Yearly Archives: 2022

Overtureプロジェクトの始動に関するOpenStreetMap財団の見解

Overture Maps財団 が始動したことは、オープンな地図データの世界における重要な進展です。Overtureの設立メンバーは、技術業界における影響力が強いリーダーたちであり、多くのリソースをコミットしています。Overtureに関する詳細はまだ不明ですが、OpenStreetMap財団はこのプロジェクトをより詳しく理解しようと関心を寄せています。最善のシナリオで進んだ場合、OpenStreetMapは、データの面でも資金的な面でも、Overtureが今後開発するソフトウェアの恩恵を受けることになるでしょう。しかしながら私達はリスクも認識しており、私達のコミュニティを発展させ、今後の開発と私達のインフラに資金を提供する能力をこれからも強化してゆきます。

OpenStreetMapのデータは、趣味の地図調製者からグローバル企業まで、誰でも利用することができます。私達はOvertureもまた、私達と同様にコミュニティの期待とライセンス条件に従って、同じ道を歩んでくれることを奨励します。データ品質のチェックやデータ統合、スキーマへの調整といった、Overtureが取り組む技術的な問題は、どの地図データプロバイダーにとっても貴重なものです。私達は、あまりにも長い間、それぞれのデータ利用者がこれらの課題に対して個々に取り組んできたことを知っています。これらの問題点を共有の場に持ち出し、ツールをオープンソース化してゆくことで、私達は全員が利益を得ることが可能となります。

Overtureによる発表の後、私達はOvertureの関係者と非公式な会話の場をもち、質問をし、さらに知見を深めました。特に、Overtureで行われる作業領域がOpenStreetMapとどのようにオーバーラップするか、そしてOpenStreetMapのメンバー企業の将来的な関わり方について質問しました。回答は有益なものでしたが、疑問がすべて解決されたわけではありません。私達はOvertureに対し、私達のコミュニティと関わり続け、彼らの考える計画を広く共有することを奨励しました。ここでは、非公式の場で議論されたいくつかの論点を共有します。

私達が会話をした誰もが、OvertureはOpenStreetMapに取って代わったり、フォークしたりする意図が無いことを強く主張しました。彼らはOvertureでの作業は、補完することである、と考えています。それぞれ個々の企業はOpenStreetMapと直接作業を続けることを期待しており、経済的な貢献を含め、活動への関与を深める可能性もある、としています。OpenStreetMapに適した地図編集は、OpenStreetMapに対して行われるべきです。このように、OpenStreetMapにおける作業とコミュニティ、双方に対するコミットメントを表明することは、Overtureに参加する企業とLinux Foundationが、財政的な観点でOpenStreetMapを支援することに前向きであることを示すものです。Overtureは小さなグループからスタートし、成長し、細かな点まで多く作業を行ってゆこうと考えています。彼らは、OpenStreetMapの関与は最も高い意味があり、歓迎の意思を表しています。

OpenStreetMapコミュニティは、地理データの多様で複雑な現実を前に、それらを統一化された世界規模のデータセットとして纏め上げるための膨大な知識と経験を有しています。この知識は、自動化のアプローチによって支援されることはあれ、置き換えられることはありません。私達は、コミュニティによって手動されるデータ収集へのアプローとが、あらゆるグローバルな地図の礎であり続けることを確信しています。OpenStreetMapコミュニティの成長と発展はOSMFのミッションであり、これまで以上に重要なものとなります。

私達はOvertureが、当財団およびコミュニティと関係を保ち、そしてOvertureの包括的な戦略検討の一部として当財団とコミュニティを位置づけることを推奨します。良い関わり合いを通して、私達は競合・重複する取り組みを生み出すのではなく、両者ともに、OpenStreetMapの中核を改善し、協力するべき分野を特定することができるようになるでしょう。Overtureの創始者たちがプロジェクトに注いでいたリソース、そしてOpenStreetMapの活動やコミュニティに対して彼らが示すコミットメントは、彼らが優れた地図に価値をおいていること、さらにOpenStreetMapの指名の中核を成す領域への改善の支援となる可能性を示しています。私達は、彼らOvertureが今後OSMF理事メンバーと議論を交わし、継続的なコミュニケーションや意思決定、協力関係、そして支援を促進する最善の方法を探ることを歓迎しています。

