OSM HOTレイヤの追加

OpenStreetMapフロントページに、新しい地図スタイルのレイヤが追加されました。”Humanitarian (人道支援)”スタイルにご注目ください:

このスタイルは OSM人道支援チーム(HOT) が、彼らの作業にあたって重要となる地物がハイライト表示されるようになっており、地図のコントラストについても調整が行われています。開発者である Yohan Bonifaceさんによれば:

“OpenStreetMapに投入されているデータは、まるで現実世界と同じように多種多様です。家の窓から世界を見渡すことができないように、OSMデータを使った地図でも世界のすべてをあらわすことはできません。私達が、さらにもうひとつの窓から見た景色を提供しはじめることを決定したのは、まさにそのためです。この地図では、HOTコミュニティが世界をどのように認識し、どこに焦点をおいて見ているかをあらわしています”

“この地図は淡く軽い色合いで描かれており、OpenStreetMapの”標準的な”地図とはまた異なったセンスで組み上げられています。色合いの統一は、地図の見やすさに大きく関与しています。ただし、これにはもうひとつの目的があります。いまや地図は印刷物やオンラインの別なく、いたるところに存在します。そして、私たちが制作したような、いわゆる一般的な地図で表現される情報には、それらの地図が伝えたいメッセージの一部しか表現されません。印刷された地図でも、オンラインの地図でも、そこにはなにか特別な情報が載せられるものです。例えばオンライン地図の上に配置されたマーカーは、配信者が伝えたいなにか特別なものをあらわしています。もっと単純な例でゆけば、デジタルな地図は、印刷することでその上に気軽にアイコンを書き加える目的にも使えます。どこかに出かけるときや、旅行にゆくとき、また、マッパーが調査を行なうときにもこの使い方はたいへん役に立ちます。どのような使い方で使われるにしろ、地図はその本来の目的である地理情報の提供という機能を損なってはいけないと思います。ただ、地図をつかって表現したいメッセージを書き加える隙間もまた、残されているべきでしょう”

新しいスタイルについてのより詳しい情報は、HOTのブログを参照ください。

新しいスタイルを表示させるには、フロントページに表示されている地図の右側にある関連タイルからクリックして選択してください。

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