Monthly Archives: April 2012

ライセンス切替は継続中

3週間前、我々は’校訂bot’の動作を完全にする作業を続けていると述べました。非互換のあらゆるデータを見直し、校訂(削除/非表示)する小さなコードです。遺憾なことに、このbotが完全に動作するにはもう少し時間が掛かりそうです。良いニュース: botは前よりも多くのテストに合格しています; 悪いニュース: まだ全てには合格していません。この件については、エラーなしに動作するように、何人かが作業しています。

これらのシステムテストが終わったら、既に構成済で待機中のテストサーバに対して、生データによるテストが行われる予定です。テストの成功状況に従って、生データベースの孤立した一部のテストが予定されています、おそらくアイルランド島になるでしょう。これが成功したら、残りのデータが処理されます。

ポジティブなメモとして: 同時に、この数週間、我々はいくつかの投稿についてデータベース内に残すかどうか、どうにか合意することができました。協力頂いた全ての人に感謝します。

次の週に、再度状況をお知らせします。

みなさんの忍耐に感謝します。

ライセンス変更の状況報告:正しい状態になるように作業中

(訳注:原文記事の発行は2012/4/5付)
システム管理者チームによって新しいサーバが正しくインストールされ、移行の2番目のパートにさしかかっています。Open Database Licenseへの移行に必要なデータの’校訂(redaction)’作業です。最初の進捗レポートは来週の予定でしたが、質問が多かったので4日早くレポートします。

OpenStreetMap API へのコード変更は完了し、レビューも終わっています。このためopenstreetmap.org は新しいデータを配布する準備ができています。(Matt Amosのコードに、そしてTom Hughesのレビュー作業に感謝)

次のパートは’校訂ボット’です。これは小さなコードの断片で、OpenStreetMapデータのあるエリアに対して、新しいライセンスと非互換のデータを検索し、校訂(削除/非表示)します。これはプロセス全体の中で、最も重要なパートです:我々はOpen Database Licenseの下での配布の許可を与えていない作成者のデータが混在しないようにすることを、言い換えれば大多数を占める互換データを不注意に削除しないことを目指しています。

水曜日以降、我々は実世界のデータ(この件でのFrederik Rammの支援に感謝)に対してテストを実行してきました。その結果はまだ100%満足できるものではなく、コードの見直しを続けています。我々は、みなさんの期待に応え、正確な結果で出ていることが確信できるまではボットは実行しません。ちょうど始まった4日間の復活祭の週末に伴い、我々はこれは翌週になるだろうと、現時点で予測しています。これはスケジュールに対して数日の遅れとなりますが、我々はマッパーに対して、この作業を正しく行う責任があります。

もしあなたが開発者であれば、現在うまく行っていないテストを修正して支援することができます:https://github.com/zerebubuth/openstreetmap-license-change にあるコードをチェックしてください。もしあなたがマッパーであれば、この数日間であなたのエリアをきちんと整備することができます!そしてもしあなたがデータの利用者であれば、もちろんあなたは我々の既存のライセンス、CC-BY-SA 2.0の下で使い続けることができます。

いずれにせよ、ボットを実行する前に、来週には新たな経過報告を行います。

API 読み書き復帰

システム管理者チームは2012/4/4朝、スケジュール通りに新しいDBサーバへのデータベース移行を完了しました。APIは通常の読み書き操作に戻っています。これでライセンスアップグレードの最終ステップは2012/3月 – 4月のサービス・スケジュールのアナウンスでアウトラインを示した通りに進みます。

ライセンスアップグレード進展に伴うその他の興味深そうな項目:

osm.org マップタイル生成は数時間のうちに再開するでしょう。

ライセンスアップグレード期間の複製差分はコミュニティのリクエスト後に始まりました。これらのcc-by-saデータ複製用の差分はplanet上のredaction-period ディレクトリにあります。planet.openstreetmap.org/redaction-period. これらの差分は新しいライセンスへの切り替えが完了するまでの期間のみ提供される予定です。これらの差分については改訂期間中、マッパーからリクエストがありました。OSMデータの一般利用者はこれらの差分を使うかどうか、自分で判断するでしょう。

ODbLの差分はこの先アナウンスを予定しているの別のディレクトリに置かれるでしょう。

改訂期間中は、後方で作業している改訂手続きとの複雑な競合ができるだけ起きないようにするために、編集する人は早めに、頻繁に保存するようお勧めします。

バルク GPS ポイントデータ


OpenStreetMap投稿者はこの数年間、OSMデータを改善する一方で自分のGPS装置からのトラックデータを使ってきました。これらのトラックファイルはシェアされ、そのトラックポイントはエディタやウェブサイトを通じて他のマッパーが利用することができました。ここに、これらのポイントを一度に全て取得できる方法を提供します。

planet.osm.org/gps のお知らせ

これはOpenStreetMap開始以来7年半におよび集められたGPSポイントデータです。これはとても膨大なコレクションで生のデータです。

  • 圧縮ファイルのサイズは 7Gバイトです
  • 圧縮しない状態で、ファイルは 55Gバイトのテキストファイルです
  • データは座標のペアだけから成っており、トラックファイルやメタデータはありません
  • ポイントは何千人ものユーザが投稿したものです
  • ポイントは何千もの個別のトラックファイルとして投稿されました
  • このデータには 2,770,233,904 件のポイントが含まれます

これってすごいこと?

これは、公開されたオープンデータのGPSポイントとして、おそらく最大規模のコレクションです。これより大きいコレクションをご存知でしたらコメント欄でお知らせください。

このファイルの取り扱いは朝飯前という訳にはいきません。いずれ、コミュニティからこのデータをより簡単に扱えるツールが出てくることを期待しています。いまのところ、生データであり、膨大です。

このデータは全て以前は、エディタやウェブサイトを通じてOpenStreetMap投稿者が別の形式で使っていたものです。このファイルで同じデータを別の方法で、一度に入手することができます。

サンプルデータ

このファイルを使いたい場合、下記がそのフォーマットです。

-900000000,1771882380
-900000000,1293757490
-891154290,1237501070
-877697750,1653442410
-871875000,1589069750
-871875000,1237507350
-843750000,1350007780
-843750000,1153132660
-843750000,1040632590
-843750000,1012507800
-843750000,1012507340
-824414060,1082922390
-815625000,1575007660
-805627440,1579614290
-805517580,1579284700
-805517580,1578845240
-804473020,1373773550
-787500000,1237507380
-787500000,1181257510
-787500000,1096882780
-787499970,1096882780
-778591613,1666901550
-778591613,1666898345
-778591384,1666911621

このフォーマットは何?

これは、カンマ区切りの生の緯度/経度座標で、シンプルなテキスト形式です。それぞれの数字を10の7乗で割って座標を取得してください。ポイントは位置でソートされ、地球の南東端(90 S,180 E)に始まり、北西に移動します。

謝辞

いつものように、これまでの7年余りにおよぶ何10万人ものOpenStreetMap投稿者に謝意を表します。このデータを誰もがアクセスできる場所に移してくれたシステム管理者に感謝します。

このバージョンのGPSデータファイルは CC-By-SA で、 OpenStreetMapとその投稿者によって公開されていますこの記事内の画像はヨーロッパのこのポイントデータの一部を視覚化したものです。画像には同様のライセンスが適用され、作成者はDave Stubbsです。