OSがオープンスペースを披露

それは3つのOSです、数えてください。 OS OSは彼らのgmapsのようなAPIです。 これはベータ版で、非商用で、OSGBがプロジェクトされています。 スリッピーマップ、マーカー、バブル…それはすべてそこにあります。 聴衆の誰かが、田舎のデータ品質は、現在利用可能なもの(例えば、Google)よりもはるかに優れていると指摘しました。 まだリンクはありません。

OSMのための新ディスカッションフォーラム開始

OpenStreetMap Foundationは、community.openstreetmap.orgとして、OpenStreetMapコミュニティのための新しいコミュニケーション・プラットフォームを開始します。興味ありますか? ぜひ試しに触ってみて、次のステップをどう進めるか、ご意見をいただけたらと思います。

Screenshot of the new forum’s “feedback” category

このプラットフォームの裏側では、最新のオンラインフォーラムとして開発されているオープンソースソリューション、Discourseが動いています。OSMのアカウントと完全に統合されていますが、既存のユーザー名でログインすることも可能です。Discourseは使いやすく、2020年代のソーシャルオンラインスペースに期待されるすべての利便性を提供します。同時に、パワーユーザーには、メールでの投稿や受信、RSSフィードの購読などなどオプションで高度な機能が提供されています。

もちろんこのプラットフォームは、マッパーが語りたいと思うことを話し合う場として特化した初めてのものではありません。しかし、この新しいコミュニティスペースは、財団が提供する既存のプラットフォーム(特にフォーラム、ヘルプサイト、メーリングリスト)と並行して設立されており、これらのプラットフォーム上のサブコミュニティが最終的にこの新しいサイトへ移行することを期待して作られています。同様に、現在独自のツールを使っているコミュニティにも、コミュニケーションの必要性から新しいサイトを採用することを検討していただきたいと思います。これについては特に、地域コミュニティや地方支部と協力する用意があります。地域の活動を話し合うための新しい場所として、あなたのコミュニティに必要なものを Discourse フォーラムでお知らせください!

オープンソースソフトウェアに基づいたソリューションを私たち自身のインフラでホストするという選択は、オープンなコミュニケーションチャンネルに対するOpenStreetMap Foundationのコミットメントと結びついています。生産的な会話と快適な環境を確保するため、新しいフォーラムに参加する際には、最近更新されたエチケットガイドラインを尊重してください。OSMコミュニティの全てのメンバーがcommunity.osm.orgでくつろいだ会話を楽しめることを願っています。

SotM 2022ロゴ発表、そしてCfP開始

State of the Mapワーキンググループは、SotM 2022のロゴ公募に参加された方々に感謝するとともに、8月19日から21日にかけてフィレンツェ(イタリア)およびオンラインで開催される今年のグローバル会議のロゴをついに公開します!

ロゴデザインの公募には、世界中のクリエイターから15以上の提案が寄せられました。私たちは、グローバルなプロジェクトに対してこんなに多様な視点が存在することを、State of the Map 2022のイメージや雰囲気に対して皆さんが抱くインスピレーションから学び、ロゴコンテストに熱心なOpenStreetMapコミュニティ全体からこれほど暖かい反応があったことにワクワクしています。

…ですが、今年のカンファレンスの新しい顔となるのは、たった1つのデザインだけです。
フィレンツェのシンボルであるユリをモチーフにしたロゴを応募してくださったFeye Andalさん、おめでとうございます。

今年のカンファレンスの新しいロゴは、SotMのブランディング、ステッカー、Tシャツ、ウェブサイトのデザインとグラフィックのスタイルとして形を表します。

そして、みなさんのプロジェクト、成果、インスピレーションをOpenStreetMapのコミュニティと共有する準備をする時間です。講演、ワークショップ、パネルの募集が正式に始まりました! 講演、ワークショップ、パネルはカンファレンスの花形であり、コミュニティ全体による刺激的でエキサイティングな貢献なしにカンファレンスは成り立ちません。現在、私たちは以下のState of the Map 2022のカテゴリーにおいて、あなたの講演やプレゼンテーションを受け付けています。

