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進捗、計画、資金状況の確認: 2023年6月OSMF理事会 遠隔対面会議

先週の土曜日、OSM財団理事会は今年2回目となる “screen to screen” ミーティングに参加しました。 私たちは、OpenStreetMapの使命と、すべての人に地図を無償で提供する財団のコアリソースを管理するためにメンバーから託された信頼を糧に、この取り組みに意欲を燃やしています。

私たち理事会がなぜこれほど力を注いでいるのか、そしてこれから何が始まるのかについて共有したいと思います。

screen to screenは、OSMFと私たち理事会の仕事の現状と方向性を一歩引いて評価するために繰り返し行われています。私たちは、新たなアプローチと戦略的計画プロセスの加速について大いに話し合いました。EUへの移転、技術スタッフの増員、EDの役割のような将来の潜在的ニーズ、地域コミュニティの支援など、最優先事項に関して現在進行中の作業を掘り下げました。私たちは、現在の財務状況と短期的に必要とされるリソースについて検討し、今年の予算計画を達成するために50万ポンドを集めるという資金調達計画を再確認しました。

進捗確認

. 私たちは、3月のscreen to screenで2023年のアジェンダ を設定してからの進捗状況を確認しました。これは重要な説明責任です。回答はまちまちでした。実際、多くのことが進んでいますが、遅れている部分もかなりあります。  これらはすべて、私たちの公開アクションアイテム管理用gitlabで確認することが可能です。私たちは3つの方法で効果に取り組むことを決意しました。第一に、どのタスクに優先順位をつけるか。第二に、チームワークです。他の理事とペアを組んでタスクに取り組むことで、負担を分かち合い、お互いのペースを保つことが可能となります。何より、一緒に仕事をする方が楽しく取り掛かれます。第三に、限界を明確に伝えることです。人生にはいろいろなことが起きます。ミーティングを欠席する場合、あるいは他の誰かに仕事を任せる必要がある場合、理事会に伝えることが最低限期待されます。

この点を把握するため、 理事会議事規則 が更新されます。

戦略計画

続いて、戦略計画プロセスに移ります。戦略計画は、OSM財団における日々の業務と意思決定のすべてを導き、調整するための包括的な文書となります。この時点で、戦略計画をオンラインのグローバルコミュニティ向けに翻訳することは難しく、もっとよりよいやり方がある可能性があることを認識しました。理事会からのフィードバックと、ファシリテーターであるAllen Gunn氏の賢明な指導により、私たちは、あらゆる戦術の可能性を議論するのではなく、一般的な目標を明確に伝え、計画の各セクションの動機をより明確に説明するよう、計画のプロセスを方向転換しています。また、私たちは、この計画が生きた文書であるべきであり、今後数年の間に出現する進展に容易に対応できるようにすべきであることに合意しました。私たちは、今後 2ヶ月以内に計画を完成させるべく、草案作成、協議、最終決定のプロセスを加速させています。近日中に詳細を発表する予定です。

戦略的成長

戦略的成長のためにscreenで議論した具体的な戦術には、主要なものがいくつかあります。システム管理者を1人チームに加えることによって、チームのカバー範囲を広げ、インフラの堅牢性を加速させます。  OSM.orgのコーディングプロジェクトをプロジェクト管理する有給の役割に従事することで、マッパーのニーズと開発イノベーションを解き放ちます。ベクトルタイルのインフラを立ち上げることで、多様なマッパーのレンダリングニーズに柔軟に対応します。OSMFのインフラとOSMデータの利用を支える広範なOSMソフトウェアエコシステムに、エンジニアリングコミュニティ開発と助成金を通じて投資します。理事会が設定した戦略をサポートするために、OSMFの執行役員の役割の範囲と適性を調査します。

資金調達

増大するニーズに対応するためには、リソースが必要です。私達はOSMFの財政の調査に時間を費やしました。ここ数年、OSMFはOSMデータの作成と利用に対する要求の高まりに対応するため、その債務が拡大してきました。今年の財務管理戦略は、雨の日に備えて蓄えを残し、収支を均衡させることです。そして今後数年間は、戦略的な成長分野に目を向けながら、非常に的を絞ったスタッフ、インフラ、コミュニティへの投資で成長を維持するために、慎重かつ思慮深く成長するための資金を持ちたいと考えています。それを維持するのに必要な資金があるという確信がないまま、債務の増大にコミットするつもりはありません。

これまでOSMFは、技術インフラに最も多くのリソースを費やしてきました。シニア・サイト・リライアビリティ・エンジニアとiDメインテナーによる献身的なスタッフ・サポートも加わりました。その結果、システムはより安定し、堅牢になり、マッピングツールもより利用しやすくなりました。今年度の予算は、インフラ投資、スタッフ、運営諸経費、予備費を合わせて681,000GBPです。 法人および個人会員からの通常収入との差額は521,000GBP。私たちはこれを資金調達キャンペーン、および”会費” https://join.osmfoundation.org/ の目標として再確認しました。

地図は誰でも無償で編集できますが、無料で作成が可能であることを意味していません。OSMは会費、ギフト、スポンサーシップという形の寄付によって運営されています。 screen to screenでは、数週間前にSotM US、SotM France、SotM Balticsで行われたファンドレイジング・キャンペーンについての素晴らしい会話を振り返りました。私たちは多様な情報源を活用することで資金調達にアプローチしようとしています。これは通常、企業会員と契約して彼らから資金を募ったり、OSMコミュニティや自由でオープンな地図を支持する幅広いインターネットから寄付を募ったりすることを意味します。今年もこの2つを行うとともに、公的資金や民間の慈善事業における他の機会についても調査しています。私たちは7月に個人や団体にお願いにまわる準備を進めています。寄付者として、あるいはあなたのコミュニティでキャンペーンを推進する大使として、私たちはあなたの助けを必要としています。

皆様のご意見をお待ちしております!