Monthly Archives: January 2015

4つの新規タイルサーバ

タイル画像の読み込みが早くなった、そんな気がしませんか? openstreetmap.org の地図表示はこれまでよりさらに改善されているはずです。なぜならば、3つの新しいサーバが、この2週間のうちにデータの配信を開始しており、さらに、年明けの早いうちにもうひとつのサーバが同様に配信を開始する予定だからです。

  • タイルサーバ、名称は saphiraJump Networksより提供、住区は英国 ロンドン
  • タイルサーバ、名称は viserionCARNetより提供、住区はクロアチア Pula
  • タイルサーバ、名称は stormfly-02OSUOSLより提供、住区は米国 Corvallis
  • タイルサーバ、名称は longmaNCHCより提供、住区は臺灣 新竹市

osm-cdn-2015-01

地図タイルの配信は、GeoDNSによって割り出された利用者の位置によって行われます。現在、OpenStreetMapのタイルコンテンツ配信ネットワーク (CDN) はEDNSクライアントサブネットをサポートするようになり、利用者から最も現在地に近いタイルキャッシュが選択されるよう、精度が向上しています。

OpenStreetMapの利用はすべてのひとびとに開放されています。しかし、そこにはちょっとした調整が必要です。もしあなたが運営してるサイトが高負荷の通信を発生させているとしたら、switch2osm.org を参考にデータの扱い方を調査し、他の利用者のタイル画像利用のを妨げにならないようにしてくださいますようお願いします。

寛大な寄付を行ってくれる団体、そして地域で活動するコミュニティに感謝します。OpenStreetMapのタイル配信インフラはこれからも進化し続けます。

OpenStreetMap Foundationはこれからも追加のタイルサーバを募集しています。もしタイルサーバの提供やホスティングに関心があるようでしたら、wikiの Tile CDN要件ページをご一読ください。また、OpenStreetMapを支えるその他の方法として、OpenStreetMap Foundationは寄付も受け付けております。

OpenStreetMap Foundationは英国に本拠を置く非営利団体であり、OpenStreetMapプロジェクトの支援を行っています。私たちは、自由な地理空間データの成長と開発と配信、そして誰もが利用・共有可能な地理空間データをすべてのひとに提供することを使命としています。OpenStreetMap Foundationは、OpenStreetMapプロジェクトのインフラを所有し、管理しています。

Mapazonia

過日、私たちはラテンアメリカ地域のOpenStreetMapコミュニティを結成し、そこで、ラテンアメリカ大陸の複数の地域をつなぐ共同マッピングプロジェクトを組織することを決定しました。

私たちの最初のプロジェクトは Mapazonia です。

mapazoniaアマゾンの熱帯雨林は9つの国家にまたがった流域を形成しており、数多くの環境調査機関や政府が、この地域で作業を行うにあたってより高品質の地理空間デー タを必要としています。さらに自然災害や、その他の人道支援の観点による対応が必要となる際にも、高品質なデータはかならず必要となります。そして、ブラジル北部の OSM編集者はあまり多いわけではなく、トレースされていない道路や、全くマッピングされていない町がいくつも存在しています。

アマゾン川流域は550万平方キロメートルもの流域を持つ、非常に広大な地域です。そのため、私達はいくつかの地域を優先エリアとしてTasking Managerに登録しました。既に、ブラジルでひとつ、そしてボリビアでもうひとつの活動が行われています。現在の主な目的は、河川のトレース、そして、描かれていない道路を描き出すことです。

近々私たちは、他の国や地域でも活動を始める予定です。もしアマゾン川流域の他の地域でマッピングに関心のあるかたがいたら、ぜひ活動に参加してください。編集を行ったら、変更セットのコメントに #mapazonia と入れてくれれば、私たちはあなたの編集をこちらの地図上で見つけ出すことができます。

私たちの活動のサイトはこちら: http://mapazonia.org で、Twitterアカウントは @mapazonia となっています。

アマゾンのマッピング、楽しみましょう!

Happy Christmas from OpenStreetMap

 

OpenStreetMappy Christmas Card すべての参加者に、OpenStreetMapからのハッピークリスマス。

このひとことはもしかしたら、ちょっと意味が違っているかもしれません。こうした投稿は企業のウェブサイトでよく見る内容ですが、このOpenStreetMapはプロジェクトです。そして、OpenStreetMapは共同作業であり、地図でもあり、データベースでもあり、コミュニティでもあります。ですが、企業ではありません。私がOpenStreetMapのことを例えるときによく使う言葉は “インターネットに煌めく星々の集合体/nebulous internet collective” です。OpenStreetMapは、私たち参加者すべてから成り立っています。もし私たちがOpenStreetMapとして “ハッピークリスマス” と声をかけるとしたら、それは私たちが、私たちひとりひとり自身に “ハッピークリスマス” を願うことだ、と考えると、このセンテンスはもうすこし意味が通ってくるかもしれません。私は、すべてのOpenStreetMapperが、お互いに幸せなクリスマスを願っていると信じています。

私たちはこのプロジェクトを通じて、オープンなライセンスの世界地図を創りだそうとしています。たとえあなたが他のマッパーに会ったことがあってもなくても、コミュニティで展開される議論に参加していてもいなくても、あなたはあなた自身の手で、世界を構成するひとつのピースを、世界中のみんなで組み上げるこのステキなパズルにはめ込んでいるのです。OpenStreetMapマッパーが隣にいることを思い浮かべて、ハッピークリスマスを伝えましょう。(もしかしたら、ハッピークリスマスじゃなくて、ハッピーホリデーだったり、謹賀新年だったり、時候の挨拶だったり、冬祭り万歳だったり、、、かも?)

そしてもちろん、OpenStreetMapを利用しているすべてのひとたちにもハッピークリスマスを。ウェブサイトに地図を埋め込んでいるひと、モバイルアプリに地図データをダウンロードしているひと、紙に地図を印刷しているひと、すべてのひとびとに。OpenStreetMapがみなさまにとって楽しいものでありますように。そして、私たちへクリスマスプレゼントのおかえしをするには、簡単な方法があります。あなたもぜひ、プロジェクトにご参加ください!