  • OSM Basics: 新規参入者に特化した情報 
  • Community & Foundation: 人と人をつなぐ、ワーキンググループの経験、戦略、ビジョン
  • Mapping: マッピングをより簡単に、より良くするためのあらゆる活動
  • Cartography: OSMデータセットの見栄えの良い表示を作成する方法についてのあなたのアイデア
  • Software Development: データを加工・編集するためのソフトウェア
  • Data Analysis & Data Model: OSMデータ、そのモデル、品質と完全性の分析についての考察
  • User Experiences: エンドユーザーとしてOSMを使用した創造的なプロジェクトや驚きのストーリー
  • Academic Track: アカデミックトラックを正式に用意する予定です。別途アナウンスを行います

締め切り

  • 2022年4月25日 23:59:59 UTC: トークおよびワークショップの応募締切
  • 2022年5月末: 審査終了、登壇者への連絡
  • 2022年6月: トークビデオ制作(テストビデオ、最終稿ビデオ)
  • 2022年8月: ライトニングトークビデオ制作
  • 2022年8月19日~21日: State of the Map開催

これらのカテゴリー、投稿条件、評価基準に関する詳細は、pretalxの投稿ページをご覧ください: https://pretalx.com/sotm2022/cfp State of the Map 2022のニュースやイベントについての詳細は、こちらをご覧ください。フィレンツェで、そしてオンラインでお会いしましょう。

The State of the Map Working Group

Do  you want to translate this and other blogposts in your language…?  Please email communication@osmfoundation.org with subject:  Helping with translations in [your language]

The State of the Map conference is the annual, international conference of OpenStreetMap, organised by the OpenStreetMap Foundation. The OpenStreetMap Foundation is a not-for-profit organisation, formed  in the UK to support the OpenStreetMap Project. It is dedicated to  encouraging the growth, development and distribution of free geospatial  data for anyone to use and share. The OpenStreetMap Foundation owns and  maintains the infrastructure of the OpenStreetMap project, and you can  support it by becoming a member. The State of the Map Organising Committee is one of our volunteer Working Groups.

OpenStreetMap was founded in 2004 and is an international project to create a free map  of the world. To do so, we, thousands of volunteers, collect data about  roads, railways, rivers, forests, buildings and a lot more worldwide.  Our map data can be downloaded for free by everyone and used for any  purpose – including commercial usage. It is possible to produce your own  maps which highlight certain features, to calculate routes etc.  OpenStreetMap is increasingly used when one needs maps which can be very  quickly, or easily, updated.

SotM 2022、8月19−21日、フィレンツェで開催決定


2年続いたオンライン開催を経て、次のState of the Map 2022は8月19日-21日、イタリア、フィレンツェリアル・オンライン同時開催となることをここに宣言します!

SotM 2022は年に1回、OpenStreetMapを楽しむ人々が集い、交流するカンファレンスであり、オンラインとオフライン、その両方を駆使した3日間のハイブリッド開催となります。

カンファレンスはFOSS4G 2022カンファレンス(8月22日-28日)の直前に予定されています。現地チームは、現地当局の定める最新の安全・衛生施策に則り、来場者が安心して参加できる環境を準備することをお約束します。

Petar Milošević, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

私達開催チームは、フィレンツェの現地チームと協力することで、開催される講演へのアクセスやインクルーシブを可能な限り最大化し、State of the Map 2022を安全かつイノベーティブに運営する方法を模索しています。

運営組織や講演公募、チケットに関する情報は、整い次第すぐに公表する予定です。
それでは8月、フィレンツェでお会いしましょう!


SotM Organising Committee

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The State of the Map conference is the annual, international conference of OpenStreetMap, organised by the OpenStreetMap Foundation. The OpenStreetMap Foundation is a not-for-profit organisation, formed  in the UK to support the OpenStreetMap Project. It is dedicated to  encouraging the growth, development and distribution of free geospatial  data for anyone to use and share. The OpenStreetMap Foundation owns and  maintains the infrastructure of the OpenStreetMap project. The State of the Map Organising Committee is one of our volunteer Working Groups.
OpenStreetMap was  founded in 2004 and is an international project to create a free map  of  the world. To do so, we, thousands of volunteers, collect data about   roads, railways, rivers, forests, buildings and a lot more worldwide.   Our map data can be downloaded for free by everyone and used for any   purpose – including commercial usage. It is possible to produce your  own  maps which highlight certain features, to calculate routes, etc.  OpenStreetMap is increasingly used when one needs maps which can be  very  quickly, or easily, updated.