の締結案について

今回の投票では、協賛企業条項の締結案についても議論が行われました。結果として、92%が賛成となり、条項の改定は可決されました

ただし、協賛企業がOSMFへの投票権を得るかどうか、という点においては意見がやや分かれました。投票権を得てもよいのではないか、という議案に対して、賛成75票、反対59票、棄権14票となりました。これにより、賛成の得票数は58%となり、批准として定められた75%には到達しませんでした。そのため、本案は否決されました

定例総会において議論された論点について、もう少し詳しい情報が the draft meeting minutesで公表されています。そちらも参照ください。

週間OSMサマリー #76

2013/08/12 – 2013/08/26
OpenStreetMap (OSM)の世界で起きているあらゆる出来事の要約です。

Authors: Pascal & Dennis – (thx @ “Wochennotiz”)

週間OSMサマリー #75

2013/07/29 – 2013/08/12
OpenStreetMap (OSM)の世界で起きているあらゆる出来事の要約です。

ブラウザ用エディタとして iDが OpenStreetMap編集のデフォルトになりました

The State of the Map 2013 venue in the new iD editor

State of the Map 2013の開催地を新エディタ iDで表示

本日すでにOpenStreetMapの編集ボタンを押されたかたはお気づきかもしれません。本日より、ブラウザ用エディタが更に使いやすい新エディタに切り替わりました。

OpenStreetMapの発展は目を見張る速度であり、いまや数千ものモバイルアプリやウェブサイトの上で地図を提供するまでになりました。それにつれて、自分の地元について知っていることを、より簡単に地図に落としこみたいと願うOSMユーザも増えてきています。アーリーアダプタとしてOSMに参加してきたユーザと異なり、技術的な知識を持たないユーザも増えてきています。新しく設計されたこの iDという名のオープンソース・ウェブエディタは、編集のための追加選択肢として先の5月にリリースされ、はじめて地図データを触るマッパーたちにとってより簡単にデータを扱える方法を提示してきました。

リリース以降もiDの開発者は幾多の改良を重ね、機能のギャップやパフォーマンスの問題を解決してきました。そして本日より、iDはOpenStreetMapのデフォルトエディタとしての役割を担うこととなりました。iDはいままでのブラウザエディタよりも、初心者のための段階を踏んだチュートリアル機能や、タグについての説明表示、細かく網羅されたヘルプ機能などが充実しています。

既存のエディタであるPotlatchについても開発は続けられ、中級ユーザのための選択肢として編集メニューのなかに残り続けます。現在実装されているエディタの一覧は、私達のwikiを参照してください。また、個人のユーザ設定ページから、デフォルトで利用するエディタを変更することも可能です。

OpenStreetMap.orgを使いこなし、新しいエディタで世界を紡ぎましょう。

新しいタイルサーバとcartocssスタイルシート対応

先週末、私たちは新しいレンダリングサーバのセットアップを完了し、 OpenStreetMap.org で表示している “標準の” 地図表示のサーバ切り替えを行いました。

新しいレンダリングサーバは新規追加されたハードウェア上で動作しており、なおかつ、新しい “openstreetmap-carto”スタイルシートを利用しています。このスタイルシートはCartoCSSを利用して旧来のXMLスタイル定義の内容を書き起こしたもので、さらに、私たちの地図表現への追加編集がより簡単に行えるようになっています。スタイルは可能な限り旧来のXMLスタイルシートと同一の表現ができるようにデザインされています。

Andy Allanさんは State of the Map US カンファレンスで行われたプレゼンにおいて、スタイルシートを書きなおした経緯を語っています: Putting the Carto into OpenStreetMap Cartography (OpenStreetMapの地図表現へのCarto導入)

Andy Allan Stylesheets

Andyさんは来月開催の State of the Map でも、この件について言及する予定です。

“openstreetmap-carto” スタイルシートのメンテナンスは github上で行われています。

“openstreetmap-carto” は独自スタイルを作成するための基礎情報としてとても有用であり、情報の追加編集はより簡易になっています。スタイルの改善や新規機能の追加などの要望をお持ちの際は、是非ブランチをフォークし、Pull Requestを送ってみてください!

なお、 OSMのサーバ・ハードウェア基金調達 も引き続き募集を行なっています。こちらにも是非、ご支援をください。